明日はセンター試験・・・でも、ボクは中学・高校受験専門の講師なので・・・そっち方面へ・・・
今日は中学入試にたまに出題される「単位分数」の問題を紹介致しますね。
中学受験を控えている小学生の皆さんなら・・・おそらく一度は目にする問題なのですが・・・
こんなの・・・普通に答えられる小学生は凄いなぁ・・・と思ってしまうのはボクだけなのでしょうか
最初の問題は、分子が1の3つの分数の合計で2010分の767を作るという問題
2つ目の問題は、13分の19を小数にして規則性を見つけるという問題。
いかがでしょうか?
まずは最初の問題なのですが・・・
単位分数は難関中学入試において常套手段のように扱われるパズル問題・・・しかしこの問題は数が大きすぎますよね・・・?
2010という数に注目してみて下さい。この数は素数ではありません・・・つまり素因数分解ができるのです。
この問題は分母である2010を素因数分解して考えましょう。
すると2010=2×3×5×67ですね?
つまり、2010の約数は1, 2, 3, 5, 6, 10, 15, 30, 67, 134, 201, 335, 402, 670, 1005, 2010ですからこれらを分母にした、分子が1の分数を考えて、3つの合計が767になる組み合わせを探さなくてはならないのです。
2分の1=2010分の1005
3分の1=2010分の670
5分の1=2010分の402
6分の1=2010分の335
10分の1=2010分の201
15分の1=2010分の134
30分の1=2010分の67
67分の1=2010分の30
134分の1=2010分の15
201分の1=2010分の10
335分の1=2010分の6
402分の1=2010分の5
670分の1=2010分の3
1005分の1=2010分の2
よってこれらから合計が767になる3つを探せばよいのです。
670+67+30の場合と402+335+30の場合がそれにあたりますね。
よって答えは
3分の1,30分の1,67分の1の組み合わせと5分の1,6分の1,67分の1の組み合わせとなりますね。
2問目は循環小数ですね。このような問題では「同じ数の並びを繰り返す」ことが前提となっていますので・・・その繰り返す規則を見つけることが必要なのですね。
では、実際に分数を小数で表すべく、分子を分母で割ってみましょう。
すると19÷13=1.46153846153846・・・というように、小数点以下の数は「461538」という6つの数が規則正しく並ぶのです。
よって100番目の数は100÷6=16余り4より, 「461538」という羅列が16列できて、17列目の4番目の数にあたるので5となります。
次にこの小数点以下の数の合計が400になる境界となる数なのですが・・・そのためにはまず6つの数の合計が必要になります。4+6+1+5+3+8=27ですね。
よって1列の合計が27ですから
400÷27=14余り22とすると,14列分と,15列目での合計が22以上となるのは8まで加えたときですね。
よって15列×6個=90で小数90位まで加えると400を超えることが分かるのです。
一番下の問題も「単位分数」の問題ですが・・・これは最初の物と少し勝手が違います。分母が13ということは約数を持たないので上記のような方法は使えません・・・この場合は逆に13に2倍, 3倍としていって分母を大きくして考えればよいのです。
パズルの問題は本当に難しいものです。