日本代表決定に水を差す記憶。 | サッカー猿!

日本代表決定に水を差す記憶。

日本代表が選出された。

選出にあたり様々な葛藤もあったろうが選ばれたメンバーが日本代表だ。

こんな時には「選手達には100%ファイトして欲しい」ってあの時の岡田監督ならばいうのだろうか。

個人的には前線から走る、守る、ポストする、シュートするの巻が選ばれたのは良かった。すがすがしさを感じてしまうほどの泥臭さは敵ながらすごいとつくづく感じていた。

久保は100%のコンディションであったなら間違いなく選出されただろう。

怪我人やコンディションの悪い選手でも代表に選出し続けたジーコ。それにより、回復が遅れる選手。

悪循環。悪循環こそが目立ってしまった4年間だった。

実績と名前で選手を選び続けたジーコとそれを結局、最後まで許してしまった協会の罪は重い。

さて。  ジーコ関連の出来事をまとめてみたい。

何をいまさらとお思いだろうが、茨城で起きたキャバクラ事件、松田事件、功労者を代表戦出場、不法滞在問題をご覧になって欲しい。



2004年2月、キャバクラ事件。


日本代表の7選手が合宿中に無断外出の上、飲酒していたことが28日、明らかになった。3月1日発売の週刊現代が報じているもので、日本サッカー協会も選手が事前に外出許可を得るという代表規則を破った事実を認めた。

同誌によれば代表が鹿嶋で合宿中だった今月9日夜、茨城・神栖町のキャバクラをFW久保竜彦(27)MF奥大介(28=ともに横浜)小笠原満男(24=鹿島)山田卓也(29=東京V)FW大久保嘉人(21=C大阪)DF茂庭照幸(22=東京)GK都築龍太(25=浦和)が訪れ、午後11時近くまで過ごしたという。記事では数選手が出前のすしを投げたり、女性店員に暴言を浴びせるなどのトラブルも起こしていたとの内容も含まれている。
日本協会は当該選手や同店の店長にも事情聴取しており、無断外出と飲酒の事実も把握している。代表は3日から鹿島合宿に入っており、12日にイラクとの親善試合(2-0、国立)、18日にはW杯1次予選初戦のオマーン戦(1-0、埼玉)を控えていた。協会関係者によれば、法律に触れるような行動は取っていないことから、現時点で処分などは考えていないという。
過去には99年6月、シドニー五輪アジア1次予選のネパール戦後に柳沢が宿泊ホテルを抜け出し、交際中だった女性タレントと深夜まで過ごした事実が発覚。規律違反で登録を抹消されたことがある。




松田直樹が遠征先から帰ってしまう。

キリン杯の日本代表メンバーに入っていない松田だが、代表入りを期待する声はいまだにある。

 96年アトランタ五輪では、当時同僚だった川口、中田英らとともに、ブラジルから大金星を挙げる原動力となった。02年W杯では4試合フル出場、フラットスリーの右ストッパーとして活躍した。

4年前にジーコ代表監督が誕生し、チームの土台作りが始まったころ、松田はDFラインを統率する欠かせない存在だった。ところが、05年1月29日、キリン杯カザフスタン戦を境にプッツリとジーコジャパンの主力から外れ、その後は代表招集を見送られている。

その真相はサブメンバーから外された松田が激怒し、無断で遠征先から離れてしまうという「掟破り」を冒し、ジーコ監督から「代表選手の資格ナシ」の烙印を押されてしまったためだった。

 松田は「当然、ドイツ行きを諦めていない」というが、「W杯がすべてではないとも思っている」と開き直るしかないのが現実だ。

95年からマリノス一筋で、「マリノス魂」を剥き出しにキャプテンシーをつける。けが人続出でチームがドン底にある時、率先して選手だけのミーティングを開き、チームの雰囲気を変えるため心を砕く。「(同僚の)中沢や久保には、代表でいいパフォーマンスをしてもらいたい」と大人の対応もできる主将に変貌しつつある。

183センチの長身で、統率力、強さなどDFとしての能力は高い。中田英にモノ申す貴重な存在でもある。実力があっても、折り合いが悪くなった上司との関係を修復するのは並大抵ではないが、「選ぶのはジーコ監督。待つだけ」と松田。果たしてサプライズはあるのか。




功労者を代表戦に?


ジーコ監督の表情が和らいだのは、13日にマスカットで行われたW杯アジア1次予選オマーン戦後の会見の席上だった。1―0の勝利で、11月17日のシンガポール戦を待たずに、最終予選を決めた日本。指揮官は、シンガポール戦で若手を起用する気はあるのか、という質問を受けると、「11月については、アイデアがある」と切り出した。

 「海外組を呼ぶつもりはない。中田英、稲本というブランクのある選手については、考えないでもないが」と言った後、追いすがる報道陣に対し、監督はじらすのを楽しむように「若手の起用? ノー」などと答えて、詳細は示さなかった。

 翌14日に帰国した日本協会の川淵三郎会長が明らかにしたところでは、「アイデア」とは、これまで代表で頑張ってきた選手に感謝する意味で、シンガポール戦でプレーしてもらおうということ。監督と会長の話し合いでは、カズ(神戸)、中山(磐田)ら、具体的な名前も挙がったという。

 そのプランを聞いて、意外な気がした。ジーコ監督は、こと勝負に関しては慎重な言動を繰り返してきたからだ。例えば、逆転負けしなければ1次予選突破が決まったこのオマーン戦の後で、「今日はどの辺で予選突破できると思ったか」と問われて、「終了の笛が鳴った時」と答えている。

 今夏のアジアカップ準々決勝ヨルダン戦を激闘の末に制した際も、PK戦で2点をリードした時点で勝利を確信した相手選手が、PK戦終了前から踊っていたことに触れ、「彼らは高いツケを払った。最後まで何が起こるか分からないのがスポーツだ」と批判した。

 日本代表の今の立場は、1次予選は見事に突破したが、W杯出場権を得たわけではない。その状態で迎えるシンガポール戦を「勝負が決まった後の試合」と見るか、来年に迫った最終予選という一段と厳しい真剣勝負への「公式戦での貴重な強化の機会」と見るか。

 この案については、今月19日のJリーグ理事会の出席者や、日本協会の技術委員の中から、「違和感がある」という意見も出たというが、こうした声は、シンガポール戦を後者と見ているからだろう。一方で、「代表への貢献をたたえることを日本ではやってなかった」(田嶋幸三・技術委員長)という側面もある。

 指揮官の真意はどこにあるのか。シンガポール戦の人選はどうなるのか。現時点では、ブラジルに帰国中のジーコ監督の再来日後の言葉を待つしかない。



ジーコ不法滞在


サッカーW杯開幕まで3カ月を切った。ようやく日本代表・ジーコ監督が、17日午後の便で再来日。すでにW杯イヤーのJリーグは開幕したが、代表監督不在の異常事態が続き、イマイチ盛り上がりに欠けていた。さすがに本大会開幕を迎えるまで帰国の予定はなく、本番モードに入った。だが、「一つのサイクルが終わっただけだ」と意味深長なコメントも。

 ジーコ監督が今回ブラジルに帰国したワケは、3日に53歳になった誕生日のパーティーと、リオのカーニバルのためとされる。が、本当の事情は違う。実はジーコ監督が普通のオジサンだったら、すでに「不法滞在者」の烙印(らくいん)を押されていたのだ。

 日本協会との契約は11カ月ごとに区切ってあり、1年で1カ月以上は日本とブラジルをきちんと往復する形で生活しなければならない。鹿島時代なら何も問題はなかったのだが、日本代表では海外遠征などがあり、この条件が完全にクリアされていないのだ。日本にいない期間はカウントされないわけで、本来ならとっくに強制送還という非常事態になってもおかしくなかった。

 しかし、そこはサッカーの神様、ブラジル政府の計らいで、「ジーコとそのファミリーは特例」と、不法滞在に関しては問題なしとなっている。おかげで(?)日本での確定申告も必要ない。

 しっかり休暇をとった分、神様自身の「W杯4強宣言」のお手並みを、本大会に向けじっくり拝見といきたい。





2004年の俗に言う「キャバクラ事件」。

この時はマスコミの不確定な表現も多かったようだ。(マスコミというのはいつもそう。)

日本サッカー協会は報道各社に「すでに社会的制裁も受けている。この件はあまり取り上げないようにして欲しい」と要請していた、ということもあった。

(寿司は投げていないという説は有力らしい。キャバクラに寿司があるものだろうか?)

松田には松田の言い分があるだろう。  

ジーコは、ワールドカップ終了時に辞任する。それまでの我慢だ。

「功労者代表復帰出場」はご存知のとおり、ジーコの思い通りにはならなかった。

なぜ、あんな発想が思いついたのか。すでにリオのカーニバルで頭がいっぱいだったのか?

必死にアピールしたい選手が大勢いるのにあのようなことが頭に浮かぶとはナンセンスとしか言いようがない。


この4年。

ジーコにはジーコなりの悩みがあったろうが、必死のアピールを続けていた選手達と比べると必死さは感じられなかった。

1説には1年とも言われる大怪我を負った村井も必死のアピールをしていた1人。あの試合、「最後のアピール」と信じてがむしゃらにプレーしていたのを思い出す。

結果論だが、もしももっとアピールの場があればあの怪我はなかったのではないだろうか?と思えてしまう。村井にも磐田にとっても痛い怪我になってしまった。早期の怪我の復帰を期待したい。

今回のワールドカップに天井しらずな夢を持っている方は多いようだ。だが、クロアチア、オーストラリア、ブラジルは「日本を皮算用」にしているのは間違いない。選ばれた各選手達には大きなプレッシャーがあるだろうが、精一杯のプレーを期待したい。ジーコには背水の思いで指揮を執ってもらいたい。