ワタシのような人種の悪いところは、自分ばっかり分かったつもりで話を進めて、周りにはちっとも伝わっていないというところである。
"EVANCE Ultima"ですら、ジュエリーCADをやっていても、見たこともない。…という人も多いだろうに、ましてや、見たことがある人などほとんどいない(笑)、"EVANCE RRAP"の話をされても、まったくわけがわからないだろう。…
"EVANCE RRAP"とは、ワタシが三年の月日をかけて開発したメッシュデータをライノセラスのナーブスサーフェスに近似変換するプログラム・セットである。
ジュエリーCADのプラグイン・ソフトによくありがちな、現実にはあり得ないようなパキパキのメッシュデータのサンプル石があるとする。(笑)
金色に見えるところが、張り付けたサーフェスである。
まあ、こんな感じで張り付けられるわけである。
ところが、次数3のライノサーフェスなので、コントロールポイントのあるところは制御できるが、コントロールポイントとコントロールポイントの間には、誤差が出てくるところがあるわけだが、"EVANCE RRAP"には、上の図のように元のメッシュと生成したサーフェスとの間の誤差を表示するプログラムも当然、入れてある。
デフォルトでは、約100,000箇所で、ギャップを計測して、上の図のように規定以上(この例では0.02mm)ギャップがあるところを誤差の量によって色分けして表示する。
ご覧のように尖ったところは、どうしてもギャップが出やすいわけである。
そこで、新規に作ったコマンドを投入。
尖った部分に重点的にノットを増やして(ノットを増やす=コントロールポイントを増やすということである)、…
計算しなおせば、ぐっと、エッジ部分が締まるわけである。
元のメッシュと生成したサーフェスとの間の誤差を表示するプログラムをかけても、こんどは、ノーエラーである。
つまり、どこを測っても、0.02mm以上の誤差のあるところは1カ所もない。…ということである。
新コマンドの使い道が、多少は、ご理解いただけただろうか。
このコマンドには、これ以外にも有効な使い道があることにすでにワタシは気が付いているが、このブログの過去記事を読んでいる方ならピンとくるかもしれない。
因みに、最新バージョンの"EVANCE Ultiam Decade"には、ずっとリアルで尚且つ凝った仕掛けのある各種サンプル石が用意されている。
ご覧のようにモデリング時のレンダリング性能も上げてあるので、心配ご無用である。(笑)