心理学Ph.Dホルダーのグリーンカード(米国永住権)申請について | 感謝日記。

感謝日記。

感情と感動の毎日を送りたいと。

 

引っ越し開始日から二週間半。

落ち着いてから、10日程。新しい町を楽しみつつも、「永住権取れたー?」っと心配してくれる方が何人も居て、凄く嬉しい反面、皆が思っている程簡単じゃない永住権取得プロセスについて少しだけ紹介。

 

グリーンカードを取得するには、大きくわけて5つ。

僕らに該当するのは、2.5方法(笑)

 

1. 雇用主をスポンサーとして申請する方法

* 労働ビザ(H1-B)からの申請の多くがこの方法。なので一番確実っちゃ確実。僕らもこのステップ。

*PERM(Labor Certification)の取得 → USCISへの申請という流れが一般的。このPERMが僕らにとっての課題(後述)

 

2. 自分自身をスポンサーとして申請する方法

* 大きくわけて二つの方法。めっちゃめちゃ秀でた能力を持った人(その分野のTOP5%とか)か、もしくはNIWに該当する人。NIWに関しては別途纏められたらと。尚、心理カウンセラーだと、このNIWのカテゴリーに入るのは少々難易度が高いので、僕らにとっては第二案的な扱い。不可能じゃないとは思うけど、でもハードルは高い。

*少し強引だけど、便宜的に投資家を含むビジネス関連経営者の申請方法もここにカテゴライズ。

 

3. 抽選で当てちゃう方法。

* これは運なので、説明は省きます。

 

4. アメリカにいる親族をスポンサーとして申請する方法

* 全くもって、僕らがお互いの家族で初めて移住を計画してるアホなので見込みゼロ。この時点で不可能。

 

5. 市民権 or 永住権を持っている人と結婚しちゃう。

 

* 既に結婚してるので不可能。永住権の為に結婚するという人もいるけど、そういう考え方は嫌いなので話にすらしたくないです。

* (豆知識)グリーンカードを持っている人と結婚した後の配偶者のグリーンカード申請は下手すると5年~10年の時間が必要(&その間、米国入国不可)らしいので要確認。結婚して、その後10年別居とか笑えない。僕らも年の半分は一緒に過ごしている訳で。

 

 

 

さて、上記の状況から鑑みると、2.5個残されている選択肢の中で現実的なのは 1番だけ。

PERMを経て、Labor Certificationを取得し、その後移民局に申請…という流れしか無いのが現実です。他のPh.Dホルダーの方も同じ様なプロセスを経ているので、実際、そんなに難しくない…というのが一般認識。実際、Ph.Dという最高学位を持ってれば難しくない…はずなのです。

 

PERMとは、簡単に言ってしまうと

「貴方の仕事はどんな米国人にも代替が聞きませんよー。」というお墨付きを米国労働局から発行してもらう事。

これには凄く厳密なルールがあって、母国語が話せるから…と言って代替が聞かないよ、とはならない仕組みになってる。四カ国語話す嫁も、語学力はほぼ無視の状況で進めて行かなきゃいけない。

 

僕らの知人にはPh.Dを取得後は基本的に教授職(Assistant / Associate 含む)か研究職の方が多いので、PERMは彼らにとってはそんなに大きな問題じゃない。というのも、論文出版(Publication)の段階で、その論文を書ける人は当人しかいないわけで。

嫁のPh.D後の仕事の一番大きな問題は、Publicationが必要ないという事。必要がなければしないのが常識。

(卒業時の論文は出版されてるけど、1つや2つの論文でどうにかなる問題じゃない。)

 

このちょっとした職種選択が、苦しみながら、時間をかけながら申請を根気づよく待っている僕らと、案外スムーズにグリーンカード取れちゃったという方の違い。

 

 

今年の冬~来年の春の間に、再度PERMに挑戦する予定。実際の費用にも戦々恐々としてるけど、何よりもこの移民の不安定さにお互い参ってしまわないように気をつけないと…と思うのです。

 

尚、一度とならず二度、嫁はこのPERMでLabor Certificationが出ませんでした。

PERM申請時に、実際に仕事に求人をかけ面接迄しなきゃいけないという厳しい流れを通らなきゃいけないのです。その際に使用される求人内容(Job Description)は申請者が採用された当初の条件。以前の職場に新卒で入っている嫁は、エントリーレベルの給料、経験ゼロ、正式なライセンス無し(取得見込みでOK)、という条件だったので、今回転職し、Job Descriptionが一新され、この条件だったらなんとかなるだろーよ…というレベルで今回は見ています。

 

今回…と言っても、労働ビザには6年間の限度が定められていて(例外はあるけど)4年目の今年度から5年目の来年度初頭までに目処が立たなかったら正直厳しいというのが本音。その場合は、移住の移住も考えなきゃいけなくなる。勿論、そうならないようにベストを尽くして今の状況にいるので、そうなる確立は低いとは思っています。が、ゼロじゃないので覚悟だけは。

 

正直、”心理学”という学問がアメリカで人気で、多くの心理学博士がいるのも難しい原因のヒトツ。既存の職に対して、心理学博士が溢れちゃってる状況でもあるので、なかなか簡単にはいかない。

 

とはいえ、米国永住権を取得するために仕事を変えたり(研究職や教授職へ)、ましてや心理学を勉強してこなければ良かったなどと言うのは本末転倒なので、これで無理だったら、そういう運命だったんだろう…と理解するだけ。

 

州の同じ仕事の平均給与は下回っておらず、

まるまるみっちり三年間の経験があり、

かつその経験も、Virginia Tech というある意味では未曾有の場所での心理カウンセラーの経験で、

勿論ライセンスもある。

 

この条件で外国人心理学カウンセラーが永住権を取得できないのであれば、アメリカが、

「外国人心理学カウンセラーはいらないよー」

…と言っている様なものだと思う様になりました。マジで、そうじゃないことを願いつつ。

 

 

これだけ頑張っている嫁。夢を叶えてカウンセラーとして働いている嫁。

永住権取得して、安定した未来を見せてあげたいな…と、無力な僕は祈ることしかできません。なので、祈ってます。

 

 

* 本読んだり、ネットで調べた知識なので間違い等あれば訂正します。コメント頂ければ。

* 移民法はちょくちょく内容が変更します。(例えば抽選は2015年分は中止かも…とか)実際に行動に移される際は専門家のアドバイスがあった方が良いと思います。申し訳ないですが、僕は何も責任を持てないので。