引き続き、阪急交通社トラピックス「新クロアチア・スロベニア・モンテネグロ・ボスニア・ヘルツェゴビナ4カ国周遊10日間」の5日目、ボスニア・ヘツツェゴビナからクロアチアへの再入国からの報告です。
5日目のスケジュールは以下の通りです。

◎5日目(2009年8月16日)
 7:30 バスでスプリットへ(約35㎞、約45分)
 8:10 スプリット観光(約2時間)
      ディオクレティアヌス宮殿
      バスでオレビッチヘ(約230㎞、約4時間)
13:10 メトコヴィッチにあるレストランで昼食
14:10 途中、ボスニア・ヘルツェゴビナのネウムで休憩(約30分)
16:30 オレビッチ港からコルチュラ島までチャーターボートでアドリア海クルーズ(約40分)
17:10 コルチュラ島旧市街散策(約1時間)
18:10 コルチュラ島からチャータボートでオレビッチ港へ(約40分)
      バスでストンへ(約35㎞、約45分)
19:50 ストンのレストランで夕食
      バスでドブロヴニクへ(約35㎞、約45分)
21:40 ドブロブニク近郊にあるホテル「インポータンヌ・リゾート・ネプチューン」到着


バスでクロアチアに再入国し、オレビッチに向けて出発しました。オレビッチはペリシャッツ半島の先にある港町で、コルチュラ島の玄関口に当たります。この辺りまで来ると、海水浴場と小さい売店ぐらいしかなく、観光客をあまり見掛けることもありません。船着き場のすぐそばに海水浴場があり、海水浴を楽しんでいる家族連れが多く見られました。
ヨーロッパの街歩き-オレビッチ船


乗船までは少し待ちましたが、エメラルドグリーンのアドリア海を眺めながら、コルチュラ島までのクルーズを楽しむことができました。
ヨーロッパの街歩き-オレビッチ


コルチュラ島はオレビッチの港からも見えていますが、船で近付くにつれ、旧市街の城壁などがはっきりと見えてきます。
ヨーロッパの街歩き-コルチュラ島 ヨーロッパの街歩き-コルチュラ島


コルチュラ島は長さ47㎞の東西に細長い島で、中心地は城壁で囲まれたコルチュラ旧市街。旧市街は南北に300m、東西に170mの海に突き出た半島にあります。南北にまっすぐ伸びるメインストリートと直角に交わるように東西に延びる道が何本も重なっていることから旧市街は魚の骨のような形をしています。
また、マルコ・ポーロの伝承が残ることでも知られ、旧市街には生家として伝えられている建物が残っています。


旧市街の入口として現在でも使われている「陸の門」と呼ばれる南門はトミスラヴ広場から階段を上がったところにあります。
ヨーロッパの街歩き-南門


南門にはヴェネチア共和国の紋章と行政長官の紋章が刻まれています。
ヨーロッパの街歩き-南門紋章


南門からメインストリートを真っすぐ進むと聖マルコ広場に続いています。正面に見えるのは旧市街のシンボル聖マルコ大聖堂です。
ヨーロッパの街歩き-コルチュラ島メインストリート


聖マルコ広場に面して立っている聖マルコ大聖堂は15~16世紀にかけて建てられたゴシック様式とルネサンス様式が融合した建築です。
ヨーロッパの街歩き-聖マルコ大聖堂 ヨーロッパの街歩き-聖マルコ大聖堂


大聖堂入口にあるファザードには、バラ窓があり、入口にはライオンやアダムとイブ、コルチュラ島の守護聖人である聖マルコの彫像が飾られています。
ヨーロッパの街歩き-聖マルコ大聖堂ファザード


大聖堂の主祭壇にはベネチア画派のティントレットが描いた「三人の聖人」が収められています。
ヨーロッパの街歩き-聖マルコ大聖堂主祭壇 ヨーロッパの街歩き-聖マルコ大聖堂主祭壇


手前が聖ペテロ教会で、左奥の建物がマルコ・ポーロの生家とされています。
ヨーロッパの街歩き-聖ペテロ教会


ヴェネチア商人であったマルコ・ポーロの生家とされる家です。諸説はいろいろあるようですが、かつてコルチュラがヴェネチア共和国に属していたことから、マルコ・ポーロをヴェネチア人とした説やマルコの本家であるポーロ家が11世紀にコルチュラ島からヴェネチアに移住したことから、家系がコルチュラ島にあるとされる説など、真偽は定かではないようです。
家の造りはヴェネチア風の飾窓が壁面に残る石造りで、ポーロ家が使ったとされる塔が残り、入口にはマルコ・ポーロの家とかかれたプラークがはめ込まれています。
ヨーロッパの街歩き-マルコ・ポーロの生家


コルチュラ島に残る中世の騎士の踊り「モレシュカ・ダンス」のポスターです。
ヨーロッパの街歩き-モレシュカ


コルチュラ島観光は約1時間で終了し、帰りも同じ船でオレビッチに向けて出航しました。
ヨーロッパの街歩き-コルチュラ島_帰路


19時頃にオレビッチに到着後、ストンに向けてバスで出発しました。この時間でも太陽の照り返しが強く、帽子、サングラスは手放せません。
ヨーロッパの街歩き-オレビッチ


ストンにある夕食レストランです。ストンは城壁が張り巡らされている町で、その規模はヨーロッパで2番目の規模といわれています。また、海水を塩田に引き込みんで天日干しする製塩業が盛んな地域でもあり、夕食にその塩を味わうことができました。
ヨーロッパの街歩き-夕食「ストン」 ヨーロッパの街歩き-夕食「ストン」
ヨーロッパの街歩き-夕食「ストン」 ヨーロッパの街歩き-夕食「ストン」


夕食後、辺りはすっかり暗くなり、ドブロヴニクに向けて出発しました。
ホテルはドブロヴニク新市街にほど近い「インポータンヌ・リゾート・ネプチューン」で、予定時刻よりも遅い到着でした。ホテルは新しい綺麗なホテルで、海がきれいに見えるバルコニー付きの部屋でした。