JR福島駅西口に「コラッセふくしま」という複合ビルがある。選挙になると、その2階に期日前投票の投票所が設けられる。今回の参院選でも設けられた。
7月6日の夕方、同所に足を運び、ひと足早く投票を済ませてきた。福島選挙区は○○、比例区は○○(←政党名)と書いた。
エスカレーターで1階におりると、35歳ぐらいの女性に「今、投票されて来ましたね?」と声をかけられた。同ビルは吹き抜け構造になっており、1階から2階の様子が見えるのだ。
「投票して来ました」と回答すると、「出口調査に協力していただけませんか」と言われた。朝日新聞社のアルバイト調査員だという。「いいですよ」と回答すると、小型のタブレット端末を渡された。
出口調査は5年ぐらい前にも応じたことがある。どこのマスコミかは忘れたが、そのときはアンケート用紙だった。今回もアンケート用紙を渡されると思ったら、タブレット端末だったので驚いた。
「えっ、今はこれでやるんですか?」と言うと、調査員は「その場でデータが送信されます」と回答した。「これだと紙を1枚1枚めくって集計しなくてもいいので、えらく効率的ですね」と言うと、調査員は弾んだ声で「そうなんですよ」と回答した。

タブレット端末を受け取り、画面を見た。質問項目の一番目は年齢だった。30代とか40代とか10歳単位になっていた。○○代をタッチ。その次は福島県選挙区で誰に投票したか。候補者3人の名前が画面に表れたので、○○をタッチ。その次は比例区。政党名で投票したので、○○党をタッチした。
その次は、投票の際に最も重視した問題。「雇用」など8項目(←記憶が曖昧)が画面に表れた。「これは複数回答もありですか。あっ、『最も』だから、1つだけですね?」と聞くと、調査員は「そうなんですよ。複数回答したい気持ちは分かりますが…」と苦笑いした。
「1つだけか。迷うな。どれにするかな…」とブツブツ言いながら、15秒後に「○○」をタッチした。
その次は「憲法を改正すべきか」「改正する必要はないか」。これについては「朝日らしい質問だな…」と思いながら、○○の方をタッチした。
質問項目はこれだけだったと記憶しているが、他に何かあったような気もする。「性別」「支持政党」もあったようななかったような…。7月10日(投票日)後に調査結果が紙面に載るので、そのとき確認したい。
意外だったのは「アベノミスク」に対する質問がなかったことだ。「評価する」「評価しない」という方式で調査してもよかったと思う。
調査は1分ぐらいで終わった。調査員にタブレット端末を返却するとき、無言だと無愛想だと思った。ましてや相手は女性なので、何か言って笑わせたいという欲求がわいてきた。とっさに「朝日新聞向きの回答にしておきましたから」と言うと、調査員は「ありがとうございます」と笑った。意味が本当に通じていたかどうかは不明だ。

【写真】
1つの壁に共産党、社民党、公明党のポスターが。持ち主はどこの政党を支持しているの!?