なぜ放射能汚染食品がこんなに流通してしまったか?
掲載するか迷いましたが…
やはり書きます
フルタヤ椎茸株式会社さまが先日の「乾しいたけの流通」について
原因を独自調査した結果を公表しております。
いえ、おりました…
(削除されたようです)
ですから、掲載するか迷いましたが
行政や、食品を扱う業界の実態を公表するために掲載しておきます
※問題があるといけませんので、皆様は「フルタヤ椎茸さまの文面」の転載はしないようお願い致しますm(_ _)m
本当に、国も行政も、食品を扱う業界も
今この国で、史上最悪の事故が起こったと解っているのでしょうか
▼ココより転載
以下は本件発生の原因を当社が独自調査した結果でございます。(2月13日現在)
<問題1>入札市場による検査報告の虚偽
フルタヤ椎茸は東日本第二の規模を誇る「日本椎茸農業協同組合連合会(静岡県在、通称・日椎連」にて入札によって干し椎茸を仕入れております。日椎連には各県の生産者が乾燥させた状態の椎茸を出品し、当社のような椎茸問屋が数十社集まって競りをします。日椎連では、各社の要望に応える形で放射能検査を行い、検査報告書も発行して安全をアピールしておりました。しかしながら、日椎連の検査が不十分なものであったのは現実のとおりです。日椎連会長理事は後日、「安全と言った覚えはない」「そもそも、われわれ入札市場が検査をする義務がない」と発言しています。
<問題2>茨城県による放射能検査の不徹底
それではなぜ、暫定規制値を超える放射性セシウムを含んだ干し椎茸が日椎連へ出品されたのでしょうか? 茨城県県庁・林政課課長の弁は以下のとおりです。「茨城県では生椎茸の状態で放射能検査を行っており、ホームページでも公表している。だが、干し椎茸の段階での検査は一切行っていない。……問題の干し椎茸は、未開封のものに限り県(生産者)が回収し、焼却する予定」とのこと。つまり、茨城県が干し椎茸の段階での検査を怠ったため、2000Bq/kgを超える干し椎茸が入札市場へ出荷されたということです。また驚いたことに、本件について、2月13日の段階でもまだ茨城県の橋本知事には報告があがっておらず、農林水産部内での議論に終始しているとのことです。
<問題3>干し椎茸において暫定規制値500Bq/kgの設定が不合理だ
今回問題の干し椎茸について飯田保健所からは、消費者の健康被害について以下のような説明を受けております。「該当の干し椎茸100gを毎日140日食べ続けた場合、胃のレントゲン検査1回分と同等の内部被爆となる」。つまり、健康被害としてはたいへん少ないものであります。これは2000Bq/kg、暫定規制値の4倍、という報道上の数値のニュアンスとはかなりかけ離れたものではないでしょうか? ここに大きな問題が潜んでいます。例えば、放射性セシウムが200Bq/kgあった生椎茸は出荷停止にはなりません。しかし同等のものを乾燥させた場合、水分がとんで質量が軽くなるために、2000Bq/kg程度の干し椎茸となってしまいます。セシウムが濃くなるのではなく、1kgに相当する椎茸の量が7~10倍に増えてしまうからです。そしてこの干し椎茸を水戻ししたものの検査をすると、再び200Bq/kg程度の数値となるのです。つまり、生椎茸の状態でも、干し椎茸の状態でも、水戻しした椎茸の状態でも、実際のセシウムの量は微量であり増減もしていないのに、「1kg当たり」という概念から放射性セシウムを検出すると、干し椎茸の状態でのみ暫定規制値を超えてしまうのです。この法律上の矛盾は当初から指摘されておりましたが、お茶の件でも同様に、日本政府は食品全体で暫定規制値500Bq/kgというおおざっぱな規制を発動してしまいました。※4月からは新基準での暫定規制値がスタートする。
<今後について>
安全管理を徹底
フルタヤ椎茸では、専門機関へ提出するサンプル検査を繰り返すなかで、どの県のどの地域に放射性セシウムが高い干し椎茸があるかを独自に算出しています。いわゆる汚染マップですが、今後はその情報をもとに、被災地域を中心とする複数県の干し椎茸は使用禁止とし、安全が確認されている県および地域のみの販売を徹底することで、暫定規制値を超える干し椎茸を販売しないよう、対策を講じて参ります。上記の情報は業界内でも共有し、出荷元である各県にも徹底した指導をお願いしていく所存です。
※放射能検査は環境未来株式会社(松本市)の全面協力のもと、万全を期して行っていくことが決定しております。
干し椎茸に罪はありません!
問題となった茨城県の干し椎茸は、当社から流通を遡って各生産者へと回収され、焼却されるそうです。その後は、生産者が東電へと賠償請求することになるのでしょうか? 回収にともなった費用や損害は誰が弁償してくれるのでしょうか? すべてが東電請求でよいのでしょうか? もし、行政なり業界なりが適切な対応をとってくれていたなら、今回の事件は防げたはずのものです。これは人災だと言わざるを得ません。
当社は100年以上の歳月の間、この原木椎茸の魅力を多くのお客様に届けるべく、東日本を産地とした干し椎茸を販売して参りました。このたびの東日本大震災、福島原発事故の後でも、「安全が確認されたものであれば誠意をもって販売したい」との一心から、被災地域および隣県の干し椎茸を仕入れ、販売していたところです。今回、産地に裏切られた感は否めませんが、原木椎茸とは、生産者が重い原木をかつぎ、厳しい山の営みに耐えながら、2年も3年もかけて育てた産物です。干し椎茸に罪はありません。
2012年2月13日
文責 フルタヤ椎茸株式会社
専務 伊藤 功治
「なるほど」と思う部分もありますが…正直、違うと思う部分もあります。
●「日本椎茸農業協同組合連合会」日椎連では、放射能検査報告書はウソ「検査をする義務がない」
⇒「日本椎茸農業協同組合連合会」が発行した放射能検査報告書はウソということでしょうか?
検査をする義務がない
⇒業界がこんな風だからダメなのです
●問題の干し椎茸は、未開封のものに限り県(生産者)が回収し焼却する
未開封のものに限り
⇒消費者のことを全く考えておりませんね
生産者のことも全く考えていない
●2月13日でまだ茨城県知事には報告してない
⇒呆れました
簡単に言えば、検査もずさんにしてたのに、県も椎茸業界も、責任もない、後始末もしないということですね…
●茨城県は生椎茸の状態で放射能検査を行っているから、干し椎茸の検査をしない?
⇒なぜ売られる状態で検査しない
●東電請求でよいのでしょうか?もし、行政なり業界なりが適切な対応をとってくれていたなら今回の事件は防げた
⇒確かに行政なり業界なりも、腹立たしいほどいいかげんだと思います国が立て替え、責任を持って東電に払わせるべきだと思います
●「安全が確認されたものであれば誠意をもって販売したい」との一心から、被災地域および隣県の干し椎茸を仕入れ、販売していたところです。
⇒フルタヤ椎茸さまの干ししいたけへの愛情は、解ります。生産者のやり切れない思いも涙が出るほど解ります
もちろん干ししいたけに罪はありません。
●暫定規制値500Bq/kgの設定が不合理だ
今回問題の干し椎茸について、胃のレントゲン検査1回分と同等の内部被爆、健康被害としてはたいへん少ない
⇒「放射性セシウムが200Bq/kgあった生椎茸は出荷停止にはならないから不合理だ」
と言いたいのは解りますが…
「健康被害としてはたいへん少ない」
この言葉だけは、販売者側だけに立った言い方です!
行政や業界と変わりませんね
今回の干し椎茸2000ベクレルを水で戻して10分の1になっても200ベクレルです
4月からの新基準値では、基準値越えです
何度も言いますが
被ばくは「累積」です
干し椎茸だけを食べているわけではないのです
私個人的には、
とても酷な言い方ですが
(適当なことを言って期待させたくないので)
被災地域の椎茸などのキノコ類は、しばらくはムリだと思います…
チェルノブイリでは、25年経った今でも、キノコによる被ばく者が毎年6、70人出てるのです
行政と業界の責任感のなさのために…
フルタヤ椎茸さまのような、優しさが悪循環を生み出します
●優しさで被災地のしいたけを買う
↓
●基準値以上の放射性セシウムが検出
↓
●消費者はしなくていい被ばくをしてしまう
↓
●生産者は回収しなければならない
↓
●消費者は被災地の食品を買わなくなる
↓
●販売者も被災地地域から買わなくなる
つまり、生産者も販売者も消費者も苦しめられるのです
この「悪循環」をなくし
被害を出さないためには
少しでも、放射性物質が検出されて生産者が自ら自粛し出荷しなかった場合、
国(東電)は全て買い取る
それが唯一の解決策
これしかないと思います。
全ての国民を守るには…
最良の最低限の方法だと思います。
●最後に…
「フルタヤ椎茸」を非難したくて掲載したわけでは、決してありません
逆に一時的にでも勇気を持って掲載して頂いたこと(私の目に留まったので)に感謝しております。
諸事情で削除されたことは残念ですが…何かの圧力でないことを願っております。
私は、正当な理由がない「圧力」には屈しません