ライノセラス、ZBrush化計画?・・・(爆) | EVANCE-DG 開発日誌

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ライノセラス用プラグイン・モジュール「エヴァンス」開発者のワタシが、日々の感想やライノのTips、開発状況を綴っていきます。

まあ、そんなわけで、前回まで、今度のウルティマの新機能及び機能追加の解説をしてきたわけだが、前にも書いたように、次のステージへの最初のステップに過ぎない。

現在いろいろと、新しいプロットを開発、テストを繰り返しているところであるが、たとえば、やりようによってはライノでZBrushのようなこともできなくはないのである。


ライノセラスとウルティマで製作(この程度のことなら特にウルティマがなくても出来る(笑))。立方体の前面サーフェスをちょいちょいっと加工してみた。

ライノがある程度理解出来ている人ならわかるだろうがサーフェスのコントロールポイントをふつうにいじったのでは(リビルドして増やしても)、なかなかこうはならないのである。

尤も、サーフェスのコントロールポイントをプログラム化してシスマティックに動かすというアイディアは、"EVANCE RRAP"ですでにやりきったので、その先のプロットというわけである。

ただし、ここまでいろいろとテスト・プログラムを作って試してみたところ、もんだいは、ZBrushは、次数1の単純でかる~いデータ形式(点とそれをつなぐ直線があるだけである)だが、ライノセラスの場合は次数11まで使える、ポリゴンモデラーなんかとは比べ物にならないナーブスという複雑なデータ形式なので、コンピューティングに時間がかかるという点である。

たとえば、ライノの「ケージ編集」って、結果が出るのに時間がかかるでしょ。

設定が悪いと、計算が終わらない場合すらある。…(笑)

まあ、そういうことなんである。

いままでの、動作の軽いことで定評があった、ライノ・エヴァンスでは考えられないくらい高性能なPCを用意する必要があるかもしれない。

さらには、スペースモーフという概念は結構デリケートなので影響する範囲やフォールオフ距離などの設定が悪いととんでもない結果になるということも多々ある。

でも、基本的にはそれができるくらいのポテンシャルを「ライノセラス」というCADシステムは秘めているのである。


そういえば、Tスプ…とかいうのがあって、昔流行ったけど、ほかはどうか知らないがワタシのまわりでは誰に訊いても、いまでも使っているという人はいない。(笑)

プログラムとして、アイディアやアプローチとしては、おもしろかったんだけどね。

ワタシは、自由に曲線から面を張っていけるライノで、なぜ、しちめんどくさいポリゴンモデラーのモデリング手法をやらなければならないのか理解できなかったので、全く手を出さなかったけど。…

結局のところ、結論は「餅は餅屋」というところに落ち着くようである。