勝美商店

金魚専門店”勝美商店”の御紹介です。

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金魚の他にも、色々綴っております。
何卒宜しくお願いいたします。

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一尾のみ、ガラス扉の向こうで管理されている金魚は、丹頂75%スケールレス。

かれこれ2年ほど弊店に在籍し、コールサインは「マザー」。

「マザー」といっても”おかあさん”のことではない。

この丹頂が「マザー」と化した由来は、かれこれ2年ほど前に遡る。

ある春の日、閻魔大王様に水槽何本かごと金魚を納品した際、

何がお気に召さなかったのか、1尾だけ冥界から返品されてきた金魚、それがこの個体である。

この世と冥界を行き来する無理がたたったのか?それとも冥界の水で泳いだ金魚は皆そうなってしまうのか?

この金魚が「マザー」であることに、我々はほどなく気が付いた。

この金魚は生きているように見えて実はこの世のものではない。

NC/NRの掟を破り戻されてきた「マザー」は、

同居する魚悉く全て、現在までの確率にして100%を何もかも、全部、根こそぎ、一切合切を、閻魔大王様の水槽に納品する使命を帯びていた。

手口はまず、新しい水槽に入ったり他魚と合流をかけられると、「マザー」自身が具合の悪くなるような”ふり”をみせる。この時、閻魔大王様との間で何らかの交渉が発生しているものと思われる。我々は「これは・・・・」と思い、処置を施す。その時点で既に「マザー」の本領は発揮され、ほぼ、中1日便で急転直下恐るべき速度と精度で品種を問わず閻魔大王様の水槽に直行してしまうのである。

ツバをつけられた魚すべてが納品され、水槽にぽつんと1尾になると、ケロっと回復し、次のいけにえを待つ・・・・・。

 

高病原性ウイルス疾病の母、スーパースプレッダー。

伝説のように語られる魚だが確実にそれは存在し、次の生贄を求めている。

この「マザー」から何らかのワクチンを作れないものかこの2年間ひっちゃきになって研究してきたが、病原性があまりにも高く、ツバのついた魚からは血清を採取する時間的猶予がほぼ無い。それ以前に似たような症状のワクチンは冷凍庫に眠っているのだが、更に病原性が高いこれは、克服する意味もあまり感じられない上に金と時間がいくらあっても開発には足らない。(少量のワクチン化には成功しています。ご安心ください)

 

というわけで「マザー」は厳重隔離の必要があり、何とも同居させられないので、トッケイヤモリと同居していただいた。これでトッケイが罹患した場合、本物であると判断する。

どれほどむしゃくしゃしていても、嫌な相手が存在しても、この「マザー」をそこの池にいれようとか問屋の池に放り込んでこようとか自然水系に放流しようとか考えてはいけない。これはバイオテロである上に、なにより恐るべきこととして、おそらく閻魔大王様の怒りを買う。

 

と、いうわけで弊店では鍵のかかる温室にヤモリと入れたのだが、結果的にこれは面白いと思い、動画とした。

一応外国人にはジャパニーズゴールドフィッシュキーピングスタイルと紹介をしちゃったので、適当に話を合わせていただければと願う。

 

※1 スーパースプレッダーの隔離飼育管理の話なので、カテゴリーは飼育管理と致しました。​

※2 「マザー」は特に珍しいものではなく、問屋や品評会会場、展示会等に行くと、普通に発見できるものです。その為、一つの池やタライに素性のよくわからない魚を合流させるなど、一昔前ならいざ知らず、現代においては出来ればやめたほうが良いんじゃないか・・・と、一応申しておきます。無作為に買った魚がマザーか否か?少なくともトリメンに一週間未満の時間しかかけない処から出たものであれば、これは大量斃死が起こってからでなければわからないということになります。何せマザーはアンデッドなので、小売等で昔から喜ばれる「死に残り」になりやすいものですから・・・。

※3 以下、リブログでのご返信です。少し大事な事柄なので追記いたします。

 

リブログを本当にありがとうございます。
結論から申し上げると、ウイルス性疾病でも「初期中の初期」であれば跡形もなく治すことは可能です。
これは何度も治験で確認をし、データを残しております。
何度か魚病学会に報告しようと思ったんですが、手を動かしてする気にならず、腰も上がりません。
ウイルスを予防するためには、高硬度・高PH(8以上)を保つようにしてください。
彼らは活動の際、低硬度・低PHでなければ、自由に水中を伝播することが出来ません。
こういうこともあり、金魚は絶対に弱酸性魚ではなくて、弱硬水・高PH魚だよ!と言い続けているのですが、いかんせんほとんどの情報が中性~弱酸性といっちゃっております。
理由はわかっているんです。硝酸塩がアンモニウムイオン化してしまう可能性を回避するには低PHでなければいけません。
しかし、金魚は若干のアンモニウムイオンには耐えますし、ダメなら適時適切な水換えすれば行えば良いのに、弱酸性論者はこういうときだけ水換えを避けようとします。
話がそれますが、水換えについては適時適切にとしか言いようが御座いません。シグナルとしてはアンモニア/亜硝酸の測定だけすれば良く、しばらくやっていないと思ったら硝酸塩も見て、コテコテになりすぎていたら変えればよいだけです。
繰り返しになりますが、ある特定のウイルス性疾病は別段恐れる必要はありません。つまりちゃんとした管理さえしていれば、こんな化け物は誕生しない、という意味でもあります。
魚を多く扱う場所:問屋/生産者/大規模小売 では必ず見いだされる筈なので、死んだものを生ごみにせず、何か不思議に思えよ!と今回そういうことを言いたかったんです。普通、門番となれば「ガーゴイル」ゲッコーを置くべきであり、何か納得できないというご意見を頂戴しましたが、私はガーゴイルゲッコーの姿が別段好きではないのです。
やはり、ゲッコー・ゲッコーのトッケイ。この色彩と野性味あふれる性格、オオヤモリと別名いわれるような体格、これに幼いころからあこがれつつ、早40年超が経過してしまいました。
幼いころ町の鳥獣店でトッケイがほしくて親に頼んだのですが、当時でも3000円ぐらいしていて、オキナワキノボリトカゲで数年間胡麻化された記憶が鮮明に残っています(涙)。
それもあってトッケイなんです。
7回鳴くと幸福が訪れると東南アジアでは言われていますが、昨日ブログを書いているときに初めて鳴きました。数えながらワクワクしていると7回…ラッキーと思った瞬間、8回目、そしてゲェーッと鳴き、終わりました。
こいつらは広いところに行くと調子が上がり、鳴くんですね。狭いゲージで飼っていると調子が悪く、逃げ出し自由を得ると夜中泣き叫び飼い主を怖がらせるというのは比較的良く聞きます。
そんな事情があって私はトッケイを愛しています。
どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

 

 

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ここ最近、お客様方から

---金魚生体の新入荷は無いのか?

という趣旨のご質問がかなり増えている。

常連様の中には「入ったら必ず買うので連絡をください」とおっしゃって下さる方もいらっしゃる。

こんなに有難いことはなく、いつもそう言ってくださる皆様に、心の中で手を合わせて感謝している次第である。

 

ここ数年、入荷が愛好家物に偏り、コンディショナーの販売を行ってからとみに生体入荷が少なくなった。

私達は金魚屋なので、何にもまして金魚を扱わねばならないという欲望と義務感は常に持ち合わせている。

これはひとえに「手がさけない」「時間がとれない」という部分であるのだが、ここには2つの側面がある。

一つとしては、皆様のイメージ通り、コンディショナーの製造や治験等に時間を奪われ、問屋に行く時間的余裕がかなり少なくなった、というものである。

そしてもう一つの側面、それについて皆様どれほどお気づきかわからないのだが、それについて紐解いてみる。

 

いつからであったのだろうか。

問屋で良い魚を見つけたとき「症例は要らないから!」「今もう満床だから無理!」「誰が治すと思ってるんだ!」等、ギスギスした会話がなされるようになったのは。

思い起こせば既にこういうやりとりは7年前には始まっていたようにも思う。

すなわち、墨田に居た頃から、である。

問屋の魚、それはパンドラの箱に等しい。

確実に「何か」をひっかけ、そして病期は初期を終え中期に移行しているものがほとんど。(ぱっと見はわからない)見立てを誤ると、中期は簡単に終末期・死前期に転落をし、自らのみならずお客様にすらご迷惑をかける、美しくもおぞましき金魚達・・・・・。

金魚は人の血を吸って赤いのだ、と真顔で問屋の若い子達を脅すのが趣味であった時期もあるが、これは脅し文句ではなく、本当にそうなのだと今でも確信をしている。

入荷した金魚が全て正常に販売をできる保証は一切無い。下手をすれば全滅=フルロスということも決して珍しくはなかった。幾多の仲間の店が閉店をし、行方不明になった友人も少なくはない。外国に高跳びをした友人すらいる。S君・・・君は今どうしているのだろう?偶に君の夢を見る。Cさん・・・最近連絡無いよ?AK、君は未だ法螺を吹いているのか?実家を売り払い市営住宅に匿われたあの方は、家族とはうまくいっているのだろうか?etc etc....

このころはまだすべてのコンディショナーが脳内から外に出てこない状態で、使えるものはストラジと調整剤程度であった。

 

そして各種コンディショナーが完成した現在。

診断方法も多岐にわたり、ほぼ初期中の初期で疾病兆候はキャッチできる。それは自分たちが自己防衛の手段として確立したものだ。

受け入れ体制と立ち上げ率などは100%とは言わないが、それに近い確率で床上げさせることは現在では可能である。

ここで、先に申した私達も金魚屋である、という言葉を思い出してほしい。

金魚屋である以上、金魚生体を入れたいという欲望と義務感は突出して強い。誰だって良いらんちゅうや土佐金、地金、なんきん、中国一点物、川原氏の金魚などなどなどなどを仕入れ、お客様に披露したい!それは当然である。

はっきり申し上げて微力ながら昔は率先してそれをやっていたつもりである。

そしてそれらを買う資金も当然の如く別として考え、いつでも出せるストックはしている。だからこそ、貧乏に拍車がかかる。

 

お客様に急斃死&急疾病のご迷惑をかけることが格段に減少した。それは非常に良いことであった。

しかし、別なご迷惑が今現在進行形でお客様にかかってしまっている。コンディショナーは常に品薄で、最近は想定外の欠品が出ることが頻発している。

現在、通常便の納品は余裕を見ると6週間にまで伸びている。

お待ちいただいているお客様がいる状況で、弊店は自家用にコンディショナーやオリジナル飼料を使うことはできなくなってしまっている。まさに「紺屋の白袴」というやつである。

切実なことを申し上げると、キープ個体が急斃死した場合、お客様にコンディショナーの納品を優先させた為に手当が物理的にできなかった、という側面が少なからずある。

この状況下に於いて魚を問屋や愛好家諸氏から定期的に世間一般的な水準で入荷した場合、どうなるのか?カンの良いお客様ならご理解をいただけるであろう。

弊店はトリメンに約1か月かける。それ以下の時間であれば、必ずコンディショナーをサービスで添付し、ご購入されたお客様がすぐに対応をできるようにしている。

金魚の場合、そのぐらいかけなければ潜在的に持っている疾病は叩きつくせなく、安心してお客様のお手元には届けられない。(コンディショナーが無い昔の話はご容赦いただきたい)

例えば、プラ舟180(160ℓ程度)を使い、入荷魚をトリメンした場合に起こることとして、以下の概算は基本となる。

1)養生期間1か月、水換え回数最低で4回程度、入れ替え水量は約320ℓと見込む。

2)入荷魚の疾病は平均して中期と想定する。

3)必要なものは

 ・レッドスタースメルチ5倍(最終)

 ・グラナータ3倍(最終)

 ・ブラモス5倍(最終)

 ・ストラジ、高硬度を保つため2リットル程度

 ・BOCTOK1及び2 尾数にもよるので、基本として1は600g、2は200g程度

4)概算として

 ・レッドスタースメルチ

  (160+320)×5=2400ml

 ・グラナータ

  (160+320)×3=1440ml

 ・ブラモス

  (160+320)×5=2400ml

※参考売価 http://katsumishouten.jp/m/krasnyizvezda.htm

 これが、プラ舟1枚毎に追加で必須となる。このほかに人間一人が拘束され、電気代・水代も当然かかる。

 自営なので人件費をゼロとして考えても、プラ舟180を1枚毎に最低限これだけのものが出ていく。大概の場合、3種混合では収まらず、カラシニコフやその他治験薬がグラナータと同量出ていく。

 

弊店は水槽をフルで使った場合、水量はまちまちだが約70本ある。そこに金魚を新入荷として常に満タン状態とした場合、現状のコンディショナーの生産はどう頑張っても1種類あたり6リットル前後なので、完全に自家用だけでバーストをする。すなわち、お客様に全く回らないということになる。

それでも頑張って金魚生体を主体として徹した場合、金魚生体にかかる経費は上記の通りとなり、決して安い金額ではなくなってしまう。

それでも経費を載せて販売をすると何が起こるか?

「高い」「たかが●●金魚で」「**では---円だった」

比較されても困るのだが、するな、というほうがおそらく無理なのだ。

この現状をご理解いただけないということが一つある。

金魚生体を扱いたくても、現状の生産量では自家消費ができないので、扱えないのだ。

 

これを適当なトリメンで済ませるならば、話は簡単である。

例)塩・緑・青・黄色・白い結晶・透明な液体等々、適当に混ぜ2~3日、長くて1週間ぐらい様子を見るだけで後は祈る。33度昇温を症状に関係なく行う。現状の水道事情など無視し、ただただ水換えをしろと指導するetc etc etc....(トリメン・治療と称した民間伝承を言い出せばきりがない)

それならばやってやれないことはなかろうが、気持ちがついていかず、おそらく鬱になってつぶれてしまう。結果はわかりきっているのだから。

 

長々と何が言いたいのかというと、何故新着魚が最近めっきり少なくなり、皆無なのか?ということについてのご返答である。

つまり、魚を以前のペースで入れた場合、コンディショナーはほぼ全て自家用となり、お客様には即納といえども回らなくなる。その結果起こることは、魚にもお客様にもひどい迷惑となってしまう。

 

このような事情もあり、私達は泣く泣く生体を扱えないのである。

はっきり言ってバンバン新着を出せる他所様がうらやましい!

 

私達は金魚普及ということについて「病気を治し、斃死魚を最小限にすること」が最も近道でまっとうな方法であると信じている。

治せる手法を確立することが、金魚を普及し未来につなげることと本気で信じている。

その魚はうちから出たものに限定する必要はない。

すべての任意の状況で入手された「お客様にとっての一尾」が生きなければ、全く意味はなくなるのだ。

 

長くなったのでこのへんで終わりにしたいが、最後に一言苦言を呈したい。

これは金魚を扱うことを生業とする他所様に申し上げる。

--窒素三態ぐらいお客様に教えてください。

--飼育の基本は最低限の「常識」としてお客様に伝えてください。

多くは望みません、もうこれだけで結構です。

飼育相談に於いて、この点からご説明をしなければならないことがお客様にも魚にもそして私どもにも時間のロスであり、治療の遠回りが起こり、助かるものも助からなくなる事例となってしまいます。

これをお読みいただいた他所様は、今すぐ実施していただきたいと切に望みます。

 

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金魚生体と時間

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