鏡音レン「みんな、裏門はこっちだよ」
コナン「おう!」
猫ひろし「何だか緊張してきたニャ…」
阿笠博士「裏口は手薄なんじゃろ?なら心配ないわい」
姫「何の策も講じぬほど敵も愚かではあるまい、用心するに越したことはないだろう」
フランドル「ふが!」
コナン「それもそうだな」
つのウサギ「大丈夫、僕だって戦えるんだ!きっと何とかなるよ」
きらきら人魚「私も戦います!今は丁度夜ですし、力も十分に発揮できますよ!」
りんりんネコ「私も、頑張る…」
鏡音レン「さて、あそこが裏口なんだけど…」
コナン「見たところ警備もいなさそうだな、本当に手薄なんだな」
姫「…妙だな、正門にも警備がいなかった、まるでわざと招いているかのようだ」
鏡音レン「考え過ぎじゃないかな?取り敢えず誰か来る前に中に入ろう」
きらきら人魚「そうですね、行きましょう!」
その場の誰もが疑いも無く歩を進める。
――ただ一人、勘の鋭い少女を除いて。
九鳳院紫「…待つのだ!」
阿笠博士「?どうしたんじゃ紫君?」
九鳳院紫「何かある…罠だ!」
姫「…レン、感知を頼む。紫の勘は良く当たるのだ」
鏡音レン「分かった」
そう答えるとレンは目を閉じて集中する。
コナン「何が始まるんだ?」
鏡音レン「≪無頼ック自己ライザー≫」
姫「レンの能力、無頼ック自己ライザーは周辺の機械を感知できるのだ。それに加えデータを解析することもできる」
コナン「へぇ~、すげえなー」
鏡音レン「紫ちゃんの言う通りだったよ、この先に地雷が仕掛けられてる。このまま進んでたら一大事だったね」
きらきら人魚「はわわ、怖いです~」
猫ひろし「踏んでたらと思うとゾッとするニャ…」
つのウサギ「でも地雷があるなら進めないよ、一体どうしたら…」
阿笠博士「出来たぞ新一!地雷の起爆スイッチじゃ!」
コナン「マジかよ博士!流石だな!」
阿笠博士「今からこのスイッチを押すぞい、みんなは物陰に隠れているんじゃ」
ピッ ボカーン!!
りんりんネコ「うわあ、凄い爆発…」
阿笠博士「この爆発の仕方は、跳躍地雷の類かの?」
きらきら人魚「…人間って、どうしてこんな兵器を作るんでしょうか?…怖いです」
鏡音レン「でもこれで先に進めるね」
「あはははは、すっごい爆発ー!」
九鳳院紫「誰だ!?」
鏡音レン「子供の声?」
カチリ、という金属音がした次の瞬間、パァン!と勢いよく炸裂音が鳴り響いた。
それが銃声だと理解した時には既に反応が間に合わなかった。
阿笠博士「がはっ!」
コナン「博士!?」
きらきら人魚「そんな、大丈夫ですか!?」
九鳳院紫「くっ、誰だ!姿を見せろ!」
「あはは、怖ーい!焦らなくても今そっちに行くよ!」
コナン「博士、しっかりしろ!」
阿笠博士「わしのことは気にするな、それよりも…敵を!」
ルーミア「こんばんは♪」
姫「貴様は、宵闇の妖怪ルーミアか…やはり一筋縄ではいかぬらしいな」
ルーミア「スイッチで起爆するなんて酷いなー、せっかく楽しみにして仕掛けた張力作動式跳躍地雷SMi44が台無しじゃない。だからね、その人には罰を受けて貰ったの!」
コナン「てめえ!ふざけやがって…!」
ルーミア「わはー、美味しそうな人類がいっぱーい!わくわくさんがくれたこのリボルバー式拳銃S&W M66で一人残らず肉塊にしてあげる!」
姫「ふふん、よかろう…ここは私とフランドルが相手になってやろう」
ルーミア「お姉さんが戦うの?えへへ、負けないよー!」
きらきら人魚「危なくなったら私達も加勢します、気を付けてくださいね!」
姫「援護は不要だ、この程度の足止めに力を浪費するな。では行くぞフランドル!」
フランドル「ふが!」