メルトアウト ~原発作業員からの手紙「地下にしみこんで海に流れていってる・・」 | ☆Dancing the Dream ☆

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首相官邸のHPに掲載されている
福島第一原発事故に関するUNSCEAR報告(2014年4月2日)
これは、国連報告書です。

通称・アンスケア、
UNSCEARとは、放射線による被曝の程度と影響を
評価・報告するために国連によって設置された委員会。

これを読むと、
核保有している連合国の評価を笠に着て
日本政府が、いかに
原発事故被害を矮小化しようとしているかがわかります。

日本政府と東電が、国連から、
福島原発事故が収束し危機が去ったと、
お墨付きをもらったわけです。

こちら(←クリック)が、UNSCEARのHPの
メンバーリストです。

そして、UNSCEARメンバーの集合写真が、こちら↓


中央に立っているのが、米倉義晴
2015年よりUNSCEARの議長(日本は10年ぶりの議長国)
福井大学名誉教授。放射線医学総合研究所(NIRS)の理事長。
日本学術会議会員。
京都大学医学博士。
PETを用いたがん診断の研究開発、診療への導入に貢献し、
2005年、福井県科学学術大賞の受賞。




メルトダウン=炉心溶融 
メルトスルー=溶解貫通  
さらに、
メルトアウト=
メルトスルーがさらに悪化し、
溶けた燃料が圧力容器を壊して、
液状化した炉心及び熱せられた物質が
格納容器施設自体を破壊し
外部へ漏出した状態。

溶融体は原子炉建屋地下の床に落ちている。
その一部は地下の床を浸食し、
一部は汚染水に流され周囲の壁を溶かしているのでしょう。
そして、溶解体が地下水に直撃されれば、
汚染した水が港の中に閉じ込められているはずもない。
汚染水は、直接、太平洋に流れ込んでいるのです。


チェルノブイリ原発事故 死亡者 1,000,000人以上
封じ込め作業員     死亡者 25,000人
  〃         身体障害 70,000人


ヘレン・カルディコット医学博士 記者会見 2012年11月19日


福島第一原発事故の現状 2015年4月25日 小出裕章 外国人記者クラブ会見


Dr. Ken Buesseler(ウッズホール海洋研究所)と
Dr. Jay Cullen(カナダ・ビクトリア大学)による
福島原発事故の太平洋および米大陸への汚染影響研究


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汚染水が地下水からの漏れる状況など、
生々しい現場を知らせる
福島原発作業員の友人から届いた
個人的なメールが公開されていましたので、
↓シェアさせていただきました。

黒川 孝男
1月19日 20:00 ·

やっぱりシェアした記事が削除されてたので再度アップ
原発で仕事している方から、
メールがきたので、アップします。

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遅くなったけど、今年もよろしく。
仕事は相変わらず忙しそうでなによりだ。

今の福島原発敷地内の現状について今はこんな感じだから連絡するよ。
文面が下手で申し訳ないが、わかってもらえたらありがたい。

相変わらず地下水からの漏れは止まっていないし、1日100トン以上の大量な冷却水を1~3号機に投入しているが、
循環というより水をどんどん追加している状態だから、地下にしみこんで海に流れていってる。
さらに、昨年に完成している防波堤も地下水の影響で外側(海側)に少し倒れている状態で、どれだけ地下水の量が多い事かに驚いている。

冷却水はポンプでおくって循環と給水をおこなっているが、結局汚染された水を濾過すると言ってるアルプスが動いている様子もなく、汚染タンクを管理している業者は、メーターもちながら、数名の交代制で毎日漏れの確認をしている。
このあたりは、2年前の発生した漏れ以降は、作業は変わっていないのだが、タンクのつなぎ目部からの漏れ場所が多くなってきている。
その時はタンクの水を別タンクへ送ったりすることもあるが、ほとんどが、その場対応でボルトの増締めやコーキングやテープの巻き付け作業をしたり。かなりの汚染水でまず被爆するというレベルの水。高濃度なんだけど、実際の現場は、被爆との戦いという感じではなくまたか、
というマンネリ化した状況の作業。汚染水という考えが無いというべきだろうか。

それと、3号機のがれきを除去しているが、昨年末に聞いたのが、3号機にあるプールの燃料棒を取り除くという作業を本格的に実施していくらしい。この1年で、図面や基礎含めたメーカー数社が一緒になり色々と打ち合わせをその場で話をしているのを見ていた。
ただ、線量が3号機のてんっぺん部でも軽く20シーベルト以上の部分もあり、人が入れる訳ではないから、すべて遠隔操作で燃料棒を片付ける。

我々からしたら、遠隔操作が主になっている部分も多いから、正直それすらマンネリ化している状態。
危険性というより、言われた作業を実施しているという感じ。

昨年末にはがれきの移動で水を投入しながらの作業であったが、かなりのホコリが舞い上がっていたし、今後の3号機の作業のためか、固定用の放射線測定のために、放射線を測定する装置を原発敷地へ置きに行ったりという方もいる。一発屋だ。
一応、鉛ベスト(既に放射能物質がついてるからあまり意味が無い)を装着して、3分以内に重たい器材とコードリールをもって、ある地点にいき配線ひっぱり戻ってこいと。やった作業員にきいたら、これがまた怖いといっていた。
暗い中、入る手前から、ポケット線量計のカウンターが異常音を鳴らし続けている。
ほんと、行って帰っておわり。という感じ。

こんな作業が最近多く続いているから、使い捨てもいいところだと感じてる。
最近では毎日7000人近い方が出入りしていると聞いてる。160社以上。
しかし、実際は周りばかりの作業で原子炉建屋の作業というのは、俺が実施やり始めた3年前とは何ら変わっていない。

報道もされなくなっただろ?
なんだか、飽きられたのか、マスコミも最近では入ってきていない。
たぶん規制が引かれている感じもする。

昨年とか、よく知らない大臣がきたり、経産省の方が来たりはしても、安全な場所から高見の見物で、我々が立ち入るようなレベルが高い場所にはまず来ない。もちろん、来る前には綺麗にして測定してるけどね。

もう事故後から5年弱になるが、作業員は、被爆してなのか疲れがとれないとか、知合い伝えできいたのが、やっぱり初期に実施していた作業員で32歳の方だけど、昨年春からガン家系ではないのに肺がんと膀胱ガンになったときいた。
労災の話とかもあるだろうから、よく分からないが、やっぱり見えないだけで色々と被爆による影響はある。

あと、汚染水が出ないための凍土壁も完成になりつつあるが、つくったはよいが、偉いさんがまったをかけたりしてる。
ただ現場の雰囲気からしてこの凍土壁が成功するなど誰も思っていないだろうって感じがする。

なにせ、地下水が1日500トン~600トン程度あると見込んでいるらしいが、実態はさらに地下からの汚染水が出てるかもしれない。
これで、かりに凍土壁で囲えたら、今度は冷却水の逃げ場がなく、地盤が緩むのは間違いない。
汚染水を真面目にとめたら、現場は足下から液状化で崩れる。コンクリートからの鉄筋も雨と潮風で錆ついてる。

本当に怖いのはこれから。
3号機の燃料棒の取除きは4号機とちがい危険度が全く違い高いことから、場合によって、わからないが、我々も避難するとかあるかも知れない。

現場の志気も会社によって良し悪しがあるのと同時に、作業員である我々も、この先まったく見えない(どうなるのか)未知の世界になってきた感じがする。

今のやり方は手探りなんだとすごく感じる。ほんとうにそう感じている。
取りあえず現状はこんな感じ。
3号機の燃料棒を取り除くこの先2~3年は注意が必要になる。
なにせ使用済み核燃料は半端ない放射線量だから。

あとさ。
前にFBで原発作業員で仕事したいと言っていたけど、正直来ても、ものを運んだりだけの労働作業が多いが何も出来ないとおもう。
それなら、原発作業員ではなく1Fは根本的な対策がなく、リアルな情報を発信して欲しい。

なぜなら、これだけでかいチェルノブイリよりひどい原発事故が起きて、大量な水と蒸発した放射性物質がでているのに、テレビやニュース見てもわかるが、日本国民が風化(忘れている)しているように思える。

我々も命かけて、家族を残して死ぬ覚悟でやってる方も居るのを忘れて欲しくない。

俺は1人者だからいいが、家族が居る方で仕事がなく、お金が必要なんだと、命かけて来ている方も居る。
それが実態なんよ。

また、連絡するな。
いつもありがとう。

●このような状況です。
そのまま添付させていただました。