"EVANCE RRAP" 英語バージョンのデモ版が組みあがったので、テスト中。…
ライノセラスのバージョン3.0の途中まで英語版で使っていたので、なんだか懐かしい。(笑)
しかし、"EVANCE RRAP"というのは、実は暫定的な、仮の姿である。
ライノの線を引いてサーフェスを張っていくという通常のメソッドに対して、曲線やサーフェスのコントロールポイントそのものをプログラム制御してしまおうというのがおおもとの発想で、そのわかりやすい利用法の第一弾として、メッシュに、「ラップをかけるように…」、サーフェスで覆うという用途に特化したものであるわけで、そのほかにも、こういう形状にしたいという明確な意図があれば、どうにでも応用が利くわけで、じつは、それが開発中の次期バージョンである。
しかもひとつひとつのコントロールポイントをプログラム制御しているので、この"RRAP"は、台所にあるラップと違って、浮いてしまったところや、皺が寄ってしまったところを自動で修正してしまうというなかなかに、気の利いた代物なのである。(笑)
まあそんなわけで、いま、チェスや、将棋、囲碁のプロとの対局や、車の自動運転やらなにやら、"AI"のニュースが取り上げられることが多く、すぐにでも実用化されるかのような勢いだが、私見では、実用化は徐々に進んではいくだろうが、完全な自動運転などまでには結構時間がかかるのではないかと思う。
チェスや、将棋、囲碁というのは、ごく限られたルールの中のゲームだし、何が起きるかわからない自動車の運転というのは、いろいろな想定が難しいので、かなり先の話になるだろう。
もし、完全自動運転の車が出たら、事故が起きた場合百パーセント、自動車メーカーの責任になるわけで、そんなの賠償しきれないから、どんなに技術が進んでも、「あくまでも事故は運転者の責任で、自動運転は、補助的な装備です。」と言い張るに決まっているのである。(笑)
野村総研の発表によると、 10~20年後には、タクシー運転者やCADオペレーターなど、だれがやっても、ほぼ目指すべきゴールが一致するような職種は、コンピューターにとってかわられるらしい。
とはいっても、"AI"というのは、そもそも、いろいろなパターンや過去の実例データなどのビックデータがベースにあり、それを瞬時にコンピューターがシミュレーションして、ベストな選択をするというシステムである。
したがって、ベースのデータが不十分だったり、ベストな結果を選択するアルゴリズムがいまいちだった場合、碌な結果にならないのは、自明の理である。
いずれ、"AI"で自動的にCADオペレーションするシステムができたとしても、現在、上手な人が描いたようなバランスが良く、流れのきれいなデータを吐き出すシステムと、下手糞な人が描いたようなバランスが悪く、バキバキのデータを吐き出すシステムが出来てくるのは、想像に難くない。(笑)
いずれにしても、そんな日が来るとして、いまワタシたちが日々追い求めている「早くて、巧い。」オペレーション技法は、高度な"AI"を支える充実したデータベースとして欠かせない"Legacy"となるのは、おそらく、間違いないのである。…