重い腰を上げて、散歩がてら駅前の西友に買物に出掛けたら、何だか日差しが痛いくらいに強くて、でも、その強さがどこか心地よかった。
GWの東京はホント、シーンとしている。
少なくともウチの近所と駅前はシーンとしていた...
ニュースで観光地の賑わいと高速道路の渋滞の模様が伝えられるのを眺めていると、改めて普通の生き方はしたくない、いや、できないなと思ったw。
という訳で、買物を終えウチにそそくさと帰ってきたら、することは限られている...とりあえず、映画。
今日はロバート・レッドフォード監督・主演の1998年の作品「モンタナの風に抱かれて」を。
原題が“The Horse Whisperer”ということで、馬の扱いに長けたモンタナのカウボーイと、彼に癒されるニューヨークの母と娘と馬の話。
スカーレット・ヨハンソン演じる乗馬中の事故で右脚を失った少女と乗っていた馬が共に心身ともに傷ついてしまうのだが、それを癒すのがロバート・レッドフォード扮する馬のプロ。
さらにはクリスティん・スコット・トーマス演じる少女の母の存在がこの映画のポイントで、母娘の葛藤と和解、カウボーイとの恋も描かれる。
母と娘、都会と田舎、夫婦関係、人間と馬の関係、そして男と女...馬と少女の「治療」を軸にさまざまな関係性を詩情豊かに綴る2時間47分。
ベタといえばベタな、レッドフォードありきのコテコテの物語ではあるが、当時14歳くらいだろうか、スカーレット・ヨハンソンがいい演技をしていて、それだけでも引き込まれる。
全体的には盛り込みすぎて、そのせいで長尺になったといえなくもないが、思ったより長くは感じなかったので、描き方は悪くはなかったのだろうw。
個人的には少女が右脚の脛骨と腓骨を骨折して、運悪く切断を余儀なくされるというくだりが身につまされた。
まあつまりは、私の骨折した箇所も同じだったわけだw。
運よく私の右脚は失わずにすんだのだが...こういうのはホント、いろいろ思い出しちゃって心臓に悪い。
ただ、残念だったのはこの映画の特徴である「ビスタ→シネスコ」というサイズ変化が、今回私の観たBS-hiの放送では、再現されていなかったことだ。
そのせいかシネスコに変わったと思われる時間以降、特に引きの画が時折窮屈に感じられたというか、明らかに「トリミング」の弊害が出ていたように思った。
テレビ放送ともなるとそのあたりはやっぱり難しいのかな...
DVDは一応シネスコ収録とうたっているが、「ビスタ」の時間はどういう形で収録されているんだろうか?
ああ、今日もなんか1年前の入院中のことを思い出す。
これはもう16日の退院1周年まではしょうがないのかも知れないなw。