冬の前菜
冬になるとLeekが食べたくなる。
Leekは日本では西洋ネギ、又はポロネギと呼ばれているそうだ。Leekは日本のネギよりも甘さがあって、やさしい味で、煮込むととってもやわらかくなる。通常、白い部分を食べるのが一般的で、グラタンやスープで食べる事が多いが、緑の葉の部分も、鶏がらスープを取るときに一緒に煮込んだりして使う事ができる。
冬のLeekは普段よりずっと甘みの増したものが多い。
だから、Leekそのものの味を楽しめるような食べ方がいい。
私が一番好きなLeekの食べ方は、塩がたっぷり入った熱湯で茹でたLeekを皿に並べて、そこへドレッシングとゆで卵を粗く切ったのをかけるというシンプルなもの。
Leekの前菜
Leek(西洋ネギ) 2本
粒マスタード 小さじ1/2
赤ワインビネガー 小さじ1/2
塩
胡椒
オリーブオイル 大さじ3
ゆで卵(刻んだもの) 1個分
Leekの緑の葉の部分を切り落とす。
(切り落とした葉は、チキンストックやスープを作る時に使うのがおすすめ)
Leekを水でよく洗う。
塩をたっぷりめに入れた水を沸騰させて、Leekを入れ、やわらかくなるまで火を通す。
丁度良い固さになったら、鍋から取り出し、ペーパータオルでよく水気を切り、
少し冷ましてからお好みの大きさに切って、皿に並べる。
次に、ドレッシングを作る。
まずボールに粒マスタード、赤ワインビネガー、塩ひとつまみ、胡椒ひとつまみを入れて、混ぜ合わせる。そこへ、常にかき混ぜながらオリーブオイルを少しずつ混ぜ入れる。
出来上がったドレッシングと刻んだゆで卵を皿に並べたLeekの上にたっぷりかける。
オーブンで焼いているメインディッシュの仕上がりまであと30分程というぐらいの時に、このLeekの前菜をつまみながら、トーストしたバゲットをかじり、さっぱりめの白ワインを飲む。酸味の効いたドレッシングが甘いLeekときざみゆで卵に絡んで何ともいえない美味しいハーモニーを醸し出している。メインを待たずにこの前菜だけで満足してしまうくらいに美味しいのだ。
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冬の私達の過ごし方はもっぱら図書館で借りたDVDを見る事。
ベッドに枕をいっぱい並べてそこへもたれながら、ボールいっぱいのブドウをかかえる。ベッドの脇にはTAZOのハーブティー"Calm"をティーポットに準備して、部屋を真っ暗にして、相方が大学生の時に使っていた古い小さなブラウン管のテレビで古い映画を観る。
今週はFrançois Truffaut(フランソワ・トリュフォー)の映画、Bed and Boardを観た。後で知ったのだけれど、Bed and Boardには、私の大好きな映画Woody AllenのAnnie Hallが影響を受けたシーンがあるそうだ。丁度、その週に私は1人でAnnie Hallも観たところだったので何となくその2つの映画がシンクロして面白かった。