武田薬品、Orexigen社と北米における肥満症治療薬「Contrave」の独占的開発・販売契約 | ファッションレンタル☆COM-ドレス・バッグ・ブランド

武田薬品、Orexigen社と北米における肥満症治療薬「Contrave」の独占的開発・販売契約

武田薬品、Orexigen社と北米における肥満症治療薬「Contrave」の独占的開発・販売契約を締結
肥満症治療薬Contrave(R)に関する北米における開発・販売契約締結について



 Orexigen(R) Therapeutics, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンディエゴ、以下「Orexigen社」)と武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下、「武田薬品」)は、このたび、肥満症治療薬Contrave(R)(ナルトレキソン塩酸塩徐放製剤とブプロピオン塩酸塩徐放製剤の合剤)に関する米国、カナダ、メキシコを対象とした独占的開発・販売契約を締結しましたのでお知らせいたします。

 Contraveは、中枢神経系に作用して、肥満症の原因となる食物摂取とエネルギー代謝のバランスを整えるとともに、脳の報酬系回路[*]に基づく摂食行動を抑制します。Orexigen社では、本年3月31日、米国食品医薬品局(FDA)にContraveの販売許可申請を提出しており、FDAの審査終了目標日は2011年1月31日を予定しています。

 本契約に基づき、武田薬品はOrexigen社に契約一時金50百万米ドルを支払うとともに、承認および販売の進捗に応じ最大10億米ドルを超えるマイルストンならびに武田薬品が販売権を保有する地域での販売額に応じた2桁の料率のロイヤルティを支払います。なお、Orexigen社は米国におけるコ・プロモーション権を有します。

 本薬に関する今後の臨床開発は両社共同で進めてまいりますが、販売許可取得前まではOrexigen社が、販売許可取得後は武田薬品が主体となって対応し、今後発生する開発費用については、両社で負担します。

 Orexigen社社長兼CEO Michael Narachiは、「肥満症治療薬の研究開発に取り組み、強固な販売基盤を有する武田薬品と、本契約を締結できたことを大変嬉しく思うとともに、提携を通じて、本薬の早期市場浸透を図ることができると期待しています。今後、本薬の確実な販売許可取得に向けて、両社の連携により万全を期してまいります。」と述べています。

 武田薬品の100%子会社であり、米州地域での販売活動を担う武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ株式会社の社長兼CEO 本田信司は、「本提携は、タケダグループの心血管疾患および代謝系疾患などの生活習慣病フランチャイズをより一層強化するものです。Contraveは、当社がこれまでに蓄積してきた慢性疾患治療薬の販売に関するノウハウを最大限に活かすことができる製品であり、さらに肥満症および関連疾患に苦しむ患者さんのための製品ラインアップを拡充できるものと期待しています」と述べています。

[*] ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化する神経系。

<肥満症について>
 米国では約7,500万人が肥満症を発症しており、2018年には患者数が1億300万人にまで増加すると予測されています。2型糖尿病や心疾患、癌、うつ病など深刻な疾病に関係する慢性疾患であるため、米国では肥満症に対する懸念が高まっているものの、成人の3分の2が体重過多あるいは肥満症であると言われています。一般に、5~10%の体重減少により、全般的な健康状態の改善、即ち血糖値、血圧、コレステロールなどをある程度コントロールすることが可能となり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上が期待できるものの、多くの場合、食事療法や運動療法だけでは減量と減量後の体重維持は困難となっています。

<Contrave(R)について>
 Contraveは、異なる2つの成分が、相互補完的に中枢神経系へ作用して、肥満症の原因となる食物摂取とエネルギー代謝のバランスを整え、脳の報酬系回路に基づく摂食行動を抑制します。肥満症患者を対象とした臨床試験において、本薬は有意な体重減少および減少後の体重維持を示すとともに、心血管・代謝性疾患のリスクを示す臨床検査値や摂食行動を改善することが確認されています。

<Orexigen社について>
 Orexigen(R) Therapeutics, Inc.は、肥満症治療薬の研究開発に特化したバイオ医薬品企業です。Orexigen社は、米国において最初の開発品であるContraveの販売許可申請を提出しており、2つ目の開発品であるEmpatic(TM)についても臨床第2相試験を完了しています。いずれの開発品も、複数の異なる薬剤を用いて中枢神経系における特定のニューロンに作用することで食欲を抑制し、継続的な体重減少をもたらします。詳細については、http://www.orexigen.com.をご覧下さい。