入塾のお誘い、転塾のお誘いの電話がかかってくることがありますよね。大体は過去に資料請求をした際のデータなどを使った電話か、過去に外部生として受けたテストの際のデータを使って電話をかけてきます。
こういう電話は基本的に無視でいいです。
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ちょうど塾を探してたので、お話聞いてみようかしらって思うのはだめなんですか?

まあ、聞いてみたいと思うなら止めませんが、大抵は時間の無駄です。


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たまたま息子の転塾を検討してて昼休みの電話かかってきたから、話聞いちゃったよ。

せっかくの昼休みを潰したのに、何がだめだったんですか。

テレアポ業者と提携して、営業電話をかけるような塾があります。また、自前で営業チームを持っていて、「進路相談」とか「学習カウンセリング」という名目で営業をかけている塾もあるわけです。

問題なのは、電話をしてきている人間が中学受験の素人である可能性が高いということです。

テレアポ業者の場合は言うまでもありませんが、自前で営業チームを持っているような場合は他業種から中途採用で人間をかき集めていることも多いんですよ。そもそも中学受験について、相応の知識を持っている人間が希少なんですよね。そしてそういう人間は新規の営業電話をしません。


まあ、全国統一小学生テストのカウンセリングのお誘いぐらいはするかもしれませんが、受験の知識が豊富な職人気質の人ほど、目の前の生徒をなんとかしようという思いが強いので(そうでなければプライベートの時間を削って無給で学校研究や過去問研究はしないので知識がつかない)新規の営業電話をさせられるぐらいなら別の塾に移ります。


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なるほどね。

でも、ちょうど塾を探しているなら

その人を窓口にして、その後でそういう受験のプロみたいな先生に話を聞いてみればいいんじゃないの?

ところが、営業電話の目的は入塾してもらうことなので特に強く主張しなければ、そういう受験職人のような人に話を聞く機会もなく、「とりあえず入塾したあとで…」となってしまいます。そして入塾した後にきちんと話を聞くと「入塾前に聞いていた話と違うじゃないか!!」ということにもなりかねません。

まあ、勧誘電話をかけている人は基本的に

入塾さえしてしまえば、後は関係ないんですよ。だから、基本的に良いことしか言わないんですよね。入塾した後に、その子がどうなろうが、知ったこっちゃないわけです。

そんな意識の人に話を聞いても役に立たないと思いませんか?

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じゃあ、やっぱりホームページ見て、資料請求して、自分で探さないといけないんですね。

というより、通う可能性のある校舎、教室に直接電話をかけてみるのが良いと思います。そしてアポイントをとってみてください。基本的に校舎に直接問い合わせれば、どこの塾の無下にはしません。間に営業の人間が入ることもないので、入塾前にしっかりと説明を受けることができます。

校舎も良いことしか言わない人はいる

まあ、ノルマとかありますからね。大体の場合、校舎にいる人間の半分が、「とりあえず入塾してもらう」という感じで話してきます。これは個別でも集団でも同じです。会話の端々でなんどか「とりあえず」という言葉が出てきたら要注意です。

特に「とりあえず、やってみましょう」とか「とりあえず三ヶ月様子見て」とか「とりあえず週一回で」などいうフレーズが連発ででたら、その校舎の入塾はやめた方がいいでしょう。

お子さんのことを真剣に考えている人は「とりあえず」なんて言葉を連発はしません。使っても一回程度、自然な流れで使うだけでしょう。


居酒屋じゃないんですから。中学受験は年間で軽自動車が買えるくらいの買い物です。三年間で最低でも300万以上かかる買い物なわけです。新車買えます。それをとりあえずで語る人は生徒の合格を居酒屋のビールを注文する程度の感覚で扱っているということです。

クルマ屋さんが「とりあえず、この車買いましょう」なんてトークは絶対しません。

どんな人が信用できるのか

まず、スタンスとして「入塾するしないは説明聞いて、ご家庭で判断してください」という人が出てきたらラッキーです。


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え?なんか歓迎されてなさそう。

塾はそもそも会員制学習支援サービス業ですからね。合う生徒と合わない生徒がそもそもどこの塾にも存在します。万人受けする学習塾は基本的にありません。それをわかっていて、口八丁で良いことを並べ立てて入塾してもらっても、結果的に相手が不幸になるだけだと感じているとこういうスタンスに自然となります。

ウェルカム感を全面に押し出して、良いことばかりいう人より子どもの未来を真剣に考えていると言えます。


そして、いいことも悪いこともはっきりと、ものを言う人なら信用してもいいと思います。


例えば、苦手科目の克服のために個別指導を併用する場合、週1回の通塾で改善できるほど甘くありません。最低でも週2回は通塾が必要です。これを無理に週1回にすると克服までの時間が倍かかる可能性が高いでしょう。

こういうことを入塾前にはっきり伝えてくれる人は信用できるということです。大抵は保護者が「予算が…」とか「一週間の予定が…」切り出すと、入塾させたい気持ちから「じゃあ、とりあえず週1回で…」となりがちです。頭の悪い人は「週1回でも大丈夫なんだ」と安心して入塾してしまいます。ただ、克服までには時間がかかることを伝えられていないため、塾に通っているのに成績が上がらない、入試までに間に合わない、どうしてくれるんだ!と気がついたときには後の祭りです。

こういうときに信頼に足る講師は「週1回通塾をご希望だと、一般的には克服まで時間が倍かかることにななりますが、学習計画的に問題ありませんか?」という切り返しをするでしょう。


良薬は口に苦しです。受験でお子様に成功してもらいたいなら、本物のいる塾を自ら動いて探すことをおすすめします。親切そうに近づいて来るやつはたいてい、利己的な下心があり、あなたやあなたの大切なお子さんのことを真剣に考えていないものです。