散歩、メロンとアイスクリーム。
短い秋のシアトルを感じようと、相方と2人、近所を散歩。
少し冷たくなった風が心地よい。
かわいいお家の庭で見かけるのは、春とはまた違った、
大人好みな淡い色の花や、紅葉した木々。
そんな植物の変化でいつもの風景が少し違って見えたりする。
もう少し遠回りして、秋の散歩を楽しむ事に。
歩いていると、ピンクのあじさい?に遭遇。
秋なのに?と不思議に思いながらも、
すごくやさしい色だったので、思わずシャッターを切る。
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昔から、季節の変わり目にはなぜか無性に散歩に出たくなる。
もちろん、普段から歩くのは大好きだけど、
季節の変わり目の散歩は特に、素敵なものに出会える事が多い。
ちょうど、太陽が沈む前の一番奇麗な風景に間にあったみたい。
水に太陽の光が映って、光の道ができて、その脇にヨット。
シアトルではよく見かける光景だけど、
何度見ても、飽きる事は無くて、いつも見とれてしまう。
水がある景色って、スーっと心を沈めてくれる。
秋の匂い、シアトルにいても懐かしい感じになるのはなぜなんだろう。
ふ~っと昔の記憶がよみがえるような、そんな不思議な匂い。
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メロンの思い出。
ザクッと豪快に半分に切られたメロンが、お皿の上にドーンとのっている。
これを、1人で全部食べる。
これは、父が私にメロンを切ってくれる時の食べ方。
私はこの食べ方が大好きだった。
おいしいメロンが半個全部食べられるのもいいし、
丸いお皿のような形の方が、スプーンで救いやすい。
それから、豪快な感じが父らしくて、私は気に入っていた。
ある日、スーパーで大量のおいしそうなメロン達を見かける。
小振りで、相方と私でちょうどいい感じのメロンを選んで、カートに入れる。
金曜の夜、ゆっくりと時間が流れる。
こんな夜の為にとっておいた、メロン。
食後のデザートにすることに。
メロンを、半分に切って、種を取り、真ん中にバニラアイスクリームを入れる。
アイスの上にダークラムを少しかけて、大人のデザートに。
もちろん、この夜のメロンも、
父のメロンと同じ、1人半個ずつ。