小説家の金井美恵子さんは、
人は「読んだから書く」のだ、とおっしゃっています。
たしかに、小説の世界は、おのおの独自のようでいて、
実際は深く繋がっているようにわたしも感じています。
作家Aによる小説Aを読んだ作家Bが小説Bを書き、
それを読んだ作家Cが小説Cを書く、作家Dがそれを読み...
作家から作家への作品の連鎖は古今東西に張りめぐらされて、
時空を超えた巨大な書庫を形づくっているようです。
わたしが過去、小説に挑戦したのは2回。
書き上げはしましたが、発表には至りませんでした。
それでくさったわけではなく(笑)
小説はどうもわたしのニンではないなあ、と思っています。
わたしは「読んでないのに書く」タイプ。
街を見たり、物を見たり、人と話したり、自分で考えたり、
こどもの頃のことを思い出したり、心を見つめたりすることから、
書きたいことを見つけています。
思いっきりかっこつけていえば「世界を読んで書く」タイプなのです。
そこにストーリーを作りたいという欲求はなく、ただ、世界を写しとりたい。
わたしの文章が、読んだ人の心のなかでほどけて、
スノードームのなかの景色のように、世界が再び立ち上がることを願っています。
エッセイであっても、ブログの文章であっても、
SNSの投稿や小さなコメントであっても、
書くならば、必ず自分の内なる世界と外なる世界を反映させたい。
そのために集めてきた語彙であり、そのために磨いてきた技術です。
コンサルで出会ってくださる方々にも、
余すところなくお伝えしたいと思っています。
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