クリスチャン・ダダCHRISTIAN DADA2011/2012年秋冬コレクション
戦国時代かパンクか、侍(武士道)とドレスの融合。
「クリスチャン・ダダ」2011/2012年秋冬コレクションが4月11日夜、ラフォーレ原宿で行われた。
3・11東日本大震災から1ヶ月。ショー予定時間の約2時間前、福島で震度6、東京で震度4の地震が発生するという状況の中で開催された今回。登場したのは、日本では数年前からブームにもなっている戦国時代や幕末の混乱とエネルギーを表現したデザインや日本のモチーフとイギリスのパンクやアバンギャルドなドレスを融合したようなデザインだ。
テーマを象徴するような兜や城を思わせる巨大なヘッドドレスや、パンクそのもののハリネズミのようなヘッドドレスで顔を覆ったモデルたち。
身につけているのは、グリーンに金を加えた、鈍く光る着物のような素材と鎧やコルセットのような立体で構成したクチュール風ドレス、血しぶきを浴びたような赤や白が飛び散る黒のドレスやメンズのトップスとパンツ、和紙のような白のドレス。そして、ジャパンレッドあるいはエスニックレッドと呼べそうなドレス。
着物や和紙のような白の上に重ねられたビニールやレザーとのドッキング、アクションペインティングは戦国時代の侍(武士道)とパンクのパワーが融合したよう。
「GLEAM=かすかな光というテーマは震災前から考えていたものだが、コレクションを開催することで、日本が元気であることを世界に発信したかった」とデザイナーの森川マサノリ。
Tokyo Fashion Tokyo Collection
Special Report by Shinichi Higuchi.
Photo by Shinichi Higuchi.