夕方、待ちに待ったdyson DC36ジャンクが届きました。
この個体は遠い南方からいらっしゃったものです・・・!
さてさて、はやる気持ちを抑えて症状をチェックすると、
1)手元スイッチ無反応
2)モーターヘッドの制御不良
という2症状が認められました。
きました、電子不良系!金魚も売れないし、ちょうど良い相手ができました!
まず、手元スイッチにありがちな各接続部分の接点をチェックです。
なんと、根本の接点にもごっそりゴミがかかり、これだけで通電不良になるかと思い、そこを清掃し、再チャレンジ・・・、うんともすんともいいません。
Да да!それなら手元スイッチの全分解といきましょう!
流石ダイソンクオリティ!バラバラにできるんです。そんじょそこらの国内メーカーものだと、バラバラにしようとしたら、戻すのには接着剤が必要になります。
しかし!ある程度バラバラにすると、それ以上分解の必要がなくなるのもダイソンクオリティ。
どこで寸止めをするのかも修理のコツになります。
(この会社の設計は、素人修理をする人間の顔色まで想像して組んでいると思います)
今回は電子基板の修復キットまでスタンバイしたのですが、抜刀するチャンスはありませんでした!手元スイッチは作業40分程度であっさり治ってしまいました。
そして仮止めをし、手元スイッチをあらぬ方向に動かしブンブン振ってみたり、投げたり落としたりして修復箇所の強度も確認!手元スイッチは見事復活しました。
次の問題児、モーターヘッドの制御不良というわけのわからない症状です。全く動かないのならばやりようもありますが、制御機構の異常動作なので前回とは少し異なります。ぶっちゃけ、爪楊枝か何かぶっ刺しておけばそれで済む話なのですが、この個体、すでに行き先が決まっています。そんな乱暴な修理はできません。
また、バラバラです。壊すのではないか不安になるほどの力業と、ヒナを撫でるようにやさしくプッシュ・・・またプッシュ・・・。各部に挟まっていたゴミをすべて取り出し、いとおしむように全パーツを撫でまわして清掃・・・、そして、必要に応じた修理。そろそろ良い頃合いとみて組み立てると、制御不良が嘘のようにモーターヘッドは咆哮し、この問題も解決です。
これで動作は全て正常、吸引力も完璧、何より音が静か!
作業時間4時間程度にて一件落着し、興味がなくなったので画像だけ撮影して旅立っていただきました。不具合の無いダイソンはただの掃除機です。
今頃サイクロンの咆哮音を響かせて、モーターヘッドは唸りを上げて絨毯を削っていることでしょう!
DC36はいわゆる「ダイソンボール」と呼ばれる筐体で、すべての方向に動作可能なことが売りでもあり、致命的な弱点でもあります。手元スイッチも、何故こんなところがこんなことに?としばらく考えたのですが、縦横無尽な使い方をしたが故の故障と思えば納得です。
次の修理対象はDC22と26です。
DC22は憧れのニコイチにチャレンジです。ハイブリッドです。
DC26は希少色&箱&アクセサリーフルコンプなので、コレクター物として愛そうと思っています。
この2機種が終わったら、いよいよ手に汗握る水没個体です・・・!
サポセンに匙を投げられたか期限切れになっていることが前提なので、完全不動ならDC63も夢じゃない?
果たしてダイソンはどこまでの修理に耐えるのか!?基盤から書き直す可能性もあり、ゾクゾクします。
修理の醍醐味は動作の瞬間に尽きます。
この快感を味わうためだけにやっていると言っても過言ではありません!
短時間で完全復旧が可能なものも非常に多くあるので、押し入れのコヤシにされている方がいらっしゃったらぜひご相談ください。
ダイソンの掃除機であれば機種は問いません。
趣味のダイソン②でした。