憧れのライスサラダ | Just A Little Bite

憧れのライスサラダ


食事には、子供の頃の思い出や、訪れた場所の記憶、
家族や友人の嗜好などが反映されていて、
ご飯を一緒に食べるとその人をもっと良く知れるような気がする。

私は料理を作るのは好きだけど、
誰かの手料理を食べるのはもっと好き。



***


私の心をつかんで離さない手料理と言えば、一番は何と言っても田舎料理。
旬の野菜を一番いい塩梅に茹でて、軽く塩で味付けをしているシンプルなもの、
美味しい白ご飯に、自家製の梅干とお漬物、ダシから取ったシンプルなお味噌汁。

美味しくて美しいフルコースを作れる人にはとても尊敬するのだけれど、
やっぱり田舎料理が上手に作れる人に私は魅かれてしまうのです。


そしてもう一つ手料理で出されて嬉しいのが、ライスサラダ。

初めてこれを食べたのは、大学生の頃にデンマークへ行った夏

デンマーク人のおじさんの家で出された、
おじさんの手料理のひとつがこのライスサラダだった。
サラダにお米?と驚いて食べてみたところ、コレがさっぱりとしていて美味しい!

その美味しさに感動して何度も御代わりをしたのを今でもはっきり覚えている。

ハーブとビネガーとお米。

アメリカ人の友人が以前、「お寿司ってとってもクリーンな味がするよね」って言っていた言葉が、まさに私が初めて食べた穀物サラダに感じた感想にピッタリ合っている気がする。

おじさんの手料理は、とってもクリーンな味がした。
多分このクリーンさはビネガーのさっぱり感のせいなんだろう。
でもそれだけでない、おじさんの人柄がそこには確かに映されていた気がする。

それ以降、何度かライスサラダを作る人に出会った。
上手にライスサラダを作れる人たちに出会うたび、私は心を魅かれた。
私のとっても勝手な統計では、ライスサラダが上手な人たちの手料理は、
サラッとさりげなく飾らない美味しさが特徴。

私はそんなライスサラダに憧れのようなものを抱いているので、
自分もそんなサラダがさりげなく作れるようになりたいなと思う。

まだまだ、自分の作るライスサラダでナンバーワンには出会えていないものの、
最近のお気に入りはこのサラダ。



$Just A Little Bite-paprica rice salad



焼きパプリカのライスサラダ

パプリカ 2個
ホールグレインライス(whole grain rice) 1カップ
玉ねぎ(みじん切り) 1個
ニンニク 1片
チリパウダー 小さじ1/4


ブラックビーンズ 15 OZ(425g)
スイートコーン 15 OZ (425g)
シラントロ(みじん切り) 1/4カップ
イタリアンパセリ(みじん切り) 1/4カップ
オリーブオイル

~ドレッシングの材料~
赤ワインビネガー 1/4カップ
ニンニク 1片
レモン汁(レモン半個分)
オリーブオイル 大さじ3



ーパプリを焼くー
オーブンを470°F(240℃)にあたためる。
パプリカを丸ごと2個鉄板にのせ、オーブンに入れて、30分程焼く。
周りが黒く焦げるまで焼く。

いい具合に焦げたら、オーブンからパプリカを出し、
パプリカを1つずつラップでしっかりとくるんで冷めるまで蒸す。

パプリカが冷めたら皮を剥き、種を除く。

1センチ角程の大きさにパプリカを刻む。

ーライスを調理するー
中鍋に水とホールグレインライス、にんにく1片、チリパウダー小さじ1/4、塩ひとつまみを入れて火にかける。ライスが丁度良い固さになる少し前に、玉ねぎを入れて一緒に茹でる。

ライスの固さが丁度良い加減になったら、ザルにあげて水をよく切る。ここでよく水を切らないと、サラダがべったりと水っぽくなるのでご注意を。

ーサラダを混ぜ合わせるー
水を切ったライスと一緒に茹でていたその他の具を全てオリーブオイル大さじ3杯が入ったボールに入れて、よく混ぜ合わせる。そこへ缶から出してサッと水で洗い、よく水を切ったブラックビーンズ、スイートコーン、焼いて皮を剥き刻んだパプリカ、シラントロ、イタリアンパセリを入れて、混ぜ合わせる。

ードレッシングを作るー
ドレッシングの材料(赤ワインビネガー、オリーブオイル、ニンニク、レモン汁)を混ぜ合わせる。

サラダにドレッシングをお好みの量だけかけて、よく混ぜて仕上げる。




焼きパプリカの香ばしい香りが印象的なライスサラダ。
さっぱりとクリーンな味がする。





***




繊細な味、豪快な味、塩の効いた味、スパイスたっぷりな味、
素材に愛を感じる味、細部までこだわった味。


「なるほど、こういう人なのか」と手料理で分かる人となりがある。


結構見た目とその人の作る料理の印象が違ったりすることもあって、
「そうきたかー」と驚かされることも多々。


食べ物の好みってホントに面白い。
手料理でその人の事がもっと知る事ができると何だかとっても嬉しい。