【埼玉】「チン、ドン、ジャラーン」と鉦(かね)、太鼓を打ち鳴らし、棺(ひつぎ)に入った生き仏を前に葬儀を演ずる「ジャランポン祭り」が14日夜、秩父市下久那地区であった。別名「葬式祭り」と言われ、地元にある諏訪神社春祭りの宵宮祭。

 会場は下久那公会堂。地区内に75戸ある氏子が集合。「しらふでは祭りが盛り上がらない」と酒宴を開き、ほろ酔い気分になった午後6時過ぎから葬儀が始まった。

 主役は棺に入った会社員、碇谷幸司さん(41)。「厄年の今年1年間が元気に健康で送れるように」と志願した。白装束で棺に見立てた長持ちに入れられ、「悪疫退散居士」の戒名が書かれた位牌も立った。

 大僧正役の川島康助さん(58)が、でたらめなお経を唱える。唐草模様の風呂敷で作られた袈裟をまとったお供の僧侶役6人が、にぎやかに鉦、太鼓を打ち鳴らし、無病息災を祈願する人身御供に由来する祭りを盛り上げると、葬儀場は笑いに包まれた。【岡崎博】

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「格安葬儀」に感じる寂しさ

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