◆本質を学ぶことより、やっぱカネ勘定?~ODNJ国際大会を終えて思う事①~ | 組織を耕し、人間を育む 

組織を耕し、人間を育む 

「組織開発」での現場の”あるある”なはなし&エピソードを書いてます。

こんにちは(こんばんは)

今日もブログを読んで頂いて、ありがとうございます

8月30日、31日とODNJ国際大会に参加してました。

参加された皆様、
そして、
この大会をつくり上げて頂いたスタッフの皆様、
はるばる異国の地から足を運んで頂いたゲストスピーカーの皆さま、

本当にお疲れ様でした。
そして
本当にありがとうございました

私にとって今回の大会はとても印象深く、
気付きと学びの多い機会となりました。

この機会を作り上げて頂いた関係者の皆さまに
心から感謝です



特に、エドガー・シャイン博士のスカイプによる
基調講演には
本当に感動した…
というより、
心打たれました

博士がお話になる博士の哲学
とても、とてもわかるなどとはおこがましいのですけれど、
とにかく
博士の「在り方」というか
醸し出されているオーラに感動してしまいました

私が、
シャイン博士の哲学に触れ、
感銘を受けたのは
巨大組織の腐敗と、
働く人々の疲弊に飲み込まれて悩んだ末に、
転職をした頃のこと

コンサルになって
ひたすらビジネス書を読み漁っていた時代に
出会ったのが
博士が書かれた
「Heiping:人を助けるとはどういうことか」という本でした。

「衝撃」でした

ODもファシリテーションも全く知らない時でしたけれど、
巡り巡ってまさかご本人の口からリアルにその哲学を
お聞かせいただけることができるとは、
想像だにしていませんでした

感激です


そしてそのシャイン博士の深い哲学のお話のあと
設けられたシャイン博士への質問タイムで

次々と繰り出されるコンサルタントの皆様からの
「要は、金稼ぐにはどうすればいいんですか?」
(そういう表現はされていませんでしたけれど、私にはそのようにきこえたんです
という質問に

驚愕の思いが湧あがったと同時に
そのさもしさに
身の毛がよだつ感覚を覚えたのは
私だけでしょうか


はい、自戒をこめてです

それでも少なくとも、この瞬間に感じた
自分の感覚を胸に刻んでおくことが
何よりも大切だと感じております。


因みにその質問に対する
シャイン博士のご回答は
「そんなことを疑問に思う事自体が馬鹿げている」
でした

感動です
シャイン博士の「在り方」そのものに
感動しました。


「常に共にあること」

その始まりは心から「共感」することなのでは?

今の組織はバックヤードといわれる経営や人財育成、
そのための組織づくりや制度改革を
企画策定する部門と

実際の現場で起こっていることのかい離が
益々広がっているのではないかと思います。

「事件は現場で起こっているんだ!」

事件が起こっている現場で泥に塗れて
働いた経験もない
机上の知識だけのコンサルタントが
実際に起こっている事件に対峙する日々を送っている人たちの思いに
本当の意味で「共感する」ことができるのでしょうか…


人の心を扱うようなことに踏み込む者たちが
その本質を理解することなく
その方法論という武器を手にして
振り回すことに
とてつもない恐怖を感じえずにはいられません。

誰かが、誰かから搾取することを是とする
ゼロサムゲームの社会は
いったいいつまで続くのでしょう…



今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。