【必見❗️2011年人質同窓会】常岡浩介 安田純平 高遠菜穂子 山地徹/鈴木邦夫 志葉玲 寺沢有 | ☆Dancing the Dream ☆

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The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆


すごいメンバーです❗️
安田純平さんが拘束された年に掘り出して見て以来ですが、
見直してみて、やっぱり、これは、スゴイ❗️
必見です❗️

鈴木邦夫「これ勿体ないですよね。
     こういうのは、NHKでやるべきですよ。
     やっぱりね、
     国民全体の遺産にするべきだと思いました。」

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2011/3/7@Naked Loft
イラク開戦8周年イベント 「人質同窓会ナイト」
【出演】
常岡浩介(ジャーナリスト)
安田純平(ジャーナリスト)
高遠菜穂子(ボランティア活動家)
山路徹(APF通信社代表)

*後半参加
鈴木邦男(政治活動家「一水会」元最高顧問)
志葉玲 (ジャーナリスト)
寺沢有 (ジャーナリスト)




〜おお!と思った所を文字化しました。
 正確な文字起こしではありません。タイムラインにも沿っていません。〜


常岡は、2010年4/1から2011年9/4まで、
約5ヶ月ちょっと157日間、
アフガニスタンのヒズビ・イスラミ
(イスラム党 政府側でタリバンと戦っている)に拘束されていた。
目隠しもなく相手の顔を見ているし、場所の把握、組織の構成も
聞き出して解っていたので、外務省が本気で救出に動き、
身代金が支払われていれば、その時点で殺されたかもしれない。
犯人グループは、人を初めて誘拐したグループだった。
犯人側は日本大使館に身代金を要求の電話をかけ続けていたが
日本大使館は、その度に断り続けていた。
外務省は、アフガニスタン政府の情報で犯人はタリバンだと思っていた。
常岡はタリバンと組んで身代金を山分けしようとしているという
ガセネタを信じていたので、「常岡さんは私たちの仲間ではなく、
あなた方の仲間だ。なぜ仲間を誘拐するのか?救出するつもりはない」
と非常に冷たい態度だった。
身代金要求した側の犯人の方が「日本政府はなぜお前を助けないのか。
お前はイスラム教徒だから政府に迫害されているのではないのか?」
と心配するほどだった。
トンチンカンな外務省のお陰で誘拐犯らは、諦めて常岡を解放した。

高遠さんたちが「自作自演をやっている」というガセネタの情報源も
北海道警などではなく、警視庁だったと常岡は聞いている。
警察から内閣情報調査室に情報が上がって、
官邸から自作自演説が流されていた。
元々の情報源は警察だった。
自作自演などやっていないということは、現場を知っている人間なら
誰でもわかること。あそこで自作自演できたら超大物である。
もし自作自演できる人間がいたら日本政府は有効活用できるだろう。
日本警察がそこまで能力がないのかと知ってこちらは愕然とする。
常岡は、はじめは外務省がそんな話を思いついたのかと考えていたが、
辿ってみたら、警視庁だった。
高遠さんが赤軍派だとは思っていないけれども、
赤軍派が高遠さんらを利用している可能性があるなどと言っていた。
警視庁は、一度たりとも常岡のところに情報を取りに来ていない。
日本の警視庁、公安部、外事三課というのは、
どれだけ能力がないのかということになる。

外事三課は、データ流出で大問題も起こしている。
外事三課はアラブ系の人に対して低レベルで無意味な見張りをしていた。
例えば、アラブイスラム学院というアラブ人の語学学校の前で
ひたすら見張るなどしていた。
日本の警視庁公安部外事三課の能力の低さは、日本にとって問題だ。
普通は、どの人間がどこと繋がっていて、
この人間はマークすべきだから張り込みをするという事をするが、
モスクの前で出入りの人数だけを記録していた。
どれほど暇なのか。どれほど経費の無駄遣いをしていたのか。

外事三課は、911以降テロの脅威ということで、
専門の部署として作られた。
外事一課が東ヨーロッパ、ロシア、外事ニ課が朝鮮半島、中国、
外事三課が国際テロ全般がカバー範囲である。
新しい組織である外事三課に、有能な人は入ってこない。
新組織ができると、優秀な人間は離したくないので、
部署の窓際にいたような人が送られるのだ。

高遠さんは看護婦で共産党である…
今井さんはJR総連に投稿しているので革マルだ…などのガセネタから、
この事件自体がヤラセだ…というデマの噂が流されたが、
要はこのデマの元は、外事三課だった。
外事三課がもう一つマークしていたのが、アルジャジーラだ。
彼らはアルジャジーラの日本支局が何処かを知らず、場所を調べていた。
アルジャジーラのシリア人支局長の携帯電話を三角法を使って
NHKの近くである事を割り出して張っていた。
彼らは、アルジャジーラも高遠さんたちとグルだ考えていたのである。
そのデマを官邸にあげて、小泉が「自己責任だ」という話になった。

つまり、デマ情報を警視庁公安部外事三課は、リークしていく。
自分たちの捜査が上手く世論を形成するように、
マスコミに情報を意図的にリークしていくのである。
週刊誌や新聞社も高遠さんたちがアルジャジーラとグルだとは書かないが、
そういう背景があるという情報が入るとペンの力が弱くなり、
論調が変わってきた。
中に勝谷誠彦や曽野綾子など、
はっきり自作自演だと書いていた者もいた。

テレビ 新聞社 週刊誌、マスコミに
村木厚子氏の冤罪事件の時もそうだが、
警察は自分たちの筋立ての世論を作るために
意図的にどんどんリークする。
事件モノにはリークが付きもので、そのリークに乗ったメディアが
報道被害を生んでいく。冤罪と報道被害はワンセットである。
全く虚偽である「自作自演」という情報が蔓延して、
バッシングの火付けになった。

安田は、2010年の11〜12月にアフガニスタンに行った。
アフガニスタンには世界最大規模と言われる銅山があり、
中国が銅山開発を30億ドルつぎ込んで落札してやっている。
欧米企業は20億ドルで中国に負けた。
中国は、中国からアフガニスタンを経由して
パキスタンまで線路を引いてパキスタン国内の線路とつなげて、
インド洋までつなげようとしている。
要するにインド洋やマラッカ海峡を通らずに中国まで資源を運ぶという
国家戦略をやっている。
中国は、アフガニスタンに限らずナイジェリアなど、
危険地域で開発を行っている。
リーマンショック以降、石油メジャーの財政が厳しくなっており、
組む相手として中国を選んでいる。
なぜなら中国は現場に労働力を投入してくれるからだ。
ただし、受刑者などを送り込んでいるので拉致殺害なども頻繁している。
中国は、カルザイ政権の鉱山大臣に
3000万ドル(27億円)の賄賂を渡していた。
石油はどんどん値上がりしているために、現物を採りに行くしかないが、
日本は指を咥えてみているしかない状況である。
安田は、2003年2月からイラク取材を、
かなり危険な地域にも入って行った人間の盾に入り取材をしていたが、
最後まで盾に残っていたのは日本人だった。
世界で最もリスクをとっていた日本人が、
2004年のイラク日本人人質事件の騒動から、
全くリスクをとらなくなった。

常岡もこの前まで(2011年9月初まで)誘拐されていたが、
警視庁が、同志社大の中田教授が主犯で、常岡が従犯で、
タリバンが共犯で、皆で団結して、日本大使館を揺さぶって、
身代金を山分けするつもりだったという内容の話を内調にあげていた。
内調から外務省にその話が行った。
常岡が、その話を聞いたのは、地球を半周したところにある
別の日本大使館筋であるので、
地球の裏側までその話を回していたことになる。


高遠さんらを拘束したグループは「サラヤ ムジャヒディン」である。
解放交渉は、日本政府はしていない。

イラクで人質になったことが、迷惑だったと言う人達が沢山いて、
その皆さんが言うのは、
「日本政府に救出されたんだ。
日本政府にお世話になったくせに文句言ってるんじゃない」
という主旨だが、
日本政府が、何かしらの方法であの現場にコンタクトを取って
救出ができる能力があると信じていらっしゃる皆さんが多い。

安田さんと高遠さんらのケースは、
全く日本政府は何もできなかった。
常岡は、イスラム教徒だから事情を知っている。
イスラム教グループが、
代々木にあるイスラミックセンタージャパンに連絡をとった。
イスラミックセンタージャパンは、
サウジアラビア資金で運営されているイラク人のグループである。
彼らはイラクにあるイスラム聖職者協会と連携を持っているので、
直接、イラクには連絡は取れないが、彼らは、カイロの同じ
聖職者協会系のグループに連絡をとってくれた。
そして、カイロ経由で、クバイシー氏に連絡をとってくれ、
クバイシー氏は、高遠さんたちの活動について調べた上で、
この人たちを傷つけるべきでないと判断し、声明を出してくれた。
その声明をサラヤムジャヒディンが聞いた。
安田さんのケースも同じである。
全部、日本のイスラム教徒の団体と
現地のイスラム教徒の団体の連携で解放が実現したのだ。

高遠さんのイラクの友人が、
高遠さんの活動している写真をもって
クバイシー氏のモスクに会いに行ったり、
アルジャジーラが高遠さんが関わっていた
ストリートチュルドレンたちが、
「僕が人質になるから高遠さんを解放してあげてほしい」
と言っているのを報じたりした。

拘束されたことに関して、技術的な落ち度を批判されるのは構わないが、
「行くな」というのは、(憲法で保障された基本的人権の渡航の自由を
国民自身が否定するのは自ら権利を放棄しているのと同じだから)
おかしい。
技術が完璧だ言うつもりもないので、
どういう部分が甘かったということを言ってもらうのは嬉しいし、
自分でもそれはずっと考えてきたが、
どちらかというと、取材に行って捕まったことよりも、
現地の情報を取れなかった日本政府の状態の方が、
愛国者であるならば、心配すべきところだと思うと安田は言う。

日本政府は、クバイシー氏の聖職者協会に
連絡すらとっていなかった。
部族の宗教者には連絡は取ったようだが、
彼らは全く関係なかった。
日本政府は、関係のないところからのオファーばかり来て、
その相手をして終わった。
誘拐したグループに到達することができずに終わった。
なぜなら宗教者協会が反米だから、連絡を取らなかったのである。
アメリカに対するポーズだ。
反米だというだけで、接触すらしない。
反米、イコール、反日ではない。
宗教者協会は日本嫌いではないし来日もしているにもかかわらず、
小泉政権の福田官房長官は、アメリカしか見ていなかった。
それがどれほど国益だと思っているのかよく分からないが、
少なくとも、実績はあげられなかった。

ちょうど、先日タリバンが来日していた。
常岡さんは、アフガニスタンのタリバンの
元外務大臣ムタワキル氏に張り付いて取材した。
ムタワキル氏が言うには、
「アフガニスタンの資源開発に中国が入っているが、
中国は、アフガニスタンのカルザイ政権の腐敗体制に金をつぎ込んで、
資源を独占しようとしている。
カルザイ政権の腐敗を肥やすだけで、
国民には還元されないので、アフガニスタンにとって望ましくない。
タリバンとしては中国ではなく
日本に入って来てもらいたい。」とのことだった。

安田は、その話を聞いて、
中国はタリバンとも繋がり、どっちに転んでもいいようにやっている
とも考えられるのではないかと述べた。
中国は、カブールの南東のロアール州、アルカイダがいたところで、
パシュトゥーン人(タリバン)の地域にも入っている。
武装勢力に対峙して警備だけをやる警察組織も作り、
中国政府が資金を出しているというイレギュラーなやり方。
普通例えばアメリカの警察や軍隊が外国から給料をもらうことはあり得ない。
常岡も、中国は、当然、現場のタリバン勢力に攻撃されないように
当然 賄賂を送ることはするだろうと述べた。

元々、外務省がタリバンを日本に呼んだのだが、
タリバンはそれは受けられないということで、
同志社大がタリバンを招いて、
外務省が非公式にこっそり会うという形をとった。
外務省とタリバンが話したのは、
アメリカとアフガニスタンの戦争の仲介を
どうしていくかという密談だっただろう。
外務省の中東第二課と、アフガニスタン専門家である
アフガニスタン日本大使館も、こういう接触をしていた。
外務省もアフガニスタン関係には、途轍もなく優秀な人が少数いる。

安田は、2007年から1年かけてイラクに行った。
ビザが出ないので、出稼ぎ労働者としてイラクに入ることにした。
米軍の基地には民間の労働者は世界中から
10万人も集まっているので、クエートで2ヶ月半の就職活動をし、
イラクで、料理人として9ヶ月働いた。
迫撃砲をボコボコ受けるような最悪の場所で、
時期も最悪で、同僚のイラク人が警察に捕まったり、
戦闘で毎日人が死んだ。
働かないイラク人が部下だったが、面白い体験だった。
2007年は、ほとんどメディアが行けなかった時期に、
特異な方法で行くことができた。
安田は、2004年の高遠さんらへの対応についてこう述べた。
高遠さんの情報は非常に貴重なものだったのに、
日本中でバッシングして、伝えられない状況にしてしまった。
武装して米軍と戦っている連中に会った人は世界中いなかった。
大変、勿体ないことをしてしまった。
人質にはならない方が良いとは思うが、
人質になった場合は、すごい情報を持って帰ってくるので、
2003年に韓国企業がイラクにガンガン入った時に、
日本企業は、イラク人はまだ貧しいからまだ韓国製を買うだろうが、
しばらくして豊かになれば日本製品を買うに決まっていると
高を括っていたが、世界的にサムソンがシェアを持ってしまった。
日本も、リスクをとって、現場の情報をとって、
その上で仕掛けていくというように、
もっとアグレッシブルにやっていかないとこの先は厳しいと思う。
そういうリスクをとって現場に行く人たちが捕まっても、
きっと、面白い話を持ってくるに違いないと見ているくらいに
なってくれたらいいなと思う。

高遠さんは、2004年に捕まった直後、メディアの前で、
何時間も話したが、結局使ってくれなかったと云う。
調査活動で米軍に殺され、命を落としてまで撮ったものを
多くの人に見てもらわなければ、という思いがある。
2003年から6年連続でジャーナリストの殺害件数一位は、
イラクだった。そのほとんどはイラク人だった。
もっと、他の国の目があった方が良かった。
ファルージャ総攻撃も1回目より2回目の方が
酷い被害が起きていたが、第三者の目として誰も入れていない。
2回目のファルージャ攻撃は、たった2週間で数千人が殺され、
犬に食われるほどの死体の山になったのである。
ジャーナリストでなくても、医療機関でも誰でも、
第三者が入っていなければダメだと思った。

2003年8月に国連が爆破されて撤退し、
2004年4月に高遠らの事件があり、
その後、外国人が連続的に狙われ、
海外メディアとNGOが、撤退を余儀なくされ、
遠隔操作で情報を取ろうとするようになり、
拠点を北イラクにしたり、グリーン・ゾーンにするなどの傾向がある。
しかし、グリーンゾーンはイラクではなく、アメリカだ。
そこには支援を必要とする人はいないので、
高遠は焦らずに、常にじっくり準備してイラクに入ろうと考えている。

※ (53: 37〜)鈴木邦夫さんが北朝鮮訪問から帰って来たばかり。必聴❗️
よど号メンバーと会って8時間も通して話をすることができた。
北朝鮮はアメリカをキリキリ舞いさせた唯一の国。
非常に優秀な人間が揃っている。
北朝鮮入国は中国、ロシアから入ってもパスポートに残らない。
これでは返って良くない。
拉致問題はきちんと話あうとして、国交を持つべき。