「風評被害」であるとして批判を浴びている
4月28日発売のビッグコミックスピリッツ掲載の「福島の真実 その22」。
主人公の山岡士郎とその父親の海原雄山が
福島取材から帰ってきたら鼻血が出た。――という内容。
しかし、雁屋さんは、
「福島の真実 その22」は、ほんの序の口であると言う。
つまり、鼻血どころじゃない!!という話らしい。
批判するのなら、「福島の真実」が完結する24を読んでからにしてくれ!
批判への反論もそのあとにするつもり。とのことだ。
鼻血など序の口。。それはそうだろう。。
アメリカ政府機関は、福島原発事故は、チェルノブイリに比べ、
セシウム放出量は、1.8倍に匹敵する値だったと発表し、
「太平洋全体が福島原発事故で発生した放射能に汚染された」と指摘。
この値は人類が今まで爆発させた原爆や水爆を
全て足した数よりも桁違いに多く、
「人間を含めた地球上の生物に悪影響を与えるかもしれない」と
報告しているのだ。
※MBq(メガベクレル)放射能量(放射能の強さ)を示す単位。
メガベクレルとは、ベクレル(Bq)の100万倍。
小出裕章先生は「1平方mあたり4万ベクレルに住むこと自体反対」
だとおっしゃっていました( ̄□ ̄;)
一番下の50で・・1平方kmあたり5000万ベクレル。
ということは、1000平方mあたり5000万ベクレルということで、
1平方mあたり5万ベクレル。
・・ということは、薄い青紫以上は危険!!
チェルノブイリ10年後・人体汚染
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雁屋さんのブログより
「美味しんぼ 福島の真実篇」、その22で、鼻血について書いたところ、色々なところで取り上げられてスピリッツ編集部に寄れば、「大騒ぎになっている」そうである。
私は鼻血について書く時に、当然ある程度の反発は折り込み済みだったが、ここまで騒ぎになるとは思わなかった。
で、ここで、私は批判している人たちに反論するべきなのだが、「美味しんぼ」福島篇は、まだ、その23,その24と続く。
その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。
今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない。
私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。
真実には目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか。
「福島は安全」「福島は大丈夫」「福島の復興は前進している」
などと書けばみんな喜んだのかも知れない。
今度の「美味しんぼ」の副題は「福島の真実」である。
私は真実しか書けない。
自己欺瞞は私の一番嫌う物である。
きれい事、耳にあたりの良い言葉を読み、聞きたければ、他のメディアでいくらでも流されている。
今の日本の社会は「自分たちに不都合な真実を嫌い」「心地の良い嘘を求める」空気に包まれている。
「美味しんぼ」が気にいらなければ、そのような「心地の良い」話を読むことをおすすめする。
本格的な反論は、その24が、発行されてからにする。
雁屋 哲