2月末で無事退職した。
会社の人たちのことも気になるが、何よりも僕のお得意先の人たちの事が気になる。特に2つのお得意先で、退社する旨を告げたときのその反応が少し怖かった。
「先週は突然退職のお知らせだったものですから、適切な返答が出来ず、歯がゆい気分が残っております。・・・毎週お会いして積み上げてきましたが、私は一つの成功体験と位置づけております。昨年○○での発表が一つの区切りであり、新しいスタートと思っていましたので、とても残念です。・・・3年間一緒の方向を目指した仲間としては、何故方向転換するのか?これからどうするのか?聞く権利があると思いますが、いかがですか」
こんなメールをその一つの得意先の人から貰った。すごく嬉しかった。
もう一つの導入中の得意先の人からは、プロジェクトメンバーに僕の退職の話をしたら、みんな残念がり、このプロジェクトの成否を不安がられたと言われた。ありがたいことである。
これで3度目の退職なんだけれど、退職を決意する度に悩むのは仕事の引継のことだ。スムーズに引き継ぐためにいつ退職を表明し、誰に引き継ぐかということだ。自分としては最良のタイミングで、誰に引き継ぐかできるだけ自分の意思が反映できるように準備をする。今回は1年半前からこの時期の退職を想定し、半年前にはほぼ確定できたので、仕事の受注も1年くらい前から調整を始め、半年前からは後任者と見込んだ人間を半年前から僕の仕事に巻き込みながら、できるだけスムーズに引継けるようにしてきたつもりだ。
でもやはり、自分が育んで来た仕事、得意先、そして仕事仲間と分かれる事はつらい。
サラリーマンだったから異動で、いつだって仕事においても仕事で別れが起きるのは仕方がないことだけれど、自分で決めて仕事を離れる事はなかなか割り切りずらいものである。

ということで、退職10日以上たっても、今回はすぐに仕事をしているわけではないので、未だに退職の挨拶のメールを送ってはその返事に返事を書いたり、仕事を引き継いだ人間に土曜毎に会っては細かい引継を続けたりで、退職してプーの割には忙しい日々が続いてしまっている。