クーガーが街に。アンチョビとレモンオイル | Just A Little Bite

クーガーが街に。アンチョビとレモンオイル

先週、巷ではちょっとしたニュースが話題になっていた。
クーガーが街で目撃されたらしい。

マグノリアの住宅街での目撃があって、次にディスカバリーパーク。
まぁ、でもディスカバリーパークは少し前に熊も出たというし、
想像以上に色んな動物が登場する環境なのかもしれない。

私たちはここでよくピクニックなどするのだけれど、
確かにここは、木が生い茂る広大な国立公園であまり人工的な感じはしない。
だからこそ、少しでも暗くなるとそこを歩くのは怖い感じがする。

森って、昼と夜で全然違う表情をする。

海もそうだったな。



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昔、小学生だった頃。
「360度景色が全て海」な環境で約1週間生活したことを思い出す。

初めての船旅。


それまでずっと山に囲まれて暮らしていた私は、
この旅で、初めて海に表情がある事を知った。

夜の海は朝の海とは全然違う、荒々しい、真っ黒な海だった。
朝はあんなにキラキラして穏やかなのに。

でもなぜか、真っ黒な夜の海にワクワクする自分があったのも覚えている。
夜の海はあまりにも未知な世界で、この黒い海の下にどんな世界があるのか、
想像すると何だかとってもドキドキ、ワクワクしたのだ。


自然の大きさを感じると、
自分ってなんてちっぽけなんだろうって何となくホッとすることもこの時知った。


シアトルの生活では、マウントレーニアに何度元気を貰っているだろうか。

あの大きな山を見ると、何だか自分の考えている事がとっても小さな事に思えて、
ポジティブになれる。不思議な力を持つ、私が大好きな山。

近くに自然があるってやっぱりありがたいな。



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レイバーディの週末、
ディスカバリーパークはクーガーを捕まえる為に閉鎖されたようだ。


この週末は、天気がよければハイキングに行きたかったのだけれど、
朝から寒いし、曇っているし、雨も降ってきた。


こんな日は、疲れた体を元気にする為に、蒸し野菜を食べよう。

蒸し野菜にかけるソースを作る事に。
オイルベースでアンチョビ、レモン、クルミが入ったソース。



$Just A Little Bite-vegi and oli



アンチョビとレモンオイル

エクストラバージンオリーブオイル      1/2カップ   
オイル漬けアンチョビ            6尾(ペースト状にする)
レモン                   1/4個(スライス)
クルミ                   6個(オーブンで5分焼き、砕く)
ニンニク                  1片(スライス)
黒胡椒                   お好みで





小鍋に、オリーブオイルを1/4カップ、薄くスライスしたレモン、ニンニク、を入れて弱火にかける。オリーブオイルが温まる程度の温度になれば、火を止めて鍋に入れたまま冷ます(オイルにレモンの香りが移り、レモンが柔らかくなる)。

オイルが冷めたら、ペースト状になったアンチョビと残りのオリーブオイル1/4カップを鍋に加え、オイルが温まるぐらいの温度まで再び弱火にかける。温まった所で、火を止め、オーブンで焼いて砕いたクルミを加える。黒胡椒をお好みで加えてオイルを良く混ぜ合わせる。


オイルが温かい内に、蒸し野菜にたっぷりかけて食べる。



$Just A Little Bite-vegi and oil2



レモンのさっぱり感、アンチョビのコク、クルミの香ばしさ。
ちょうど良い具合に混ざり合ったオイル。
野菜の甘さが楽しめる蒸し野菜との相性はぴったり。

お皿の上に残ったオイルは、少しトーストしたバゲッドにつけて食べる。
最後までしっかり楽しめるって素敵だな。




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火曜日、街に来ていた雄のクーガーが捕まったというニュースを読んだ。
捕まったクーガーは、彼が住みやすい野生の地域に逃がされたそうだ。


これで一安心。






野生のクーガーを間近で目撃した、目撃者の一人の証言を思い出す。



「その動物は、大きくて、とても美しかった」