昨日balt-aniki さんのところで話題になったんですが

ちょっと作り方も文章のみだと分かりづらい点もあるかと思い,

参考までに作り方を紹介したいと思います.

諸先輩のアクアリストの方々のHPでも紹介されているので

「自作 発酵式 CO2」で検索すれば色々レシピが出てくると思います.

こんな感じの我が家のCO2システム・・・

CO2

awa

細かな泡が見えますか?

これが細かいほどCO2が水に溶けやすくなります.


このシステム,確かに安くて便利です.

お金のある方,難易度の高い水草を育成する方は

高圧ボンベ式CO2買ってください.


それでは

☆誰でも失敗しない発酵式CO2の作り方☆


①まず準備するもの

・蓋付きの500mlか1Lのペットボトル・・・拾えばタダ

 (できればコーラなどの炭酸飲料のボトルがGOOD !)

・プラスチックジョイント(つなぎ)・・・10個で200円以内

・エアチューブ・・・2m/105円

・高温焼成のエアストーン・・・120円(割り箸でも代用可能)

・吸盤2個・・・100円以内

・ドリル又はバーベキューなどで使う鉄串・金串・・・家にあればタダ

・砂糖・・・98円

・ゼラチン・・・10回分くらいで200円以内(1回あたり4~5g程度)

・ドライイースト・・・使えきれない量で200円以内

・鍋(焦がしてもいいもの)・・・100円均一で買えば105円

・割り箸・・・タダ?

・計量カップ又は紙コップ・・・家にあればタダ


②まずはペットボトルの蓋に穴を開けましょう.

 ドリルがなくても金串を赤くなるまで火で熱して

 ブスッと刺してもOK.


③開けた穴にプラジョイントを刺しましょう.

 CO2-0

 CO2-1

 そしたら穴とつなぎの隙間を耐水性ボンドで埋めていきます.

 CO2-2

 うちではお風呂用の補修ボンドを使っています.

 とりあえずこれは乾くまで待ちます.


④次は中身をつくりましょう.

 今回は500mlペットボトル用の分量でいきます.

 まずはゼラチンを50cc程度の水でふやかして置いてください.

 粉タイプ,板タイプ色々ありますね.

分量は4~5gくらいです。

 *ちょっと柔らかめにしたい時は少なめ→冬使用

   ちょっと硬めにしたい時は多め→夏使用

 CO2-4

 CO2-9-1

 実はうちで使っているのはふやかさなくていいんです!

 とっても便利.しかも1回5g分に分かれています。

 

 その間に鍋に水を200ml入れます.

 もしふやかすのに水を使っていればその分水を減らしてください.

 実は紙コップ一杯は200mlなんです.

 CO2-6

 年季の入った紙コップですね↑

 目安として目盛りも付けました.

 そろそろ漏水してくるかも!?

 

 今度は砂糖を100g測ります. 

 CO2-5

 CO2-7  

 結構な量ですね.

 測りは何でもいいですよ(正確でなくても)

 もしなければ・・・

 CO2-7-1

 だいたい紙コップ8~9割程度までつめれば

 100gですよ.

 それを鍋にドバッといれたら火をつけます.

 CO2-8

 焦げ付くので火加減を見ながら必ずかき混ぜます.

 沸騰しても大丈夫です.

 完全に溶けたら火から下ろして冷ましてください.

 (手で触れるくらいの熱さまで)


⑤さて冷めたらもう一度,極弱火にかけながら

 ゼラチンをすこしずつ投入していきます.

 もちろんかき混ぜながら.

 CO2-9

 ふやかしてある場合は一気に入れても大丈夫です.

 ポイントはゼッタイに沸騰させないこと.

 泡が出てきたら火を止めてください.

 (冷やしても固まらなくなりますよ)


 ⑤少し冷ましたら④でできたものを

  ペットボトルに注ぎます.

  一度紙コップに移してから入れると入れやすいです.

  (紙コップの端を少し折っておいてください.)

  CO2-11

 そしたら水で一旦あら熱をとって

 CO2-10

 (鍋も綺麗になって一石二鳥)

 蓋を閉めてから冷蔵庫で一晩冷やして固めてください.


⑥翌日,50ml~100ml程度の水を紙コップに入れて

  レンジでチンして温めます.

  (熱くしすぎないように!)

  そこへ10g程度の砂糖を入れて溶かします. 

  (大さじ1杯程度でもOK)

  それを⑤で作ったペットボトルの中へいれます.

  そうしたらドライイーストを振りかけます.

  CO2-3

 量は水面全体に広がる程度です.

 

⑦ ①で作った蓋を閉めてエアチューブを繋ぎます.

  エアチューブをジョイントにつないで水槽へ入れる側には

  エアストーンを付けます.

  エアチューブは吸盤をつけて固定してください.

  CO2-13

  この水槽では2セット導入してます. 

  エアーのようにブクブクでるのではなく

  筋になってスーッと水面に上がっていきます.

  気温が低いと反応が遅いので出始めるまでに1時間とかかかることも.

  冬場はライトの上に置いたりして保温するといいです.

  CO2の効果としてはウィローモスが繁茂し,

  有茎水草はぐんぐん伸び,バリスネリアは子株をどんどん作ります.

  ただし,赤系の水草,リシア,グロッソなどの場合は維持可能程度の効果です.

  ですので

  オプチマット<発酵式<高圧ボンベ

  と理解していただければいいと思います.


 CO2-12

このようにゼラチンの層がなくなれば反応は終了.

泡もでにくくなります.

蓋を開けるとおいしそうなアルコールの臭い・・・

飲まないようにね!

夏場で2週間,冬場で1ヶ月くらいで交換です.


このCO2システムは

砂糖をイースト菌が分解する過程で

アルコールとCO2ができるのを利用したものです.

中身はアルコールですので倒れると

水槽内に逆流して魚は死んでしまいます.

必ずペットボトルは固定してください!!