『恋するリベラーチェ』(Behind the Candelabra) | ☆Dancing the Dream ☆

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The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆


trailer

みなさん、リベラーチェっ人をご存知?

「世界が恋したピアニスト」と呼ばれ、
50~80年代を通じて活躍し、
御婦人方を魅了し続けたエンターティナーなのだそうです。

高い演奏技術力を備えたピアノプレイに、
クラッシックの枠を超え、
ポップス、ジャズ、異ジャンルを融合した
アレンジと選曲の妙味。

そして、何より、
エルヴィス・プレスリーエルトン・ジョンにも影響を与えた
ド派手な衣装と演出は、彼の真骨頂でした。

煌めくラインストーンの騎士のごとき衣装、
王様の様にトレーンを引く毛皮、
両手の指にはいくつもの宝石、
ふさふさのダークヘアーに最上級の笑顔で、
めくるめくショウを繰り広げる。

白いピアノに燭台、はたまた高級車に噴水・・
客席の姫君たちを一夜の夢の世界へ。

なにしろ、女性の心は手に取るように解る。なぜなら・・
彼こそが、心は"クィーン"だったのですから。
彼は、公にはひた隠しにしていましたが、
ハンサムな若い男の子が大好きな
正真正銘のゲイでした。

彼の時代も、同性愛者であることは、
エンタメの世界でさえも御法度でしたが、
ならば、今現在はどうなのか?


映画『恋するリベラーチェ』(Behind the Candelabra)は、
リベラーチェの元恋人のスコット・ソーソンが著した、
最後の10年間を描いた伝記、回想録『Behind the Candelabra: My Life With Liberace』を原作としています。

この映画は、ハリウッドでは、
"too gay(ゲイすぎる)"という理由で、
資金調達は難航し、
放送コードに縛られないケーブルテレビ放送局のHBOの
映画レーベル“HBO FILMS”が引き受ける運びとなり、
低予算の短期決戦で撮影されました。

ハリウッドの映画会社が、尻込みした
"too gay(ゲイすぎる)"映画に、
出演を快諾した猛者とは?

リベラーチェ役を引き受けたのは、
レベル4の癌宣告を受け、死の淵から生還してきた
あのマイケル・ダグラス。

そして、恋人スコット役を演じたのは、
アメリカで拡大しつつあるOccupy Wall Streetなどの
平和運動にも活発に行動し続けているマット・デイモン。

思えば、マイケル・ダグラスとマット・デイモンには、
共通点があります。

両者は、俳優である以前に、
映画の作り手として、名作を世に送り出し、
ビッグヒットを放った、クリエイターなのです。

マイケル・ダグラスは、「カッコーの巣の上で」を、
マット・デイモンは、「グッドウィルハンティング」を。
彼らは30そこそこで、制作側として、
アカデミー賞を受賞という快挙を成した特異な俳優なのですね。

ある種、ハリウッドという魔境に投げられた
爆弾のような映画でもあり、
静かで渋い、味わい深い人間ドラマでもありました。

「面白うて やがて悲しき 鵜飼かな」 松尾芭蕉

そういう感じ。。
けれども、また逆もあり、かと。。

「悲しゅうて やがて面ろき 映画かな」 てん

 

Plastic Surgery  ロブ・ロウが実在の整形外科医を演じています。
スコットを処方薬物中毒に陥らせるデビルマンです。


エミー賞 作品賞、監督賞、主演男優賞など11部門受賞。

   

さてさて、

エルヴィスや、エルトン・ジョンにも慕われ、

交友があったというリベラーチェ。

実は、マイケルとも交友がありました。

このお話は、次回にて。


お読みいただきまして、誠にありがとうございましたおじぎ