MUブロガーの皆さんへ提案 | 乳神様が行く!

乳神様が行く!

MU-奇跡の大地-元ルナワールドに生息するエルフの物語。後に乳神様と崇められるまでの軌跡を綴ったブログ。
現在は子育てと仕事の為半ば隠居状態。

台風も去り、やっと夏到来!と思いきや何故か昨日今日と肌寒い日を送ってるアタシです。


もうすぐ本格的な夏が来るって事で、MUブログをやってる人たちへ一つ提案です。




マンネリ化して刺激が欲しい!そしてあわよくば涼しくなりたい!って方、




100 物 語 に 参 加 し な い か ? 



ルールは至って簡単。

ブログ内で何か恐怖体験や不思議な話を書き、それを次の人に指名して100話を目指すというモノ。

チチナシマーヤが終わった後にこういったイベントが無かったので提案してみました。


以下ルール説明です。




☆★ ルール ★☆

1.話の内容はフィクション・ノンフィクションどちらでも可(どちらか説明する必要もありません)

2.書き終えたら必ず次の人へ回す事(初めての人でも顔見知りでもOK)

3.同じ人に周ってきても可(ただし連続や1回またぎ等の近いサイクルで回されるのはNG)

4.書き方は基本自由ですが、適当なやっつけ仕事でこなさない

5.回された人は参加の可否について回した人に連絡する

6.回した相手が拒否したら別な人へ回す

7.ネットから探してきた話のコピペはNG







とりあえずこんな感じかな?


















まずは先陣を切るって意味でアタシからスタートします。





















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No.1「八木山橋」


これは私が学生時代の頃の話。

私は中学校を卒業してから高校へは行かずに高専へ進学しました。

当時はまだインターネットが普及し始めた頃です。


そこでの卒業研究で、私は画像処理をテーマに研究してました。


ある夏の日、友人と話してた時の会話の中で「八木山橋」が出てきました。



この「八木山橋」は仙台に住んでる人なら誰でも知ってるような心霊スポットです。

よく聞く話として、


・橋を車で渡ると必ず何かが起きる

・車の中に知らない人が乗ってる

・橋入り口のバス停で乗降する幽霊

などなど。


地元のタクシー運転手も夜間はその橋を渡りたがらないくらいに怪奇現象が起きます。

そもそもこの場所がヤバいって話はタクシー運転手の間から広まったものでした。


この橋はそもそも吊り橋だったのですが、その橋の下が「竜ノ口渓谷」という深い谷になっていて、

吊り橋だったせいもあって自殺者が絶えませんでした。

コンクリートに改装された後も自殺者が絶えなかったため、普通の橋にしては物々しい程に高い鉄柵と

柵の上方には鼠返しのような内側に傾いた鉄の棒、そしてその先には有刺鉄線が巻かれる程の厳重な

橋となりました。


その後も1~2年に1度のペースで自殺者は出ています。

また、橋の脇にある小道を歩いて橋の下に行くと、自殺者供養のための慰霊碑までが立っている・・・そんな場所です。


この橋については非常に有名なのでググるなりすれば多数出てきます。





さて本編に戻ります。



この橋の話が出た時に、心霊写真は存在するのは分かるが、デジカメには写るのだろうか?という話になりました。

つまりデジカメに写ればそれは光を反射する何らかの物質である事の証明にもなります。

また、仮に撮れた場合には何枚でもコピーや印刷ができるため、幽霊のコピーが可能になるんじゃない?って事になり、教授からデジカメとビデオカメラを借りて撮影に行きました。

幽霊のデジタル化。

それが数値にどう表されるのか否か、写ったらどうしようという気持ちと友にワクワクしながら向かいました。



当時は怖いもの知らずだった二人。

まさか・・・本当に起こるとは思ってもみませんでした。







時刻は深夜1時。

0時を回る頃には通る車もほとんどなく、撮影するには最適な時間でした。

車を橋の手前にあるUターンスペースに止め、橋のほぼ中央で撮影を始めました。


三脚にビデオカメラを乗せ、仙台の町並みをバックに録画ボタンを押します。

ただ撮影してるだけでは寂しいし、暇だったのでカメラの前でピースサインを出したりジュースを飲んだり・・・とにかく暇潰しをしてる姿を撮影しました。






30分くらいは撮影してたでしょうか。

さすがに飽きてきたので撤収しようって事になり、カメラの停止ボタンを押して車へ戻り、友達の部屋に戻りました。

ただ暑い中で撮影してはしゃいできただけ、何も起きなかった。

少し落胆しましたが、もしかしたら何か写ってるかも!という希望を持って戻りました。

(ちなみに友達は寮生だったので、こっそり寮の中にお邪魔しました)





何が写ってるのか・・・期待と不安を感じながらテレビに接続し、早速鑑賞会を始めました。




最初の8分までは私達がふざけあってる姿が映り、特に変わった様子もありません。

実際にやってたようにふざけ合い、ピースサインをしてる私達が写ってます。



ですが、隣の友達が先に異変を察知しました。





友「ねぇ・・・この画面の右端の白いの何?」

私「ティッシュみたいなヤツ?かな?」



画面の右端には白い布のようなものが僅かにヒラヒラと写ってました。

そしてそれが徐々に大きくなり画面の中に入ってきた時に、二人とも言葉を失いました。




画面の右端からゆっくりと現れたのは白いワンピースを着た黒髪の女性の姿。

もちろん当時は車はおろか、人一人通っていません。


呆然としながら見てると、女性は画面の中央まで歩みを進めた所で立ち止まり、後ろを向いて私達の方へと歩みを進めます。


私達にぶつかると思ったのですが、二人の間をスーっと抜けて背後にある柵に手をかけ、ゆっくりとよじ登り始めました。


画面を見るとちゃんと柵が登る動きにそって揺れてます。

そんなの撮影してる時は一切なかったのに。


画面から見えなくなるまで上によじ登り、これ以上は・・・と思った瞬間。

柵の向こうから落ちる女性の姿が。





二人「あっ・・・!」






さすがの私達も驚きを隠せませんでした。




友「何・・・あれ・・・」

私「何なのよ・・・」

友「これってマジだよね?」

私「だって今見てるからマジなんじゃない・・・?」


そんな話をしながらも、画面に釘付けでした。




女性が落ちた1分後でしょうか。

再度女性が右端からゆっくりと現れました。

ただ、その姿は先ほどとは違い、服は所々破け、腕が変な方向へと曲がり、身体中にアザというか血というか・・・


見た瞬間に「落ちてからまた来た姿だ」そう直感で思いました。

そして先ほどと同じようにまた柵に向け歩き出し、柵を登り、落ちました。


また1分後にゆっくりと現れ、さらに酷い姿で戻ってきました。

白かったワンピースは赤とも黒ともわからない染みを作り、ワンピースだったのかキャミソールだったのかわからないぐらいに服は破けてる。

黒髪もボサボサ。

顔は見えないけれども首にはアザ。


そんな姿でまた柵に登り・・・落ちる・・・。


柵に登り・・・落ちる。


柵に登り・・・落ちる。


柵に登り・・・落ちる。


柵に登り・・・落ちる。


合計で7回落ち、8回目に戻ってきた時に変化がありました。




柵を登ろうと手をかけた時に動きが止まり、そのまま回れ右をしてカメラへと歩いてきます。

どんどん近付くにつれてその全身が酷い有様になってるというのがハッキリ見えてきます。

カメラからの距離が1Mを切ったときにはもう顔は見えず、ボロボロの服がゆっくりと迫ってくる感じ。


カメラに服が触れるあたりで女性は歩みを止めた。


そして、ゆっくりとカメラが上に持ち上がる。


女性の腹から胸、首、そして・・・顔面。



画面いっぱいに映し出された女性の顔。

目は真っ赤に充血し、鼻が曲がり、口は大きく裂け、アザとも血とも分からない染みがついている。

その画面の前で女性は何かブツブツと呟いたと思ったら、そこで映像は終わっていました。







私は確かに撮影してたカメラを確認し、停止ボタンを押して止めました。

動いた形跡はおろか、私以外の誰かが触った形跡も無かったのに・・・

それなのにこの映像。





友「さ、さすがにコレはヤバいよね?」

私「さすがに説明できないわよ・・・」

友「明日先生の所持ってこうか」

私「そ、そうだね・・・」


私はそのまま家に帰るのが怖かったので、そのまま友達の部屋に泊まることにしました。



幽霊をほとんど信じてなかった私達には、かろうじて寝て明日になるのを待つという事しか考えられない程に頭の中がパニックでした。


驚きよりも今まで感じた事の無い未知の恐怖。

得体の知れない全く未知の恐怖でした。


二人で一緒にベッドの中に入り、肌を寄せ合って目を瞑りました。

目を瞑ってもあの女の顔が瞼の裏にチラつき、とてもじゃないけど寝れませんでした。






ふと気が付くと眠ってしまったみたい。

両腿の上に何かが乗ってる感触で目を覚ました。

友達の寝相が悪くて足でも乗せるんだろうな・・・と思って隣を見ると、友達がいない。

反対側に目をやると、部屋の片隅でバスタオルを頭に被って膝を抱えてました。



「どうしたの・・・?」と声を掛けようにも声が出ない。

手を動かそうにも動かない。

「あぁ、これが金縛りってやつか」と冷静に思ったのも束の間、両腿の上にあったモノが少し動きました。



友達はベッドにはいない。


・・・じゃあ誰?



頑張って首だけ動かし、胸と布団との隙間に目をやると、奥のほうで赤く光る二つの目。

ジーっとこっちを見つめていた。


目が合った瞬間にヤバい!って思ったけど、その瞬間に足元から私の身体を這い上がってくる感触が。

まるで人が身体をゆっくりと這い上がるようにして胸元の隙間から顔を覗かせたのは、ビデオに写った女性だった。


目を閉じたくても閉じられない。

声を出したくても出せない。

身をよじろうにも動かない。


完全なパニック。


女性はゆっくりと私の胸元から出てくると、私の顔の両脇をゆっくりと掴んだ。



そして鼻と鼻がぶつかる距離まで顔を近づけたと思った瞬間、





ベロッ





舐められた。

全身に鳥肌が立ち、混乱してた頭の中は最高潮に達した。


その瞬間に私は気を失った。











気が付けば朝になってました。

金縛りも解け、ボーっとした目で友達が座っていた場所を見ると、友達は丸くなって寝ていました。

丸くなってる友達をベッドに入れようと思い体を起こし、半分寝ぼけてる友達を布団に入れてまた寝ました。




昼ごろに教授の研究室を訪ね、昨夜と今朝の話をしましたが、全く信じてはくれず。

ならば映像を見て下さいと言って渡して見せたのですが、そのような女性は写ってませんでした。



あの夜二人で同じ幻を見たとも思えないし、確かに写ってた。間違いない。

でも何で写ってない?


友達とそんなやり取りを一日しながら私は自宅へ、友達は寮へと帰った。

さすがに寝不足だったのだろう。あっという間に眠れて、その夜は何もおかしな事は起きなかった。




翌日。



教授の部屋へと伺った時に教授の顔色が悪い事に気が付いた。


私「どうかしましたか?」

教「・・・いや・・・夕べ寝てたら出たよ・・・」

私「もしかして・・・私達の言ってたような?」

教「・・・その通り。顔中舐めまわされて気を失ってしまったようだ」

私「・・・」

教「あれは確かに危ない。私がしかるべき所に持っていく。二度とあそこには近寄っちゃいけない」

私「わかりました」





その後は似たような怪奇現象は一度もおきていません。

友達も同様に、教授も大丈夫だそうです。


卒業式の日に聞いた話ですが、あのビデオはお祓いに出したそうです。

よからぬモノを取り込んでしまったので、もう普通には使えなくなってしまったそうだ。

あれの正体は何だったのかを聞く勇気もありませんし、あの話題を蒸し返すとまた現れそうで怖かったので、詳しくは尋ねませんでした。




面白半分・興味本位で曰く付の場所に行ってはいけない。

そう思った夏の日でした。



























さて、ここまで読んで頂いた後でこう言うのも気が引けるんですが。

映像もカメラももうありません。

どこでどうなったのかも分かりません。


ですが、この話を見たり聞いたりした人の中では・・・あるみたいです。


夜中に出るって人が。


出なかったって人もいますけどね。

アナタはどうでしょうか?


あ、私はお祓い等は一切してないので、多分出ても大丈夫だと思います。

多分なので責任は持てませんけどね・・・。





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って感じで100物語を進めていきたいと思います。


とりあえず始めたばかりって事で、うちの連マスのpansutoにバトンを回そうかと思います。

期限はとりあえず今は設けてないので、気楽に書いちゃって下さいネーw



もしも参加希望者がいたら、次に回される人に直接交渉してみたり、このブログへのコメントにて参加表明をお願いしますね。



ではでは、暑い夏の夜に相応しい話を皆さんでできるよう、多数のご参加お待ちしております~♪