6月の選挙で国連の国際海事機関(IMO)の事務局長にご当選された、関水 康司新事務局長の表敬を受けました。IMOは、1958年 船舶の安全、海洋環境の保護等の海事問題を取り扱うため国連の機関として設立され現在169カ国が加盟し、香港等の3つの地域が準加盟しています。
 この度の選挙戦は熾烈さを極め、これまで前例のない6人が立候補しました。理事国40カ国の理事が投票権を有しており、関水氏は1回目の投票で19票を獲得し、過半数に1票と迫り無事2回目で当選の栄冠を手にしました。国連の15ある専門機関の一つであるIMO事務局長への関水さんのご当選は、海洋国家日本!の名誉でありIMO事務局での22年の経歴と努力が実を結んだものであり、この結果を心より喜ぶものの一人です。
 来年1月のご就任ですが、関水氏は既に「ソマリア沖の海賊対策での周辺諸国の取締りの強化」や「船舶が排出する温暖化ガスに関するルール作り」が当面の課題であると意欲を覗かせると共に『シップリサイクル条約』や『バラスト水管理条約』への対応等多くの課題への取組みに向け"海運の大使"(Ambassador of shipping)としての任を担いたいと国際機関の顔としての意気込みを感じました。
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