勝美商店

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2017/1/18 新着魚のご紹介動画です КАЦУМИ шоутен

http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12239144252.html

魚取沼産系累代繁殖鉄魚に関する追記記事となります。

鉄魚累代繁殖個体群は金魚であるのか鉄魚系のハイブリッド金魚であるのか?はたまた「鉄魚」という種族であるのか、考察を致します。

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先ず初めに此方をご参照ください wiki:「種」(分類学) https://goo.gl/qwcyHR

ここでは、ネット上で普遍的に簡単に閲覧できるwikiの項目を使用します。

野生水系に生息している「鉄魚」は天然記念物に指定されております。

この魚族を天然記念物に指定するにあたり、環境保護目的以外の根拠が何かあったのだろうかというと、やはり一つの「種」として確定していたから、ということが必ず挙げられます。

種の定義は対象物によってさまざまですが、発見当時から金魚と鮒の混血であることが推定されていた上は
 ×・形態的種の概念
 ×・生物学的種の概念
 ×・生態学的種
 〇・地理学的種
 ×・時間的種

   ※〇は鉄魚に当てはまるもの、×は鉄魚にあてはまらないものです。

上記wikiの内容を把握すれば、鉄魚を「種」として確定する根拠は「地理学的種」の概念に依存せざるを得ません。

 

よって、野生水系から採取されたもの以外は「鉄魚」ではない、という解釈に繋がるのであると思われます。

この解釈からいけば、WC個体そのものであっても、厳密には捕獲時から水槽に入るまでをノーカットでビデオ撮影した証拠まで添えて提示しなければ、水槽に入ってしまった個体についてさえ「鉄魚」とは言い難くなります。

 

こういった性質を持つことを念頭に置くと、個人の池や水槽に於いて「何を保存するのか」という問題を強く意識しなければ、鉄魚累代繁殖個体群の管理は容易に目的や方向性が崩壊していくものと思われます。

累代飼育は安定的に家庭の中だけで管理された場合を除けば、誰かから誰かの手にゆだねられ、現在まで至るものです。

規制が始まったのは昭和33年。この時代から単独で累代をしたものなど居ないと豪語する方は多いのですが、それは断定できません。昭和33年(1958年)は、2017年1月現在、たった58年とちょっと前の出来事です。人間1世代で十分に賄える時間であります。金魚の場合58年の時間は、1世代3年と考えると19世代程度です。十分にありえる時間であり、昨今のネット層から当然外れておりますので、どこの会にも所属せず、ネットもやらず、ただ黙々と家族内で各種を保存されている方というのは、品種各種に於いて確実におります。

その種を居ない、と断定するのは不可能なのではないでしょうか?なぜならば居ないという証拠を全て提示しなければならず、非存在の証明は悪魔の証明とも呼ばれるものであるからです。生きているものが現状、鉄魚の場合だと極めて古典型に近いものが見いだされるわけですから、それについて鑑定を行えば良いだけです。

金魚と異なり、独立した「種族」として地理学的に認められている鉄魚の子孫を管理する上で、何故添え書きでスタッドブックの付帯を流通条件として必須にしないのか?甚だ疑問であると考えます。特にスタッドブックは純血を証明するものではなく、インブリード緩和の為に金魚をやむなく使用した場合、後の形態維持に極めて有用になります。何世代前に何を使ったのか?それが判明していれば、従来の鉄魚と異なるスタイルのものが出現したときに、それが鉄魚としての偶発性に依存して出現しているのか、使用された金魚の痕跡として出現しているのか?判断と選別が極めて容易になります。スタッドブックは馬などが有名ですが、小さな事例としては鳩やラットにさえ付帯する場合があります。何故地理学的種族として天然記念物に認定されている鉄魚にその発想が無いのか、甚だ疑問であります。

鉄魚を「種族」としてとらえた場合、金魚とかかればそれは鉄魚系金魚、もしくは金魚系鉄魚とでもいうべき「ハイブリッド」となります。種族ではなく金魚の一バリエーションとしてとらえた場合、類似する形態は「ブリストル朱文金無褪色」「フラメンコ無褪色」「朱文金無褪色」「コメット無褪色」、その他個人的に作出されたあまたの品種等類似どころか酷似に近い様相を呈する個体も多く、線引きは増々困難になります。

 

個人的な愛好や個人的種の保存活動、という領域でさえ齟齬が起こりうる現状、流通に際しては更に混迷を極めます。

一般的にお客様が「鉄魚」をお求めになる場合、それはお客様のイメージとして「魚取沼等天然水系に生息しているものと同等の外観を持った個体」もしくは「血統的に純血である個体」ないし双方の条件を満たした個体を希望されることが殆どであると思われます。

ここで累代繁殖を行う人間の善意に依存する恐ろしい現象が発生します。

この問題性の説明の為に、差異のわかりにくい魚ではなく、「ベンガルトラ」を使ってご説明を致します。

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 ベンガルトラのベーシック個体

ベンガルトラが欲しいお客様が、購入を希望しました。

そのとき、販売側がこんなものを提示します。

 どれにしますか?

当然ここで、お客様はびっくりします。

しかし、まだこれは普通の話です。これらは全てベンガルトラです。

困惑したお客様はちょっと薄い色とか値段を見てお気に入りのベンガルトラを連れていかれることでしょう。

問題は

(タイゴン:母がライオン/父がベンガルトラ)

これが出てきたときです。

おそらくお客様は怒ると思われます。

しかし、販売側は強弁します。

「これにはベンガルトラの遺伝子が入ってる!」

「ベンガルトラは希少動物で、遺伝子的にもインブリードが進んでしまったので、近縁種のライオンと交配して子孫を残している」

「うちのベンガルトラ保存普及倶楽部会では、1回でもベンガルトラが入っていれば、ライライガー(トラ♀×ライオン♂の子供とライオンの掛け合わせ)でもライライライガーでもベンガルトラとして認定している」

等・・・・と。

更に悪質なのは、お客様にこんなことを言ってしまう場合です。

「ベンガルトラには様々なバリエーションがあります。こういうのも生まれるんですよ!これは私達がベンガルトラを高度に系統管理した結果出てきた立派なベンガルトラです。鬣がすごいでしょう!これはうちの会からしか出てこないんですよ!」

 

お客様がベンガルトラのベーシック

↑これを理解していないまま

↑これがベンガルトラだと思い込んでしまった場合、大変なことになります。

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どれほどバカなことを言っているのか、ご理解いただけたでしょうか?書いていて私も笑いをこらえるのに必死になりました。

種族として考えた場合、鉄魚は種そのものに地理学的といえども認定され、天然記念物にまでなっている生き物です。厳密な古典型をもって「鉄魚」であり、種族であり天然記念物なのです。

種の保存のために雑種化しなければならない局面というのは避けたくともしなければならなくなるものである場合もあります。その際、一度混ざった血を排除していくことからしか純血性は取り戻せなくなるので、せめて外観を古典的なものに留めて、出たバリエーションは別ものとして区分していく行為は必要不可欠だったのではないでしょうか?

また、いくら地理学的種族とはいえ、それを天然記念物として認定した責任はあるのですから、せめてその子孫たちの取り扱いについても、何らかの規定は「国として」設定し、行く末を監視する必要はあったのではないかと強く感じます。個人が立ち上げる保存会や同好会では、単なるローカルルールにとどまり、その人間関係を外れたところで行動を規制するタガにはなり得ないのです。

 

ここまでは「善意」の話になります。ここから先は「悪意」が人知れず介入した場合になります。

 

殆どの鉄魚愛好家諸氏やブリーダー氏は「誰かから譲り受ける」形で親魚を手にしています。家族内で累代していた家に生まれた愛好家氏ならば別ですが、大抵の方々は購入なり譲渡なりの形でその系統に参加し、累代を継続します。

その際、譲り渡した人間に「悪意」もしくは「商魂の逞しさ」ばかりがあった場合。更にはその人の上の世代にそういった方々が居た場合、これは悲劇となります。

当事者は神仏に誓って鉄魚累代繁殖個体のみをブリードしているのに、くっきりと金魚の血が表に出てきます。普通は「やられたな。。」と思うのですが、親魚の持ち主と信頼関係があったり、社会的な上下関係があった場合にはそれを表に出せないのは良くある話です。その系統の下のラインで商業的に繁殖を行うものが立ち入ったとき、スタンダードは崩壊します。当然この方々はスタンダードの形はご存知な筈であり、知らないことはないはずです。にも拘わらずその容姿が無褪色ブリストルであったり、フラメンコの無褪色であったり、朱文金の無褪色であったり、体があるまじき色を呈していたりする個体を堂々と〇〇系鉄魚と称して商売をすることは確信犯なのか誰かに脅されてやっているのか、甚だ知識がなく誤解してしまったのか、若しくはただ単に金が欲しかっただけなのか。いずれにしても非常に芳しくない行為であると私どもは考えます。

なにせ、鉄魚は「種」であり「品種」ではありません。

どの品種も希少種になると金魚の場合保存会というものが存在するようになりますが、「保存」というからには変えてはならず、変えるには相当の理由が要求されるようになります。鉄魚の愛好会の場合、その理由付けが出来る立場であれば、何をもって今現在の容姿にしてしまったのか、色にしてしまったのかを明確に説明できなければすべては虚偽であると言われてもやむをえないと思われます。

 

私達から見ると鉄魚累代個体群に関する無定義を逆手に取り、居直っているようにしか見えない事例すら見つけることができてしまいます。

天然記念物として昭和33年に設定された時点で、累代された子孫の取り扱いに関する取り決めを行わなかった以上、何を言っても後の祭りでしかないのですが、後世に鉄魚とは何なのかと示さなければならないとき、現状のままだと「鉄魚」の種族としての立ち位置は霞んでしまい、金魚の一バリエーションにすぎない、という一番愛好家諸氏が嫌う見方しかされなくなると、憂慮を致します。

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【追記】

鉄魚単独クラスターの方は関心が無かったと思うので、再度弊店の記事をご紹介いたします。ブリストルの尾を持つ金魚のバリエーションについてご参考にしていただければ幸いです。

http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12144883213.html

捨て金魚のご紹介がてら「インペリアル」というグループの解説をしております。

※インペリアルとは:
 聞きなれないと良くご質問をいただくのでここで再度申し上げておきます。
 インペリアルとは、ブリストルの血が入って「しまった」もの、もしくは故意に導入をし、元の尾に戻し辛く「なってしまった」、一枚尾であり上葉・下葉の先端に丸みを持つ、吹流し尾とは全く異なる形態をもつ魚の総称を指します。これはイギリスのブリストル朱文金の協会が定義付けたものであり、いわゆる皮肉として「インペリアル=王家の、転じて厄介な」という呼称がつけられたものです。弊店もそれにならい、このような形質の尾を持つものは、体が琉金型であろうが和金型であろうがらんちゅう型であろうが、「インペリアル(○○)」としてくくっております。

http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12011228557.html

此方は新着魚動画でインペリアルについて解説を行っております。

※1
イギリスでは、ブリストルの血が入ったこの形態のものを(ハート型の尾をした長尾・短尾・中間尾のものをまとめて)「Imperial」と称しております。
日本で弊店がハートテールと呼んでいる全ての形態や、ブリストル系の改良品種全てがインペリアルです。
ア誌で書ける機会があれば詳しく書こうと思っていたネタなのですが(次の機会があるかどうかはわかりませんが)
Imperial-「王家の」転じて「厄介な血」「末代までつきまとう」という意味のアネクドート的な総称になります。
イギリスだと日本では見慣れた古典的な吹流し尾が珍重され、ブリストルの血を一滴も入れないよう全力で系統維持を行っていると伺いました。

 

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Потомки железного - рыбы
Descendants of the ironfish

魚取沼産系*累代繁殖鉄魚 

 *元々の親魚は昭和33年の天然記念物指定前に捕獲されたものとのことです。
※鉄魚はWCのものを指し、これは天然記念物指定を受けておりますので、現在は個人の趣味~商業ベースとしては、捕獲も飼育も販売もできません。
※添え書き抜きで単独の「鉄魚」と呼称した場合、それは野生下から捕獲してきたWC個体そのものの意味になりますので、虚偽となります。
※仮にWC×WCのF1であっても鉄魚と呼称するのではなく、それは「親魚捕獲水系」系の養繁殖鉄魚として表記しなければならないことになります。

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【鉄魚の容姿:体色は鮒色(無褪色)、もしくは赤色のものも偶にあります】

【体形は鮒型。尾は吹き流し尾、各鰭は比較的延長します】

↑この部分を基本形とします。

魚取沼に於ける鉄魚採取が規制される以前は、地元では鉄魚を飼育したり累代繁殖を行っている家庭が比較的多かったことは知られております。

鉄魚の定義がWCである以上、累代鉄魚に禁忌行為は基本として存在しなくなります。

この禁忌行為が基本として存在しない、ということが現在の彼らの子孫であろう個体群に混沌とした誤解や混乱、少なからぬ故意や作為が介入する余地となります。

そもそも鉄魚とは、以前の簡易なDNA鑑定では金魚との相関関係が無い説が主力でしたが(鮒の尾鰭が延長した突然変異)、現在ミトコンドリアDNA鑑定を行った結果、少なからず母系に金魚(琉金)が存在しているという結論が出ております。すなわち、天然記念物の鉄魚が現在も当時のままであるならば、琉金(♀)×鮒(♂)がハイブリッドした個体の子孫群ということになります。

禁忌行為が基本として存在しないので、手元で累代する鉄魚の子孫たちにどのようなことを行っても、先祖に「鉄魚」が1度でも入っていれば「鉄魚」と言ってしまえる部分が故意や作為の温床となります。これを妨げる決め事が定義付けられていないので、それは繁殖を行う方々の倫理観や正義感、人間性に依存せざるを得ません。その為、現在流通している「鉄魚」と称するものは、真摯に取り組んでいらっしゃる方もいらっしゃる一方で、明らかに金魚の品種・ブリストルや朱文金などを掛け合わせ、その容姿やカラーバリエーションを本来の鉄魚の容姿から甚だ乖離させたもののほうが多く見受けられます。

インブリードの緩和としてある時期に朱文金の無褪色個体等使用することはあったのかもしれませんが、天然採取が禁じられた以上、親魚候補個体群が年々縮小していくことはわかっていたことで、本来の鉄魚と同じ容姿のものを残すつもりであれば、計画的綿密な繁殖が必要とされた筈であり、インブリード緩和を行わなければならなくなることはその容姿を保存する上では「恥」であると私共は考えます。

昨今鉄魚と称して売られている個体は尾が派手なベールテールであったり、カラーバリエーションは極めて豊富であったりと、現在の消費者のニーズに合わせたものなのかもしれませんが、上記理由として考えた場合、「・・・・・・???」という印象しか残りません。

禁忌行為でもなく定義でもないので、私どもの考えとして申し上げれば、野生水系から切り離された時点で金魚は介入させては鉄魚の子孫と胸を張って言えるものではなくなるように思われます。なぜならば、鉄魚×金魚・・・×金魚×金魚、で累代されれば、普通の見方をすればそれは既に金魚です。しかし、鉄魚が絶滅に瀕していたり、天然記念物指定を受けた地域に於いても野生水系で雑種が進んでいるのであれば、過去1度でも鉄魚が入った金魚は仮に尾が開いていてもパール鱗でも背鰭がなくて頭が出ていても出目でも鉄魚、と括られるのかもしれません。それを言い出すと1個体1個体複数方式でDNA鑑定にかけるか、ブリーダー氏とその周辺関係者に自白剤やポリグラフを用いるか、累代繁殖後の仔の分離判断を行うかとかそういう話になりますので、この種族についてそこまでの情熱を単独で叩き込むこともできない弊店がどうこう言う話でもないとも思います。

 

最後になりましたが、今回の個体群は、魚取沼を出てから家族内で歴代管理をし、一度も金魚は入れていないと胸を張って仰るブリーダー氏の繁殖個体群です。

これ以上の疑問を挟むと、最早何を信じて良いのかこの種については全くわからなくなりますので、これをもって弊店ではよしとします。

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今事務所にワンちゃんがおります。事情がありお預かりしている子です。

ジャーキーをいっぱい食べて、とても元気にしております。

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↑その1はこちらです。

 

それでは、現代風に寛一お宮の過程において、現実に起こることを考えてみます。
好いた惚れたで一時は純愛が二人を支配します。そうこうしている内に時は流れ、お互いがわがままを言い始めます。女性は私はモテるんだから、とか、打算が過ぎ、生活力の無い寛一は捨てられます。この過程でも互いの友人知人両親親戚全てを巻き込むような騒動を簡単に起こし、他人にとって心配といら立ちの種を振りまき、親身になってくれた人間を裏切る形で最低の選択をします。寛一はDVストーカー男と化し、打算が成功し玉の輿に乗ったお宮はプチセレブ気取りで友人をガンガン減らしていきます。時が過ぎ、お宮は年をとってしまいました。女の魅力を失ったお宮は最早女子力や色気で勝負できなくなったので、元の夫にも我がままをなじられ愛想をつかされます。そこで女子力を確認するためにもDVストーカー男寛一に再び自分から連絡を取るバカな真似をします。現代社会だと大抵新聞記事や週刊誌ネタになるような大惨事がここから始まり、寛一とお宮だけの完結した人間関係で殺し合えば良かったものを、、と他人に眉を顰められる大事件に発展したりします。この時点で友人関係内でヤバい奴らと認定されてしまっておりますので、特に切っ掛けを作ってしまったお宮の方は、相談できる相手も無く、その上おそらく元夫からは慰謝料を請求されているのでにっちもさっちもいかなくなり、下手をすると実家からも縁を切られています。ことここに至っても、私ほど不幸な女は居ないと被害者意識をむき出しにし、関わった人間すべてに毒をふりまきつつ次の獲物を物色する・・・。
こういう人は過去も現在も未来も確実に居ます。
ここで視点を変えて、寛一・お宮がもう一つの新聞小説「失楽園」に移行してしまった場合、現実は更に悲惨になります。これは不倫心中小説になるので、この時点で当然お宮には金持ちの夫が居ます。居ながらもお宮が泣いてすがり、尾崎紅葉氏の絶筆後の構想、寛一が許してしまい、不倫が始まった、とお考え下さい。
これは非常に大変なことになります。巻き込まれる人間の数も迷惑も洒落になりません。
順調に不倫を続けて、進退が極まってしまった二人、つまり裁判を起こされて現実的な慰謝料問題や、自分たちの今後、という問題を真剣に受け止めねばならなくなってしまった時、最も愚かな決断である「心中」を実行に移します。叶わぬ恋だのなんだの寝言を言い美化する風潮は一時より少なくなったと思いますが、心中とは双方の家族親戚にとってえらい迷惑になります。その上心中場所に選ばれてしまった場所。大体が最後の一夜を過ごすために寝床のある場所を選びます。すなわち山奥の旅館やホテル、大概が廃屋を選びません。最後は美しく死のうとしているので、車も自分のものではなくレンタカーであったり、長距離列車や飛行機に乗り、家族のいる場所からひどく離れた場所に向かいたがります。
心中を実行し、そのあとに待っていることは何なのか?
お葬式二つ、では終わりません。
先ず遠方の警察に呼び出され、確認から始まります。こういった場合、警察には取るものもとりあえず向かうことは必要ですが、少し落ち着いたら菓子折りぐらいもっていかなければなりません。遺体確認の際、先方の家族と対面させられ、全員の寿命が双方おそらく30年ぐらい縮みます。大体どちらが、という話でひと悶着あります。
ここまでは経費は常識の範囲内です。
次に心中現場が宿泊施設であった場合、死後当日に発見された場合でも既に特殊清掃が依頼され、現場から心中の痕跡はなくなっています。が、遺族には特殊清掃の請求書と営業不能になった(事故物件にさせられた)部屋の今後の代金についての請求がなされます。この時点で双方が弁護士をスタンバイさせます。そこから、どちらが・何割負担するか?で延々遺族間で不毛な争いが始まり、請求額が高額であれば遺族家庭にも離散や離脱が発生します。当然ご近所の目も耳も口もえらいことになります。マスコミ対策もしなければなりません。現代だの文春だのがドキュメントものの取材に来るので、その対応もしなければなりません。
これは、発見されるのが早かったケースの損害になります。
それでは、発見が甚だ遅れ、季節は暖かい時期になってしまったケースはどうなるでしょうか?
こうなると、目もあてられません。
美しく死んだ筈の心中遺体は腐乱粘土と化し、蛆・ハエその他もろもろに集られ、遺体確認はDNA鑑定から始める必要が出てまいります。犯罪にかかわるDNA鑑定は公費となるので警察には菓子折り程度で済みますが、自発的に死んでしまった場合、犯罪の要素が存在しない場合には警察のご機嫌や予算如何でその費用は遺族に請求されます。二人の腐乱遺体は現場の設備全てを壊滅的に破壊し、臭いもさることながら清掃は不能となり、酷い場合は宿泊施設の営業ができなくなり、廃業に至る場合もあります。ここまでで、請求される慰謝料はとてつもない額となり、遺族は相続放棄をするか、できない事情があるならば自己破産が射程に入ってまいります。

本人たちは良くても、遺族にとっては破局的な大惨事となり、その後の人生にまで影響を及ぼします。

 

つまり、自他に関する責任の一切を放り投げて良い所だけを取ろうとした結果、不幸になったのが寛一・お宮であり、それが更に発展した未来予想が失楽園の構図である、というお話しです。そこには他者への迷惑という配慮は一切ございません。

こういうことをする方々はたいていの場合、「あなたには直接迷惑をかけたわけではないのだから、言われたくない」とか更には仕事の場合は自らの主体性を放棄し、「頼まれたのだからやってあげているのであって、好きでやっていることではない」等、居丈高に主張することが多いのも特徴です。

しかし、誰の身近にもこういう方々はいらっしゃって、現代では自己愛性人格障害とか、境界性人格障害(ボーダーライン人格障害)等様々に分類され、一応本人の自覚があれば改善はできるとか言われております。

ただ、人生の中でしばしばそういう方々に巡り合ってエネルギーを取られると、なんでだろうな~と不愉快よりも複雑な気持ちになってしまいます。

そういう事情からも「金色夜叉」と「失楽園」は永遠の名作になってしまっているのだと思い、寛一・お宮の銅像を複雑怪奇な想いをはらんで様々な人々が愛しているのだろうと、なんとなく色々諦めた次第で御座います。

 

 腕組みをして足蹴にするほどに怒りを露わにする寛一氏の図

以上、まぁ、蹴りたいのは寛一じゃなくて我々の方なんだよ、という話でもって強引に〆させていただきます。

長文な上乱文にて大変失礼を致しました。

 

P.S

未成年でこういう話にうんうんと頷く子が居たら、将来がちょっと心配なのでおばさんはお話をいつでも聞きますから、ご相談ください。

これは、どうしようもない大人の腐った部分のお話で御座いますので。

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