DC電源器のケースの図面を作図しました。

 

ケースも秋月電子のネット通販での入手ですが、製造はタカチ電機工業製で厚さ1mmの

アルミ製。  薄いので加工が非常に楽で、ヤスリで削るとあっという間に削り過ぎることに

なるので注意が必要です。

           (写真:ポンチで穴あけ位置を決めています)

また、このケースは、外側の全面を保護シートで覆われており、ケガキもしやすくなっています。 (作業が終わった時に剥がすかどうか悩むところです。結局剥がしませんでしたが・・・)

 

 

ドリルで穴開け。  13mmのヒューズホルダーの穴は、リーマーで広げます。

 

 

 

 さて、ケースの穴あけが終わりました

 部品を取り付けてみましょう。

 

 その前に、アルミが柔らかいのでどうしても、バリが出来てしまいます。

見えないケースの内側は、カッターナイフで削ります。

 

取り付けて見ると、あれ??

部品がうまく収まりません。

 

当然ですよね。 CADで描いた図面は真上から、穴開けはそこから。

逆にケガかないといけなかったんですね。  (;^_^A

 

 

これでなんとかおさまるかどうかやってみましたが、うまくいきません。

しかたないので、プリント基板と放熱板は当初の位置に穴を開け直しました。

 

 

これで、3端子レギュレーターとヒートシンクがうまく取付できます。

 

 

さてこれで、部品を取り付けて行きますが、今回使ったロータリースイッチの説明を。

やはり、時代は進化しています。

  (写真:ロータリースイッチ RS-2688-0206-38N)

接触部は、モールドされて埃の入らないようになっていますし、シャフトは、プラスチック製

思いっきり長く出来ています。  任意の長さで切って使うためでしょうね。

 

さらに、このスイッチは2回路6接点ですが、中のワッシャ―の出っ張りを希望の接点数の位置に差し替えれば接点数を簡単に変更できます。

 (写真のネジの切ってある軸のすぐ上番号が1、2、3、4・・・と刻印されています。)

この番号の穴の位置にワッシャ―の凸を入れて締め付けるだけで接点数の変更が

可能。   (写真: 6回路 →  3回路に変更しています。)

 

そして、長い軸を切ります。

軸は、柔らかいプラスチック製ですから、私は手元にあったデコラ板用のノコ切りで

切れました。

 

それと、ヒートシンクについて。

 

今回の3端子レギュレーターは性能的には、優れものですが、1.25V~12Vまでの電圧を

変化させ、ある程度の電流を流すとなると先回説明のように熱が出ますので、なるべく

それをうまく処理したい。

そこで、ヒートシンクをアルミのケースに密着させて、ケースでも放熱できる様に

します。  

 その為に、ヒートシンクとケース間にシリコングリスを塗り放熱性を高めました。

しゃれた注射器状のケースにほんの少しだけ。

実際に塗ってみると

粘度が高く堅い状態。

とても、薄く均一に塗ることなんて出来ません。 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

 

 

 なるべく薄く延ばしたつもりですが・・・・  きれいではないですね。

 

まあ、気持程度でしょう。

 

こんなもので取り付けてみます。

    (写真が暗いのでよくわかりにくいですが)

 

写真の上の大きな電解コンデンサーの載ってる基板が電源キットです。

この基盤の配線だけでしたら、部品点数も少ないので30分もかからず終わります。

 

黒いヒートシンクの左側の小さなコンデンサーの載っている基板がデジタル電圧・電流計測器

の電源用の回路です。DC5Vを作る為の単純な両波整流(ブリッジ)とコンデンサ1個だけ

の簡単回路です。

 

 

  さて、これで一応完成となりますしたが、実はこれからが大変でした。

 

初めて、「目の前でこんなことになるなんて」とびっくりする事態になりました。

 

この報告は、次回に・・・