生きてる京のお人形さん | エトナ火山のお嫁さん(自分史編)

生きてる京のお人形さん

母と妹が家に帰ってもうだいぶ経ちました。

妹の世話で、朝から晩まで大忙しのお母さん。 

しかも足元にまとわりつくちっちゃな私のわがままつき。


視力の弱い私には、母がちょっとでも離れると、どこか遠くに行っちゃったような気がしてしょっちゅう泣いていたんです。

おかおかあさんがいないよう! おかあさんがどっかいっちゃったぁ!


自分が大きくなって、友達が赤ちゃんを産んで世話をするのをこの目で見るまで、お母さんってこんなに大変なんだなんて知ることはなかったですね。


妹に嫉妬して赤ちゃん返りもあったみたいだけど、赤ちゃんってもう3歳にもなった女の子にとってはとっても興味を引く「お人形」です。

お人形っていったって、おもちゃのお人形じゃないんだから乱暴に扱ってはいけないことくらい、ちゃぁんとわかってましたヨ。


だって、あの新生児室で初めて妹を見せてもらった時以来、真美ちゃんはお姉ちゃんでしょ。 大きいんでしょ。 ってずーっと言われ続けてきたんだものね。


赤ちゃんの髪の毛の色はちょっと薄くてふわふわ♪ 

ぷくっとした赤いほっぺをしてる、とってもかわゆい女の子でした。

本当に京都で売っているお人形さんみたいだったので、京子って名づけられたんです。


妹の初めての市の検診がありました。

母が一番初めにお医者さんに尋ねたのは、勿論妹の目が健康であるか否かについてです。

でも「おめめ大丈夫ですよ

ってお医者さんから言われて、とても嬉しかったのよ。

と母はずっと後でエトナに言っていました。


お母さん勇気を持って二番目の子供を産んで良かったね♪


大きくなったら喧嘩ばかりしてたけど、子供のときはいつも一緒に遊びやいたずらをやっていたでしょ。(エトナはずっと妹や弟のボスで、彼らは家来だったっけ)

大人になったら実家に帰った時、話し相手になる兄弟がいて本当に良かったなぁって思います。