京大西部講堂へ細野晴臣&東京シャイネス京都公演 を見に行ってきました。

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細野晴臣(Vo.Ac-G.) 鈴木惣一朗(Mandolin) 浜口茂外也(Dr.)高野寛 (G. Cho.) 高田漣(Pedal Steel) 伊賀航(Ac-B.)三上敏視(Acc. El-G.)、以上のメンバーに最後の方で女性ボーカル二人のゲスト(たぶん高遠彩子さんと、沖縄の人?)前座は青柳拓次。

約20分青柳の前座の後、いよいよ登場です。

今日はカウントダウンライブです、今日は旧暦の大晦日ですと言って始まった演奏曲目は、

1.ろっかばいまいべいびい

2.暗闇坂むささび変化

3.僕は一寸

4.ロータス・ラブ

5.恋は桃色

6.モーガンブギ~モーガンじいさん

7.ポンポン蒸気

8.ハイヒールスニーカーズブルース?

9.香港ブルース(ホーギー・カーマイケル)

10.CHATTANOOGA CHOO CHOO

11.夏なんです

12.終りの季節

13.はらいそ?

<アンコールで>

14.風をあつめて

15.(沖縄風)?

<2回目のアンコール>

16.Stella


以上が演奏曲目でした。(8曲目と13曲目の曲名は自信がありません、15曲目は安里屋ユンタかも?)

「モーガンブギ~モーガンじいさん」は新曲、新しいアニメの主題歌との事。

8曲目は高田渡に教えて貰ったブルースで、東京では実験としてその場でメンバーに楽譜を渡していきなりやったけど、今日は2回目だからと言って、9曲目は本当に今日初めてと言って楽譜を渡していました。

細野さんははっぴい時代の曲をやる時に、本当に難しい曲で、特に松本の詞が難しくて歌いにくくて、とにかくレコードにしたらもう歌うつもりがなかったのに、こうして30年経って歌う事になってしまって、本当に難しいと言っていました。そして自分で書いた詞は簡単なんだけれど曲が若気の至りで難しくてやっぱり歌いにくいと。アンコールで「風をあつめて」をやる時も、本当に難しい曲なのに色んな人が歌ってくれるんで今回歌う事にしたけれど、難しくて東京では2曲目でやって失敗して、アンコールで再挑戦したんですとのことで、今日も冒頭間違えたみたいで、やり直していました。

そして自分の声が好きじゃないとも、今日も声がでてなくてごめんなさいと。

確かにはっぴいえんどを聞いた時、細野さんのボーカルは最初変に聞こえて、でもやっぱりこうしてたっぷり2時間近く細野さんのボーカルを堪能して思いました。

すごくいいじゃない、もっといっぱい歌ってよ、と。

途中、リハーサル無しの実験と言ってやって、確かに音は不完全だったけれど、・・・。たぶん歌も演奏も完璧にすることがなかなかできなくて、はっぴい後は、最初は新しい音を探して南に下っていきトロピカルに進んだけれど、その中で完璧を考える中でテクノという狂わないものに行ってしまったのかなと思いました。

たぶん、細野さんとしてはこのような完璧にすることのできないライブをする事はすごく負担なんだろうと思います。でも高田渡さんはステージの途中で寝てしまっていたんだから、渡さんも細野さんもギター1本で歌うだけで聞く人は暖かくなれるんだから、もっともっと、いっぱい、歌ってよ。

そして最後に今日はボ・ガンボスのどんとの命日でもあるんだよね。たぶん東京でも追悼ライブをやってると思うけど、どんとはここ京大西部講堂が好きだったから、きっと今日はこっちに来てたと思いますと言った終わりました。

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会場内

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入口


ところで、京大西部講堂 は、70年代に過激派に占拠されたまま自主運営されていて、理屈で言えば国の財産の怠慢な放置と言う事になってしまうのだろうけれど、文化は効率ではないから、このような勝手な自主運営を残せる事が文化であり学問でなんで、この西部講堂が続く事を支持します。

実際コンサート会場の周りでは薪がくべられ、お店が開かれ、甘酒が振る舞われ、まるで文化祭のような雰囲気で会場はしんしんしんと底冷えがしたけれど、細野さんの歌と満員のお客さんの熱気と薪でとっても暖かいコンサートになりました。

だから、もっといっぱい歌ってよ。


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