メーデーの日に、チェコ共和国第二の都市ブルノでネオナチの集会が開かれました。
それに対するカウンターデモにガールスカウトの制服を着た16歳の女性が参加しました。
この女性は映画とアニメを学ぶ学生でLucie Myslikovaといい、一躍有名になりました。
彼女がこういう政治活動に参加するのは初めてではありませんが、ガールスカウトの制服を着て参加するのは初めてだということです。
ネオナチに対峙する勇敢な少女ということでメインストリームメディアが大喜びで飛びつきました。
一番問題のある発言を消して広めました。CNNは深い発言とだけ言ったようです。
隠しきれないと判断したのかBBCは、発言を分断して紹介しました。
同じデモに参加していた友人が、過去にこの手の写真が有名になったので、それを思い出してシャッターを切ったそうです。
このガールスカウトという世界組織は、多様性、平和、理解を広める団体です。
ガールスカウトは、FBでこの写真を使って宣伝しています。
少女はこのスナップで有名になりその後インタビューも受けて考えを述べています。
スキンヘッドに対峙するのはもっと年上の人に委ねるべきかという問いには、私たちは年上の人よりも長くここで生きていくと答えます。![]()
若者はもっとこういうことに参加すべきです。何が起きているのか知らないといけません。![]()
私は彼(ネオナチの対峙した人)を判断したくありません。彼らと戦っていません。彼らの見解と戦うのです。![]()
スキンヘッドと何を話したんですか?という問いには、
国、国境、移民についてです。各国には戦争や紛争で逃げてきた人たちを助ける義務があります。そういう時には国境は存在しません。
それに対して彼から『あなたが守っている人からレイプされるよ』と言われましたが、
『たとえ自分に何が起ころうと、身体的な傷は結局は治ります。』と答えました。![]()
概要![]()
野蛮人からのレイプは殺されることが多いんですが、そういうことを知らないか、犠牲になってもいいという考えなのでしょう。後者だとまさにカルト教信者ですね。![]()
それに病気を移されたり酷い暴力で後遺症が残る人もいます。無知すぎです。![]()
ただ、この考えは良くないとメインストリームメディアも感じたようです。
BBCは最後のところ、ピンクのマーカー部分がはるか彼方に飛んでしまって別の意味のように印象付けられています。
ちょっと簡単に書くとこんな風
にです。
BBC
<チェコのスキンヘッドに立ち向かう少女の写真が広まる>
スキンヘッドに立ち向かう16歳のガールスカウトの少女が、「ネオナチを恐れない、もっと若い人がファシストに立ち向かってほしい」とBBCに語りました。
(青いマーカー部分はほぼ同じなので小さくしました。)
「スキンヘッドに対峙するのはもっと年上の人に委ねるべきかという問いには、私たちは年上の人よりも長くここで生きていくと答えます。」
「若者はもっとこういうことに参加すべきです。何が起きているのか知らないといけません。」
スキンヘッドと何を話したんですか?という問いには、
「国、国境、移民についてです。各国には戦争や紛争で逃げてきた人たちを助ける義務があります。そういう時には国境は存在しません。
それに対して彼から「あなたが守っている人からレイプされるよ」と言われました。
「わたしが主に衝撃を受けたのは、私のことを過激派と呼ぶ人がいることです。アンチファシストを過激派です。酷く不条理に見えます。」と彼女はBBCに言いました。
最近の世間に広まったにらみ合いの写真いくつか
Saffiyah Khan と英国防衛リーグ/バーミンガム
ブラックライブズマターのIeshia EvansとUSポリス/2016年7月
活動家Tess Asplund ネオナチに対抗/2016年5月スウェーデン
Zakia Belkhiriがアンチイスラムデモを背景に不敵にも自撮りする/2016年5月アントワープ
機動隊から放水される女性/2013年イスタンブール
今回チェコの写真を撮ったアンチファシストデモ参加者の一人Vladimir Cicmanecは、最近の女性のカウンターデモの写真が頭をよぎったと言っています。
「最初から見ていたわけではありません。私は違う方を見ていたのですが友人に肩を叩かれて気づきました。彼らから数メートル離れていました。」コンピューターのプログラマーでアマチュアの写真家だと彼は自己紹介しました。
「バーミンガムの写真を思い出し、これは面白い写真になると思い撮り始めました。」
Vladimirは、アンチファシストの方がネオナチより2対1くらいの割合で数では勝っていたと言いました。
(アンチファシストが300人、ネオナチが150人だったようです)
一方、Lucie(前出のチェコのガールスカウトです)は、身体的な安全については心配していないと言いました。
「たとえ自分に何が起ころうと、身体的な傷は結局は治ります。」とBBCに話しました。」
「しかし、私が黙って関わらないでいたら、その傷は決して癒されることなく私の心に残るでしょう。」
どうでしょう?
間にこんなにたくさんの関係ない写真を入れられて、撮影者のインタビューもあって、忘れちゃいますよね。
それに、移民にレイプされてもそれを乗り越えると言っているのに、その前にネオナチの数を持ち出し身の安全を感じていないという、まるでネオナチからの身体暴力について答えるような構成になっています。
日本のメディアも似たことやっていますが、腐ってますね。![]()
もし彼女の身の安全を考えたというなら、ヒーロー扱いせず無視しておけばよかったのです。
そしてこのお![]()
さん、ムスリム野蛮人から守ってくれるのは同胞のこのような男性なんですけどね、それがわからないんでしょう。
○○は死ななきゃ治らないって言いますが、自分が野蛮人の中に入るべきで、野蛮人を平和なところに呼び込んで、みんなを危険に晒す行動は止めるべきです。![]()
こんな国民が育ち、大統領が気の毒です。
チェコの大統領はいいこと言っているんです。![]()
「ムスリム移民は自国で働くべき、他国で社会保障をねだるべきでない。」
「私は移民に反対していません。移民が私たちに似た言葉を話し似た文化をもって、働くならいいのです。」
トランプ大統領の移民制限策にも賛同し、ムスリムを入れないのは自国民を守るためだとして、今アメリカは同盟だと大統領報道官がツイートしています。
どんなに大統領が自国民を守ろうとしても、自分から犠牲になりたがる人がいるのではどうにもならないです。![]()
今回の記事のソース(文中のリンク以外)





