BeagleBoard-xM | 16.78MHz

BeagleBoard-xM

beagleBoard.orgOMAP3530上位互換SoC、DM3730を搭載する次世代BeagleBoard、BeagleBoard-xMを発表した。従来のBeagleBoardとの違いをまとめると以下のとおり
BeagleBoardBeagleBoard-xM
プロセッサOMAP3530 500MHz(初期)720MHz(現在)DM3730 1GHz
メモリ256MB512MB
RS232DIPヘッダD-sub 9pin
Ethernetなし100Base-TX
USBホストコネクタ1個4個
SDカードSDカードスロットx1MicroSDスロットx1
カメラコネクタなしあり


新しく搭載されるSoC DM3730はまだTIから公式にアナウンスされていないチップだが、こことかによるとOMAP3とAM3715(こちらも未発表の組み込み用ARM SoC)を1個のチップに収めたもので、OMAP3のみを使うことで従来のOMAP3を想定したバイナリをそのまま実行することが出来、かつもう1つのSoCをコプロセッサとして使うことで高いパフォーマンスを得ることが出来る、というシロモノらしい。ようするにNintendoDSみたいな構成になるものと思われる。

OMAP3530のUSBホストはルートハブにコネクタを3つまでつけることが出来るが、コネクタが4つついているのでボード上にUSBハブコントローラが載っているのではないかと思われる。外部USBハブなしでより多くのUSBデバイスを接続できるようになるのはありがたいのだが、BeagleBoardは最初のボードがリリースされてからUSBホストがまともに機能するボードが登場するまでにずいぶんかかったので(そしてUSBホストがまともに動かないボードを買ってしまったので)、この派手な仕様の変更には不安を感じずにはいられない。

OMAP3は元々カメラ入力のためのインターフェースを備えているが、BeagleBoardではそれらのピンは配線されておらず利用することが出来なかった。BeagleBoard-xMではこのインターフェースにアクセスするためのヘッダが追加される

写真を見る限り、基盤上の部品の密度が上がってマウント用の穴は無くなってしまったらしい。ケースに収めるには工夫が必要になりそうだ。

追記: ここによるとBeagleBoard-xMは6月7日のESC Chicagoで実機が展示され、同日よりDigi-Keyで$179で販売される模様。