泳ぎ続け 輝き続ける魚 | 透明な濁り Transparent impurity

透明な濁り Transparent impurity

壊れた世界の中の壊れた国の
壊れた男の戯言と妄想日記と現実の欠片
音楽から雑誌、日々のあれこれと過去の断片
統一感の無い愚かなブログですが、宜しければご笑覧ください

先日、初めて島耕作シリーズを漫画喫茶で読みましたが、あれはなかなかに笑える経済漫画でしたね。出世していく人間に必要な仕事への取り組み方やポジティヴシンキングうんぬんを学ぶ漫画だという人もいるけれど、ギャグ漫画としても十分いけると思う。

僕は社長島耕作が連載されている現在から読んだので実感がないけれど、あれを課長島耕作時代から愛読している人はどれだけいるんだろうか。連載開始から25年が経過しているらしいので、当時18で会社に入って企業物だと興味を持って読んだ新社会人でも43歳になっていると考えると結構凄いな。


僕ははじめの一歩をリアルタイムで読んで来ましたが、ここ数年はマガジンがつまらなくて立ち読みすらしなくなったんだけど、そろそろ一歩は世界挑戦する話は出ないんだろうか?ちょいと前に宮田君と再戦する話がポシャったのは見たんだけどな。


長年連載を続けていると、作者も中だるみしてモチベーションが下がってくるんでしょうね。とは言え雑誌サイドは人気連載は切りたくないだろうし、漫画家の方もヒット作が続く保証なんてないから、できるだけ長く書きたいからなんだろうけど、どうも最近は水増しされたり、無理に薄めて引き伸ばされたような漫画が増えているようで残念・・・・。

まあ、その一因として、漫画喫茶で漫画を読んでしまう自分のような人間が増えて、単行本が昔ほど売れなくなってきているってのもあるから強く言えないんだけどさ。


CDのレンタル問題でも思うんだけど、結局のところはミュージシャンや漫画家さんが世に送り出す作品のクオリティが問われるんだろうなと思います。インディーズで自分達でレーベルを立ち上げてレンタルを許可しないって方法もあるんだろうけど、手元に持っておきたくなる、買いたくなるような作品をいかに作れるかが最終的に大事になるんじゃないかと。


そう考えると、20年以上メジャーでやり続けているBUCK-TICKなんかは化け物だなと思いますね。長くバンドを続けているとマンネリ化してくる部分があると思うし、どこかで馴れ合いになる場合も少なくないのに一作ごとに実験しつつも新規ファンも増やしているものな。

漫画家さんだと誰がそんな感じなのかしら。でも人気作家さんは長期連載を持っている人も少なくないから、実験をしつつ長いこと作品を多数なんてのは難しいのかしら。

手塚治虫もビートルズも、最初に始めて、ある意味でやりつくしてしまったような感じがあるからアンチも多いのかもしれませんね。どちらも漫画・音楽というだけでは括れない存在だけれども。


未来にどんな音楽や漫画が生まれるのか、あるいは途絶えてしまうのかは分からないけれど、過去から現在まで続く流れの中のものを読んだら、こんな事を考えました。

生きているうちに、どんな作品に出会えるか。楽しみだし、反面怖くもあるな・・・。色々な意味で