穏やかな日和で、空気に春の気配が混ざっています。

でも上着なしじゃまだ寒いですね。

洗濯物を干しにベランダに出たら、遠くの櫻が満開になっているのが見えます。

地震後しばらくは、妙に怖くてベランダに長く出ていられなかったのですが、いつの間にか大丈夫になっていました。


大地震の後、気象庁が「余震は一ヶ月ほど続く見通し」と発表して「まさか」と思っていましたが……。

もうすぐ一ヶ月経ちますね……。


あの日は、午前中から母と出かけていました。

昼食をとって、珍しく何処へも寄り道せず

「さあ帰ろう」

と地下鉄を乗り継いで帰宅しました。

家に帰った直後の揺れでした。

わたしはまだ部屋着にも着替えていなかったような記憶があります。

あの後すぐに電車が止まっていたので、寄り道していたら間違いなく地下鉄に閉じ込められて「帰宅難民」になったでしょう。

その後すぐにテレビとPCで情報収集を始めて、あちらこちらのライブ中継で唖然とするような映像を山ほど見ました。

父や親戚からかかってきた電話やメールにも即時対応できたし、友人・知人の安否確認もできました。

父のところには職業柄、全国の地震情報が届く仕組みらしく、いつも行動が超早いんです(笑)


「残酷な津波の映像を流すな」って声がたくさんありましたが、地震が起きてすぐテレビに飛びついたひとたちは、なかなか無残な中継画像をリアルタイムで見てると思います(苦笑)

これを目の前で目撃した現地の人々のショックや衝撃は如何ばかりかと、其れを思うにつけ胸が痛みました。

「現在の○×の中継映像です」

なんてキャスターがペロンと喋って

「うそだろぉ、オイ……」

って何度も思ったものです。

が、現実に日本で起きている事なので、ちゃんと見ていなくちゃ、とも思ったのも事実です。


あれからまだ一月も経っていません。

心の傷も体の傷も、土地の傷も、癒すには到底足らない時間です。

それでも日にちは流れ季節は移ろい、やらなくてはいけないことはあるのです。

しかしじっくり腰をすえて、今こそみんなで癒さなくては、と思う今日この頃です。