被災して、こちらに疎開しているKちゃんの故郷で
4月12日から「SL銀河」が走り始めました。
釜石線の花巻、釜石間を、2日で1往復~
釜石行きが土曜日、花巻行きが日曜日で、土日のみの運行。
ゆっくり、のんびりですね。
原発事故の被害に苦しむ東北の地を
咽ぶような汽笛を鳴らしながら煙を吐き、
石炭を燃料にして走る蒸気機関車の雄々しい姿が、
逞しく生きる東北の人々の姿と重なります。
宮沢賢治は、釜石線の前身である「岩手軽便鉄道」をモデルに、
『銀河鉄道の夜』を執筆したと言われ、
遠野の宮守川を跨ぐ、通称「めがね橋(宮守川橋梁)」の石造の旧橋は、
物語の重要なモチーフでした。
賢治は、生まれた年に、明治三陸地震津波、陸羽地震(1896年)
亡くなった年に、昭和三陸沖地震(1933年)を経験しています。
文学以外に農学、地質学、天文学、音楽など博学にして、
自然、災害を憂慮した賢治の生涯と、なにか符合するものを感じさせます。