エルメス(HERMES)がLVMHを阻止 持ち株会社設立へ | ファッションニュース

エルメス(HERMES)がLVMHを阻止 持ち株会社設立へ

LVMH モエヘネシー・ルイヴィトン(=以下LVMH)が、「HERMÈS(エルメス)」を展開するフランスのエルメス・アンテルナショナル社(=以下エルメス)の株式20%買収した件について、エルメスの創業者一族が2011年1月6日に会議を開催し、正式に持ち株会社を設立することを公式サイトで発表した。持ち株会社へ移行した場合、LVMHがエルメス株を追加取得することが困難となる。

 LVMHは、2010年12月21日までにエルメス株を20%取得。その目的を「世界的に成功しているフランスを代表するメゾンに貢献するため」としておりながらも、依然買い増しを続けるLVMHにエルメスは反対姿勢をみせており、かねてから持ち株会社設立の計画があると発表していた。

 6日に本国公式サイトで発表された内容によると、エルメス創業者Thierry Hermes(ティエリー・エルメス)の子孫をはじめとするエルメス一族が会議を開催。仏金融市場庁Autorité des Marchés Financiersより認められ持ち株会社の設立が正式に決定した。

エルメスは、創業一族がエルメス株を70%以上を保有しており、今回の持ち株会社を設立したことでLVMHからの買収はまぬがれることとなる。決議は満場一致で下され、これによりエルメスは"文化を守る"ことを達成したと発表している。