人にはそれぞれ事情があり、その事情は、自分達が生きてきた人生の前提を元にした考えからは理解出来ないような事情であったりもする。

自分の人生が、この世の全ての人生の苦しみや悲しみや喜びや楽しさを網羅しているわけではないわけで、世の中にはわからないことが山程ある、ってことを確かに思っていたほうが、まあ、間違いは減る…

あなたが、「絶対に許せない!」って思うようなことだって、見方を変えれば、「許してやったほうがいいよね。」って思えることだって、いくらでもあると思います。

人にはそれぞれ事情がある。その事情は、あなたの事情とも違うし、私の事情とも違う。「違うこと」を認めて許してやることが、大人の方法論だと思います。



統計的なものとして聞いたことがないのであくまで想像ではありますが、1人の人間が付き合う人が100人いたとして、その中で自分のことを一切受けれ入れてくれない人ってのは何人くらいいるものなのでしょうか?

すごく人の良い人だったら、100人中、2、3人かもしれないし、すんごい嫌われている人だったら、100人中、30人くらいいるかもしれません。

多かれ少なかれ、「誰からも全員に好かれる人」ってのはいないと思う。
どれだけみんなに好かれる人でも、「私はあの人、微妙。」って思う人は必ずいる。

誰だって、基本的に多くの人に好かれたいし、基本的に皆に愛されたい。
自分がどうしようが、「あの人のことは受け入れられない」って人は一定数いるわけで、だったらその現実を受け入れて、自分は自分らしくいた方が良いと思う。


自分らしさを出せば出すほど遠ざかる人もいるけれど、出せば出すほど近づいてくれる人もいるんだから。

で、近づいてくれる人を全力で大事にしたらいいだけ。


仮面をつけて、本当の自分を隠して、それで他人に愛されることで満足出来る人であれば、仮面をかぶって、カツラをかぶって、違う自分を演出すれば良いと思うんですね。


でもさあ、自分でない誰かになって好かれるのって、そこに「自分」は無いわけじゃないですか。

しかもね、自分でない自分になったって、他人に嫌われることもあれば、疎まれることだって当たり前にあるわけですよ。


「他人に好かれる為の完璧な演技を演じきれる人」ってのは、どれくらいいるものですかね?

そんな人いないと思うけど…

100人の人がいたとして、その100人全員に好かれる方法ってなんですかね?

いつもニコニコして元気に挨拶が出来て、会う人全員に良い言葉を使っているような人だったら、多くの人に好かれる可能性は高まるでしょうが、そうだとしても、「あの人の笑顔、なんか嘘くさい。」「裏がありそうで怖い。」とかってことを思う人ってのは必ずいる。


「多くの人に好かれる方法」というのはあるけれど、「誰からも好かれる方法」というものはないし、「出来るだけ人に嫌われないようにする方法」というものはあるけれど、「誰にも嫌われない方法」というものない。

そんなものは求めるだけ無駄なことだし、どんな人にも当たり前にある事実であるので、「全員に好かれること・全員に嫌われないこと」なんていうことはありえないこと。


子供達も1人1人違うし、良いところも悪いところもそれぞれが持っています。
大人だってそう…


結局のところ、それら全てを受け入れて、認め合わなければ、集団の中では混乱や問題が起きやすい。

駄目な部分もひっくるめ、失敗したことも許す寛容さが求められるような気がします^_^


ただ…
失敗や問題を起こした時は、しっかりと謝罪することも大切なこと。

そして謝罪されたなら、もう一度チャンスを与えることもとても大切なことだと思います。


今の世知辛い世の中…
もう一度チャンスを与えない世の中…

完璧な人っていないです…。