矢加部先生の古事記の講座でした。

アマテラス岩戸開き編では、
慢心により
いくつかの罪を犯してしまったスサノオに対し、
それをすべて自分の不徳の致すところとした、
アマテラスが岩戸にこもるお話から始まります。

古事記には「元祖」と称されるものがたくさんあり、
これが「元祖」引きこもりなのだとか。(*´艸`*)
こういう考え方、面白いです。

知恵の神様でもある、八意思金神が
八百万の神の思いを重ね、清明心を持って
岩戸の前の一大鎮魂神事を行います。
一般的には、このことをアメノウズメが踊る宴会のように書かれているけれど、
実際はそうではなく
ご神事であること、これがまた、ご神事の元祖であるということをお聞きしました。

今度は「元祖」引き寄せの法則とも言えるこのご神事が、今で言う、アファメーションによく似ているなぁと思いました。

そうなっていなくてもあたかもそうなったかのように喜ぶこと。
想念が具現化していくこと。

アマテラスがさも、岩戸からお出ましになったかのように無邪気に喜ぶこのことは、
今の私たちにとっても深いメッセージがあるように感じます。

部屋に引きこもっている子どもさんと
なんとか部屋から出て欲しいと願う親御さん。を例に挙げて…
引きこもっている子どもはまさに
内なる自分と対峙し、鎮魂禊ぎをしている状態なのかもしれません。
その状態を責めるのではなく
外で待っている親たちも…
お互いに霊性を高め合うような気持ちが大切なのだとお話しくださいました。

少し見方を変えると
糸口が見つかるのかもしれません。

そして、天孫降臨編。

ニニギノミコトのまぐあい(結婚)の話では
とても容姿の美しい木花咲耶姫と
容姿の醜い磐長姫が嫁入りされますが
結局磐長姫は醜いが故に返されます。
でもこれは、醜い=見にくい=目には見えない霊的な世界(陰)を表していると言われているそうで、
ここでも陰陽の関係が出てきます。

天孫降臨とは大政奉還のようなもの。と、先生はおっしゃいます。
それを司ったのが大国主命です。

大国主命は顕(目に見える世界)と、幽(目に見えない世界)の巡りを良くするための門番のような役割をしているそうです。
(これも陰陽。)

これは私たちの意識の中の顕在意識と潜在意識にによく似ています。
過去(結果)は新しい未来を作るための材料に過ぎず、
潜在意識にどんな種を蒔くかで私たちの未来が作られていく。
このことは、私たちの思いが実際に具現化していくこととも繋がります。
見えない世界を知るには
今の現実が大事。
このことこそが天地和合のプロセスなのかもしれません。

先生が最後におっしゃった言葉
「私たちは神の生宮(いきみや)である。いずれ高天原に帰る。」

その時まで、
しっかりと「今」を生きさせていただこうと思っています。

今日もありがとう。