小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室

小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室

城下町小田原。緑豊かなお寺の一室で、磁器上絵付け、ポーセラーツの教室を開いています。
少人数のサロン形式ですので、それぞれの方のペースに合わせて、丁寧にご指導いたします。



神奈川県小田原市 で磁器上絵付と
ポーセラーツの教室を開いています。

少人数のサロン形式で
基礎からじっくりレッスンしますので
自称・ぶきっちょさんものびのび
楽しく参加されています。

筆を初めて持つ方でも大丈夫です。



レッスンフィー
半日コース 2時間 3,000円
一日コース 4時間 5,000円
(ポーセラーツ、絵付けどちらも同じ料金です)




「ペインティングスタジオハーモニー」 原宿陶画舎湘南分室
小田原市城山2-27-12 小田原駅から徒歩15分 
お問合せ jigen-ji@nifty.com
090-2333-2725 山中まで
こんにちは。
ペインティングスタジオハーモニーの山中です。

今日は、ドームの会場当番の日で
至高の技のブースにおりました。

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JPPAが発足30周年とあって
会場中央には「祝」がテーマのテーブル。
作品ばかりでなく
フラワーやテーブルのコーディネートにも
お客様の関心が集まっていました。


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会場入り口から見たところ。
上段は「My 食」ケーキセット
下段は「My 食」丸プレート


他に、「祝」30枚のプレート
「会食」折敷の展示がありますが、
お客様が入らないように
写真を撮る機会がありませんでしたので

私の制作過程の続きに
入りたいと思います。


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前回は、ここまで。
背景の、下地処理、ラスター
模様部分の盛りが焼成終わりました。



では、第5焼成の準備です。

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この赤い部分に
七宝つなぎを金で入れるので
その前に、下地を作ります。


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型紙は、こんなふうに作りました。
パソコンが得意だったら
こんなアナログなことをしなくてもいいのに〜。

この型紙を、コピー機でひたすら縮小して
金の霞の大きさに合わせて使います。


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これは、白磁に下書きを写した線を
マッキーで強調したところ。

細かい作業がキツイお年頃なので
マッキーは、ほんとにありがたいです。


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こんなふうに、
マッキー下書きの上から
マットアンダーレイをパディングして
線のとおりにワイプアウトします。

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お重の本体にも
ゴールドが入ります。



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焼成前。
几帳の布にも、
すべて色が入りました。
・マットアンダーレイ
・ゴムピック細
・マイセンレッド
・ロイヤルヴァイオレット 
・パープルNo,1


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焼成後。
マットアンダーレイは、焼成すると
ホワイトになるので
写真ではわかりにくいかもしれません。


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写真上部がマットアンダーレイです。
布の色も、はんなりな感じに焼き上がり
ちょっと安心しました。


長くなりますが
最終焼成もご紹介します。


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金彩。
ラインはマット金で
アンダーレイを使った霞は
ブライト金を使います。


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黒いラインは、金色になる予定。

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焼成前。
・高音赤金11%
・ペンワーク用マット金25%



そして、いよいよ焼成後…



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なんとか、金色にはなってくれましたが


反省点は、次回へ続きます。



こんにちは。
ペインティングスタジオハーモニーの山中です。

現在、東京ドームで展示中の
作品制作過程を、写真とともに振り返る。

今日は、3回目ですが
その前に、前回までをささっとおさらい
します。
お尋ねがありましたので、使用材料を
書き添えます。(ほとんど陶画舎)


第1焼成は、ペン書き。
これは、お写真がありません。

線描きに使用したもの。
・MX54
・ラベンダーオイル
・ライラックNo,2
・オリーブグリーン(キルンアート)





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第2焼成前。
使用したもの
・水溶性マスキングリキッド
・マットアンダーレイ
・ゴールドレリーフパウダーイエローゴールド
・水溶性メディウム速乾性 




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第2焼成後。





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第3焼成前。
・マッキー赤
・水溶性マスキングリキッド
・真珠ラスター Heraeus/Mother Of Pearl
・MX54
・ラベンダーオイル
・ピンクオパール
・オリーブグリーン

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第3焼成後。


さて、第4焼成の準備です。
いよいよ、ジュエル絵の具です。

ジュエル絵の具は、陶画舎のオリジナルで
(宣伝している訳じゃないです〜(o^^o)
どんなに盛り上げても剥がれない、
透明感のある焼き上がりが特徴の
盛り用絵の具です。

水溶性メディウムで溶いたものに
さらに水を少し足して
表面張力を利用するような感じで
置いていきます。


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途中経過。藤。
ちょっとゴツゴツしているように見えますが
焼き上がりは、ぷっくりします。




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藤使用色。
・グレープアメジスト
・ラベンダージェイド
・もえぎ
枝垂れ桜
・ピンクオパール
・若緑

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松、梅バージョン
・びいどろ 
・若緑
・ブルーオパール
・ピンククオーツ
・ゴールドレリーフパウダーイエローゴールド



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第4焼成前。
上記の絵の具のほかに、
几帳の棒を
・黒豆で盛っています。
*黒豆は、和絵の具なので、
剥がれやすい黒を盛り上げたいときに便利。
焼き上がりはツヤが出るので
今回は、漆の感じを出すために使用。


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第4焼成後。
ジュエル絵の具は、
焼成前と後で、色が変わるものがあります。


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藤。
色が濃くなりました。
中央に引っ張られるので、
盛り上がった分、アウトラインが薄くなります。


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松、梅。

*使用絵の具(特に、和絵の具)は、以前買ったものを使っているので、現在は、名前が変わったり、廃版になったものがあるかもしれません。

和絵の具とは、本物の和絵の具ではなくて
陶画舎で販売している
メインカラー和のことです。



では、


第5焼成は、次回へ続きます。


東京ドーム出品中の、お重2個セット。
制作過程を写真と共に振り返る
2回目です。


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前回、第2焼成の焼き上がり。
アンダーレイを施したところが
真っ白、マットになっています。

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注:前回書き忘れました。
藤バージョンの几帳。布の色を金色の絵の具で入れてあります。


そして、第3焼成準備。
マットアンダーレイと、ラスターと二つセットで
綸子のような感じが出るので

第2焼成でマットをパディングしたところに
今度はラスターをかけます。



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まずはマスキング。



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真珠ラスター塗布して
マスキングを剥がしました。
黄色く見えるのが真珠ラスター。 
赤いのは、マスキングリキッドでなく
マッキーです。
(マットが真っ白に焼き上がるので
境い目をわかりやすいように
マスキングをかける前に書いた
ガイドラインです。)


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参考:これがマッキーペン。
必ず、と言い切ることは出来ませんが
私はこれまで
焼け残って困ったことはありません。^_^





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そして第3焼成焼き上がり。



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市松のほうが、ラスターわかりやすいです。


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水紋も同じことをしていますが
線で引っ掻くので 
ラスターが見える面積が少なく、
虹色があまり目立ちません…。


全然、大したことをやってないのですが
ブログが長くなってしまうので
次回に続きます。

テーブルウェアフェスティバル始まりましたね。
昨日は、搬入に行ってきました。

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私にとってのTWFのイメージは、
搬入日のこんな風景です。

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いつもは、野球をするところを
トラックが走る。
バンも走る。
もちろん人間も走ってざわざわしています。


( ^ω^ )


さて、今回の出品作の制作過程を
シェアしたいと思います。

今日は、第1、第2焼成までです。

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今回、私が参加させて頂いたのは
黒マットの上に、一人用の食事セット。
何かしら、蓋物を使うこと。
という部門でしたので

お弁当箱のような重箱2個
と決めて、デザインしました。

和のイメージで
それぞれ、几帳を配して、そこに柄を入れ
王朝絵巻風に。


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2個セットのうちの一つ。
藤バージョンのデザイン画。




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一つずつ、やることは単純ですが
特殊効果を多用するので、
手順ごとにカードを作って
焼成計画を立てました。


第1焼成はペン書きだけです。
お写真撮り忘れました…。 




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これは、第2焼成準備。
ゴールドアンダーレイと、ラスターとで
着物の綸子のような効果を出すために
第2焼成は、その下地作りです。


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こちらは、藤バージョン。
几帳の背景に、アンダーレイを
スポンジングしたら


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枝垂れ桜の上のマスキングを剥がして
水紋の模様を引っ掻いて
第2焼成準備完了。


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こちらは、松、梅バージョン。
枝垂れ桜の背景が市松模様になるように

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こんな過程をとりました。
1センチ幅のマスキングテープを
使っています。

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お窯に入れる前。


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第2焼成、窯出し後。

アンダーレイは
作業の目安のために、赤くなっているだけなので
焼成後は、真っ白のマットな状態になります。

この上に、金やラスターを塗ると
もとの白磁のままの部分だけ反応して
マットに仕上げたところは
あまり存在感が出ず
地模様のようになります。


長くなってしまいました。



第3焼成以降は
明日に続きます。














大変長らく、ご無沙汰しておりました。
ペインティングスタジオハーモニーの山中です。
フェイスブックは、ずっと投稿しておりましたが、
ブログのほうは、もう放置と言えるくらい、
いえそれ以上更新お休みしてしまいました。

まずは、その訳を、少し。(^ ^)

私の嫁いで来た先がお寺で、
境内地で喫茶店を営んでいたことは、
ご存知の方も多いと思います。

開店以来26年経ちます。

その、カフェ空が
昨年3月より、経営の形が変わり、
私が毎日お店に立つことになりました。

お給料を貰って、ちゃんと働いたことなど
ほとんどないオバちゃんなので
(オーナーが自分の夫で
いろいろ恵まれているとはいえ)
カフェの仕事は、初めてのことばかり。
毎日が、緊張と失敗の連続でした。

ペインティングスタジオハーモニーは、
特に宣伝もしていない、
小さな教室ですが
その数少ない生徒さんにも
レッスンの数を減らしたり
(具合が悪いので〜の、ドタキャンもありました。ごめんなさい🙏)
ご協力をお願いすることになりました。

前回ブログに書いた
銀座でお稽古の時には
その時だけ、お店から抜けて
とんぼ返りをしていました。

カフェの仕事は、スタッフに恵まれて
(お教室メンバーもですが
私は、ほんとに人に恵まれています!)
楽しいことも多いのですが
生活が一変したせいか、
体調を崩すことがちょこちょこありました。

また、夏には父を見送ることになり、
自分の人生についても 
考え直すきっかけとなりました。

人生後半での、転機となった一年でした。


…と、絵付けブログをお休みしっぱなしの言い訳はここまで〜( ̄▽ ̄)


(๑・̑◡・̑๑)


明日から始まる、東京ドーム
テーブルウェアフェスティバル
至高の技チャイナペインティングのブースに
JPPA会員として
今年も出品させて頂くことになりました。

一昨年、制作過程をご紹介した時は
参考にしました、とのお言葉を
いろいろな方からいただいたので
今回も、各過程ごとに
写真を撮ってみました。

特殊効果を多用して
あまり絵付け経験のない方にも
ヒントとなるような作り方です。

(というより、表現したいイメージが先にあって
それを表現しようとしたら
盛りや下地処理が必要でした。)

拙い、お恥ずかしい出来上がりですが
お読みになるかたの
ご参考になれば嬉しいです。

6回の焼成ごとの
お写真をシェアする予定です。

明日からアップして参ります。

私の失敗の過程が
お読みになる皆様の
転ばぬ先の杖となれば嬉しいです。


では、
どうぞよろしくお願いいたします。

山中