喫茶店さくらんぼとチェリー
今年も、チェリーの季節がやってきた。
シアトルで私の人生に初めて登場したチェリーと言えば、レニアチェリー。
黄色にピンクがかった色で上品な甘さと、ジューシーな果肉のこのチェリー。
おそらく来月には、市場やスーパーマーケットには期間限定で並ぶだろう。
レニアチェリーは、調理するのはもったいないのでそのままで食べるのだが、
最近一足先に店頭に並び始めた”ビングチェリー”はお手頃なので、
お酒に漬けたり、パイにしたり、思う存分に料理やお菓子作りに使う事ができる。
今年、初のチェリーは朝食にクラフティで食べる事に。
チェリーのクラフティ(2人分)
種抜きしたビングチェリー 450g(1LBS)
レモン汁 大さじ2
シナモン 小さじ1/8
サトウキビ糖 大さじ5
ラム酒 大さじ1
卵 2個
塩 小さじ1/8
中力粉 大さじ2
バニラエキストラクト 小さじ1
アーモンドエキストラクト 小さじ1/4
生クリーム 1/3カップ
粉砂糖 お好みで
シロップ用に、レモン汁大さじ1
オーブンを190℃(375°F)に温める。
チェリー、レモン汁、シナモン、サトウキビ糖(大さじ2)、ラム酒をボールで混ぜ合わせた後、フライパンでチェリーがやわらかく、ジューシーになるまで火を通す。
チェリーがやわらかくなったら、フライパンに流れ出たチェリーのジュースはそのままに、チェリーのみを取り出し、直径22cm(もしくはそれより小さめの)の耐熱皿に並べる。
卵を卵黄と卵白に分ける。
ボールに卵白と塩を入れ、ミキサーでゆるい角が立つぐらいまで混ぜ合わせる。
別のボールに卵黄とサトウキビ糖(大さじ3)を入れ、よく混ぜ合わせる。
卵黄と砂糖が混ぜ合わさったら、中力粉、バニラエクストラクト、アーモンドエキストラクト、生クリームを混ぜ入れる。生地がなめらかになるまでかき混ぜる。
泡立てた卵白を、卵黄生地の入ったボールへゴムベラを使って少しずつ混ぜ入れる。生地を軽く混ぜた後、チェリーを並べた耐熱皿にこの生地を流し込む。
オーブンで20分~25分程、生地がきつね色になるまで焼く。
フライパンに残っている、チェリーのジュースに、レモン汁大さじ1と水大さじ2(お好みで調節)を入れて、加熱し、シロップを作る。
焼き上がったクラフティをオーブンから取り出し、粉砂糖を振りかける。
皿に取り分けた後、お好みでシロップをかけて食べる。
***
私がチェリーの存在を知ったのは多分小学生くらいの頃だったと思う。
それ以前の記憶は、
“チェリー”ではなく“さくらんぼ”。
古い記憶を辿ると、2種類の“さくらんぼ”を思い出す。
一つは、小粒ですっぱい味の生のさくらんぼ。
もう一つは、シロップ漬けの“喫茶店さくらんぼ”。
どちらかというと、
子供の私の目にはこの”喫茶店さくらんぼ”の方が、
生のさくらんぼよりずっと魅力的に映った。
クリームソーダー、プリンアラモード、ミックスサンド、
チョコレートパフェ、 ミックスジュース
“喫茶店さくらんぼ”は、
ありとあらゆる喫茶店のメニューに添えられていた。
今考えてみると、この”喫茶店さくらんぼ”、
格別に美味しいというわけではない。
でも、子供心にはあの“喫茶店さくらんぼ”が、
クリスマスツリーのてっぺんにのせられたキラキラ星のように、
なんともまぶしい、特別な存在だったのだ。
その頃、私の周りではさくらんぼの枝を口の中で結ぶ遊びが流行っていて、
私もさくらんぼを食べるたびに、枝を結ぶのに夢中になっていた。
そんな時、私のさくらんぼ人生に突如”アメリカンチェリー”が出現した。
今まで知っていたさくらんぼと全く違う歯ごたえと、甘さ、
その果肉の厚さ、ジューシーさに感動したのを憶えている。
徐々に私の中でアメリカンチェリーの存在が大きくなり、
”喫茶店さくらんぼ”の存在は薄くなり、
私のさくらんぼの枝結びの流行はゆっくりと終わりを迎えていく。
一世を風靡したアイドルのようなこの”喫茶店さくらんぼ”。
なぜだかこの季節、
あのさくらんぼが恋しくなるときがある。
味なのか、記憶なのか、時代なのか。
理由はあいまいだ。
たくさんの美味しいさくらんぼとチェリーを知った未だに、
シアトルで”喫茶店さくらんぼ” に思いを馳せる私がいる。
***
まだ温かいチェリークラフティをひと口。
甘酸っぱいチェリーが口の中に広がる。
シアトルで私の人生に初めて登場したチェリーと言えば、レニアチェリー。
黄色にピンクがかった色で上品な甘さと、ジューシーな果肉のこのチェリー。
おそらく来月には、市場やスーパーマーケットには期間限定で並ぶだろう。
レニアチェリーは、調理するのはもったいないのでそのままで食べるのだが、
最近一足先に店頭に並び始めた”ビングチェリー”はお手頃なので、
お酒に漬けたり、パイにしたり、思う存分に料理やお菓子作りに使う事ができる。
今年、初のチェリーは朝食にクラフティで食べる事に。
チェリーのクラフティ(2人分)
種抜きしたビングチェリー 450g(1LBS)
レモン汁 大さじ2
シナモン 小さじ1/8
サトウキビ糖 大さじ5
ラム酒 大さじ1
卵 2個
塩 小さじ1/8
中力粉 大さじ2
バニラエキストラクト 小さじ1
アーモンドエキストラクト 小さじ1/4
生クリーム 1/3カップ
粉砂糖 お好みで
シロップ用に、レモン汁大さじ1
オーブンを190℃(375°F)に温める。
チェリー、レモン汁、シナモン、サトウキビ糖(大さじ2)、ラム酒をボールで混ぜ合わせた後、フライパンでチェリーがやわらかく、ジューシーになるまで火を通す。
チェリーがやわらかくなったら、フライパンに流れ出たチェリーのジュースはそのままに、チェリーのみを取り出し、直径22cm(もしくはそれより小さめの)の耐熱皿に並べる。
卵を卵黄と卵白に分ける。
ボールに卵白と塩を入れ、ミキサーでゆるい角が立つぐらいまで混ぜ合わせる。
別のボールに卵黄とサトウキビ糖(大さじ3)を入れ、よく混ぜ合わせる。
卵黄と砂糖が混ぜ合わさったら、中力粉、バニラエクストラクト、アーモンドエキストラクト、生クリームを混ぜ入れる。生地がなめらかになるまでかき混ぜる。
泡立てた卵白を、卵黄生地の入ったボールへゴムベラを使って少しずつ混ぜ入れる。生地を軽く混ぜた後、チェリーを並べた耐熱皿にこの生地を流し込む。
オーブンで20分~25分程、生地がきつね色になるまで焼く。
フライパンに残っている、チェリーのジュースに、レモン汁大さじ1と水大さじ2(お好みで調節)を入れて、加熱し、シロップを作る。
焼き上がったクラフティをオーブンから取り出し、粉砂糖を振りかける。
皿に取り分けた後、お好みでシロップをかけて食べる。
***
私がチェリーの存在を知ったのは多分小学生くらいの頃だったと思う。
それ以前の記憶は、
“チェリー”ではなく“さくらんぼ”。
古い記憶を辿ると、2種類の“さくらんぼ”を思い出す。
一つは、小粒ですっぱい味の生のさくらんぼ。
もう一つは、シロップ漬けの“喫茶店さくらんぼ”。
どちらかというと、
子供の私の目にはこの”喫茶店さくらんぼ”の方が、
生のさくらんぼよりずっと魅力的に映った。
クリームソーダー、プリンアラモード、ミックスサンド、
チョコレートパフェ、 ミックスジュース
“喫茶店さくらんぼ”は、
ありとあらゆる喫茶店のメニューに添えられていた。
今考えてみると、この”喫茶店さくらんぼ”、
格別に美味しいというわけではない。
でも、子供心にはあの“喫茶店さくらんぼ”が、
クリスマスツリーのてっぺんにのせられたキラキラ星のように、
なんともまぶしい、特別な存在だったのだ。
その頃、私の周りではさくらんぼの枝を口の中で結ぶ遊びが流行っていて、
私もさくらんぼを食べるたびに、枝を結ぶのに夢中になっていた。
そんな時、私のさくらんぼ人生に突如”アメリカンチェリー”が出現した。
今まで知っていたさくらんぼと全く違う歯ごたえと、甘さ、
その果肉の厚さ、ジューシーさに感動したのを憶えている。
徐々に私の中でアメリカンチェリーの存在が大きくなり、
”喫茶店さくらんぼ”の存在は薄くなり、
私のさくらんぼの枝結びの流行はゆっくりと終わりを迎えていく。
一世を風靡したアイドルのようなこの”喫茶店さくらんぼ”。
なぜだかこの季節、
あのさくらんぼが恋しくなるときがある。
味なのか、記憶なのか、時代なのか。
理由はあいまいだ。
たくさんの美味しいさくらんぼとチェリーを知った未だに、
シアトルで”喫茶店さくらんぼ” に思いを馳せる私がいる。
***
まだ温かいチェリークラフティをひと口。
甘酸っぱいチェリーが口の中に広がる。