スズキは、電気自動車(EV)の開発に着手した。軽自動車がベースで、小型・高性能のリチウムイオン二次電池を搭載する。発売時期は未定だが、燃料高が長期化する中で、三菱自動車や富士重工業が投入するEVの売れ行きをにらみ、即座に追撃できる体制を整えておく。同社がEVを開発するのは、2003年に販売を打ち切った「エブリイEV」以来となる。

 現在、複数の二次電池メーカーと協議し、製品評価や性能要件などを詰めている。同社は過去に「アルトEV」「エブリイEV」を開発・販売した経験を持つほか、03年1月には軽自動車初のハイブリッド車「ツイン」も開発した。直流電力を交流に変換するインバーターや駆動モーター、制御などの技術は一定の蓄積がある。



<コメント>電気自動車の老舗「スズキ自動車」。過去の鉛バッテリーのトラウマから早く抜け出して、世界に冠たる電気自動車を開発して欲しいところだ。