モリー先生との火曜日 | スマイルプロジェクト

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本『モリー先生との火曜日』


難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵され死が間近に迫っている元大学教授モリー先生が、かつての教え子ミッチ・アルボムに「人生の意味」について愛ある言葉で伝える世界的ベストセラー。


人生に大切な大切な言葉がぎっしりですキラキラ


自分の弱さに負けそうになった時や
自分の判断が正しいのか迷った時は
この本を読んでモリー先生に背中を押してもらいますチューリップオレンジ



死ぬっていうのはね、悲しいことの一つにすぎないんだよ。不幸な生き方をするのはまた別のことだ。ここへ来る人の中には不幸な人がずいぶんいる。なぜなら、一つにはね、われわれのこの文化が人びとに満ち足りた気持ちを与えないっていうことがある。われわれはまちがったことを教えているんだよ。文化がろくな役に立たないんなら、そんなものいらないと言えるだけの強さを持たないといけない。自分の文化を創ること。多くの人はそれができない。私よりよっぽど不幸だよ。こんな状態の私より。もうじき死ぬとはいっても、私のまわりには愛してくれる人、心配してくれる人がたくさんいる。世の中にそう言える人がどれだけいるのか?



この国では一種の洗脳が行われている。洗脳ってどんな風にやるか知ってるだろう?同じことを何度も何度もくり返して聞かせるんだ。この国でやっているのはまさにそれだよ。物をもつのはいいことだ。かねは多いほうがいい。財産は多いほうがいい。商売っけもそう。何もかも多いほうがいい。多いほうがいい。みんなそれをくりかえし口にし、くり返し聞かされ、ついには面倒くさくなってほかの考えをもたなくなる。ふつうの人間は頭が朦朧として、何が本当に大事なのか見境がつかないというわけさ。
今まで行く先々で、何か新しいものをがつがつ買いたがる人にぶつかってきた。やれ新車だ、やれ新しい地所だ、やれ最新のおもちゃだ。それをまた人に言いふらしたがるんだな。「ねぇねぇ、何買ったと思う?何買ったと思う?」
これには私流の解釈があってね。この人たちは愛に飢えているから、ほかのもので間に合わせているんだよ。物質的なものを抱きしめて、向こうからもそうされたい。だけど、それはうまくいかない。物質的なものは愛ややさしさの代わりにはならない、友情の代わりにはならない。かねはやさしさの代わりにはならない。権力もそう。死を目の前に控えてここに座っている私に言えることは、かねや権力をいくら持っていても、そんなものはさがし求めている感情を与えてくれはしないってこと。それを一番必要としてるときにね。



人生のはじめ、子どものときには生きていくのにほかの人が必要だろう?人生の終わりにも、私のようになれば、生きていくのにほかの人が必要だろう?
しかし、これが大事なところで、その中間でもやっぱりほかの人が必要なんだよ。



人を愛することにみずからを捧げよ

周囲の社会にみずからを捧げよ

目的と意味を与えてくれるものを創りだすことにみずからを捧げよ