11/4(土)、11/5(日)の2日間、羽生結弦選手の単独公演第3弾、
「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd "RE_PRAY" TOUR」埼玉公演に行ってきました。
 
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11/4(土)のチケットは有難いことに当初から保有していたのだが、
11/5(日)については中々当たらず、しかもローチケ2次販売は
申込期間を完全に勘違いしており、意気揚々とサイトにアクセスしたら
受付終了していたという大失態ガーン
半ば諦めていたのだが、11/2(木)19時からのラストチャンス、
それこそ"RE_PRAY"の劇中、ゲーマー羽生結弦が
 
「クソッ!」
「一回死んでやり直そ」
 
とRESETボタンを連打するかの如く、仕事帰りのバスの中で
スマホ画面を連打して11/5(日)のチケットをもぎ取ったのであった。
 
2021年全日本フィギュアスケート選手権以来のさいたまスーパーアリーナ。

 
 
会場内外の至る所にこのポスターとQRコードが貼ってあったんだけど、
私のスマホではうまく再生できなかったんだよねぐすん
 
土曜日はスタンドA席。開演前、強烈なライトが目を直撃アセアセ
ずっと入場時にもらった東和薬品のパンフレットでひさしを作ってしのいでいた。
(開演後はもちろん大丈夫でした)
ショートサイドの真ん中に謎の円形部分がある。
私は「ゲームの世界なだけに『正解~!』みたいな感じで光ったりするのかな?」と
バカな想像をしていた。
これが後に観客の度肝を抜くことになる。
 
場内が暗くなるとモニタの前の天井から布がバサッと降りてきて、
その中にマント姿の羽生選手がいた。一曲目は「いつか終わる夢」。
ラストはカメラを覗き込んで手で覆い隠す。悲鳴にも似た歓声。
 
そしてここからだ。
かなりダークな映像演出から、リンク中央を貫く赤い光。
そこに般若心経が流れてきて覇王みたいな羽生選手がそこに。
 
やば。。。
 
椎名林檎「鶏と蛇と豚」。
 
赤い光の中、ただならぬオーラを発しながら真っすぐ進んでくる。
既存のフィギュアスケートの概念からは考えられないレイアウト。
バックの映像もカッコよすぎてこのままミュージックビデオになるよね?
 
そしてショートサイドに歩を進める羽生選手。
円形部分まで来た~!そしてせり上がる円形部分びっくり
A席から観ていた私(やその周り)でもマジか…ってなってたけど、
目の前にいた人たち、大丈夫でした?ガーンガーンガーン
 
だってこれですよ?

 

 

お立ち台で悶え苦しむパフォーマンス。

この時点では曲は終わっていて、羽生選手の言葉が響く。

言葉(フレーズ)に合わせて身体を動かすのは

MIKIKO先生が以前NHKアカデミアでお話しされていた

「空間に対して振り付ける」の動きだなと思った。

 

で、「私が この世界のルールだ」ですよドンッ

 

 

好きすぎる恋の矢えーん

パフォーマンスを終えるとリンクど真ん中をスタスタ去っていくんだけど、

ランウェイの如くで妖艶な衣装と背中がたまらん。。。

いや~、こんな夢かなえてもらっていいのだろうか…。

 

演技の間に挟まれる映像も素晴らしくて、

空から落ちてくるキューブを華麗な動きでかわしまくる羽生選手は

アクション俳優そのものだった。(俳優は二度とやらないって言ってたけど)

 

そして映像から現実へ。

氷を踏み鳴らし、無音の中羽生選手のエッジの音だけが響く。
これは圧倒された。ほとんどエッジの音をさせないで滑ることもできる
羽生選手が敢えて力を込めて音を出す迫力といったらドンッ
拍手が出てしまうのも仕方ない面はあるけど(私も思わずしてしまったし)、
本当は拍手もせずに見つめて圧倒されたい。
 
そして「MEGALOVANIA」に突入。こんなに新プロばっかり見られるなんて!
このプログラム、スピンに次ぐスピンの連続でめちゃめちゃハードなプログラム。
途中から「そんなに回って大丈夫か?」と心配になったぐらい。
これも衣装含め大好きだーアップ
 
「MEGALOVANIA」が終わるとこれまで戦ってきたという設定の
ドット絵キャラクターが次々と登場。
羽生選手の歴代プログラムくんたちなのだが、とても可愛い照れ
そしてついにラスボス戦へ…!
 
自然と照明が試合モードになったのでここから競技並みの
ジャンプが入った難プロが始まるのだろうと思ったが、
「プロローグ」「GIFT」のときが明らかに"試合"を模したものだったのに対して、
今回は6分間練習とのアナウンスなく、ごく自然にカウントダウンが始まっていた。
6分間練習で練習するんだけど、所々に「振り付けでやってるのか?」という
動作も含まれていた。
 
「破滅への使者」。
ここまでの1時間で4曲演技した後、しかも直前の演目ではスピンを連発、
消耗著しい状況で挑む。
 
4S
3A+2T
3Lo
4T
4T(fall)
3A+1Eu+3S+1Eu+3S
 
後になって思うことだが、「破滅への使者」は苦しい状態でやるからこそ
説得力を増すのだ。
相手は最強のラスボスなのだから。
演出が上手いなぁ…。
でもボロボロの演技だとそもそも「CLEAR」にならないから、
やっぱり踏ん張らなきゃいけないわけで。
(「CLEAR」以外の選択肢はあるのだろうか…?)
 
見事ラスボス戦に勝利してセーブしようとしたが
「セーブデータが壊れています」と出てどよめきの中、前半終了。
 
(私はゲームをやらない人間なのでクリアした時にセーブする意味っていうのが
分からないんだよね…。セーブできなかった絶望感は分かるんだけど、
セーブしたら次プレイするときはその続きからやるってこと?
でも本当に最後までクリアして話の続きがない場合は?)
 
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30分の休憩の後の第2部。
 
第1部とほとんど同じ場面からスタート。
マント姿で舞う場面はこのゲームの起動時に流れる風景なのかな?と思ったり。
 
そして驚きの「いつか終わる夢:RE」。
第1部で披露した演目を再度披露するという、固定観念を打ち破る構成。
ちなみに衣装は色違いになっていた。
しかし2度目の「いつか終わる夢」はピアノバージョンだ。
途中から「これは清塚信也さんの演奏では?」と確信に近いものがあった。
 
まさかさっきセーブできなかったから、全て前半と同じ演目をやろうとしてる?とも
思ったが、コントローラーを握った羽生結弦は"戦わない"選択をする。
そこから前半とは違うストーリー展開になっていく。
 
「天と地のレクイエム」、生で観るのは2015年のFaOI以来?
天井には灯篭がいくつも灯っていた。
 
「あの夏へ」がまた見られたのも嬉しい。
前半の「鶏と蛇と豚」では赤く照らされた道が
今度は青く照らされたのが伏線回収のようで感動ぐすん
 
ラストはプロになってからの単独公演・座長公演の
全てで演じられている「春よ、来い」。
「春よ、来い」が終わると、ショートサイドの円形舞台へ。
そこで祈りを捧げて物語は幕を閉じる。RE_PLAYからRE_PRAYへ。
 
エンドロールは「エストポリス伝記Ⅱ」メドレー。これが秀逸。
勇壮な音楽に乗って前半で登場した"キャラクター"が次々と登場し、
演技をつないでいく。
恐ろしく多くの人が関わった公演。
最初の Artist Yuzuru Hanyu と
最後の Exective Producer Yuzuru Hanyu の表記がまぶしい。
 
アンコールで出てきた羽生選手は
「ほんとにあの"三毒様"(鶏と蛇と豚)と同じ人?」と
言いたくなるふにゃふにゃ加減だ照れ
 
アンコールは私の大好きな「Let Me Entertain You」!
しかも「GIFT」でコール&レスポンスができなかったと残念がる
ファンの声を間違いなく拾ってくれたのが泣けるえーん
 
「let me!」って言ったら「れっみ~ハート
「enter!」って言ったら「えんた~ハート
「tain you!」って言ったら「てんゆ~ハート
 
って言ってくださいねラブラブ
 
…可愛い。。。可愛すぎる昇天
客席全体が (*´ω`*) ←こんな感じになったのは言うまでもない。
 
「Let Me Entertain You」が終わるとバタバタと立ち上がる観客。
でも「まだ続くんで座っておいてもらっていいですよ」と羽生選手。
続いてアンコールといえば…の「SEIMEI」。
今度こそこれで終わりだ、と立ち上がる観客。
 
そこから再び映像が流れ始める。
「序奏とロンド・カプリチオーソ」に乗せたメイキング映像だ(!)
この部分だけでも売ってくれ、と言いたくなるぐらい美しい映像。
そしてロンカプが競技の時のバージョンではなく、フルバージョンになっていた。
これまでになかった部分を経てステップシークエンスの部分まで来ると
ロンカプの衣装を着た羽生選手が登場し、ステップからラストまで!
 
これでもかと出し切ってくれた羽生選手は水色のRE_PRAYパーカーを着て
最後の周回。曲はAdo「私は最強」。
これは「プロローグ」の時と同じだけど、ラストは即興で演技してくれた。
 

ベルセットリスト11/4(土)ベル

いつか終わる夢
鶏と蛇と豚
Hope & Legacy
MEGALOVANIA
破滅への使者


いつか終わる夢:RE
天と地のレクイエム
あの夏へ
春よ、来い

Let Me Entertain You
SEIMEI
序奏とロンド カプリチオーソ

 

私は最強

 
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日曜日は注釈付きスタンドSS席。
正面モニタは全く見えないのでサブモニタを見るしかない。
先に言っておくがこの位置でも流石羽生選手の単独公演、
置いてきぼり感を感じることは全くなかった。
 
ただし、土曜日はオープニング、マント姿で舞う羽生選手の周りに
羽根がバサーっと舞っていたのだが、
日曜日のこの位置からだと何も見えなかった(^^;)
 
途中、「そのままだと5つ、スイッチを押せば1つ消されていく」の問いで
土曜日はスイッチを押したのに、この日は何もしないことで
5つが消され1つだけが救われた。
 
え?話の流れ変わるの?びっくり
 
5つが救われた土曜日は世界が再構築された後、
「Hope & Legacy」が演じられたのだが、1つが救われた世界には…
 
え?え…?
 
 
まさかの「阿修羅ちゃん」来たー!!
 

 

この時の会場の爆発っぷりといったらドンッ

これは一公演たりとも見逃せないこと確定だな…。

ますますチケット入手が困難になるガーン(嬉しい悲鳴)

 

前半最後「破滅への使者」では前日転倒した4Tも踏ん張り

そこから5連続ジャンプだった!

本来こっちにコンビネーションだったのか拍手(いろいろとおかしい)

 

4S
3A+2T
3Lo
4T
4T+1Eu+3S+1Eu+3S
3A

 

セーブできないのはこの日も同じで、

より分かりやすく倒れ込む演出に変わっていた。

 

後半、「祈る」を選択してそっとコントローラーを置き、

立ち去る場面は鼻の奥がツーンとしたな。

 

アンコールでは前日にも増してふにゃふにゃになっていた羽生選手。

あの大歓声が羽生選手の力になってくれてると嬉しいおねがい

 

 

ベルセットリスト11/5(日)ベル

いつか終わる夢
鶏と蛇と豚
阿修羅ちゃん
MEGALOVANIA
破滅への使者


いつか終わる夢:RE
天と地のレクイエム
あの夏へ
春よ、来い

Let Me Entertain You
SEIMEI
序奏とロンド カプリチオーソ

 

私は最強

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羽生選手がインスタ(2月以来の更新!)とTwitterに

メッセージを寄せてくれました。

それぞれ文章が違うところが嬉しいえーん

 

 

 

今年の2月に「GIFT」を見て、

「いきなりこんな傑作作っちゃってこれから先どうするの?」と

思ったのだが、「RE_PRAY」はまたさらに進化したと思う。

間に挟まれる映像と演技がより繋がるようになった。

没入感が確実に上がっていて、映像も氷上での演技も

全てが一つの「ICE STORY」として存在していた。

12曲やって2時間半(休憩30分)で終わっているのだから、

一つ演技してから次の演技までの時間も確実に短縮されている。

 

そして「GIFT」のときにも書いたけど、率直に言ってビジュアル大事。

あの見場の良さがあって、あの声の良さがあって映像の説得力が増す。

 

今日は注文してた公演パンフレットも届いたんだけど、

完全にアート作品で今までで一番カッコいいなと思った。

こういうのが見たかったんですよ。

プロになって2年目、あらゆる面において自分の長所を見せつけることを

躊躇しなくなったな、と思った。

 

今、羽生選手が進んでる道、私はとても好きですよおねがい

 

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これからもまず、自分の生活を一番にしながらも、

観に行ける機会があって条件が整っている限りは

「羽生結弦」を見続けなくては、と思いましたニコニコ

チケ取り頑張るぞーグー