ポーの一族⑦ ~マイケルのさがしもの/NevermoreとNever Land | ☆Dancing the Dream ☆

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    Nevermore           Never Never Land
       大鴉                    ピーターパン

なんだか・・よーく見ると、

お顔、良く似てますね~~~~

左が、お兄さんのEdgar Allan Poeさん (1809年-1849年)

右が弟さんのJames Matthew Barrieさん(1860年-1937年)です。

と言いたくなるほど。。。


そして、とても、寂しそう。。


      **************

ポーは、
スコットランド系アイルランド人の役者の両親の元、ボストンに生まれ、父は失踪、母は他界し、二歳のときに両親をを失った。やがて、リッチモンドの商人ジョン・アランの養子として引き取られ、育てられる。育ての母のマリアを母の様に慕うが、やがて、その義母も他界するのだった。
ポーは、生涯で多くの美しい女性に求愛し、また、失恋をするが、
実の伯母マリアの娘ヴァージニアをこよなく愛し、彼女が、まだ13歳の時に結婚する。
彼女は、精神的な発達も遅れていたといわれ、病弱で、24歳という若さで死んでしまった。ポーが、「大鴉」を書いたのは彼自身の死の4年前、妻ヴァージニアが、結核に侵され死の淵にあった頃であった。

バリーは、
スコットランドで、織工の父と石工の娘である母の元に生まれた。
6歳時に次兄のディビッドがスケート中に13歳で死亡。
以来、母親のマーガレットは半病人のようになり兄の代わりとして彼を愛した。
祖母の没後、兄の死と同時に鬱状態に陥った母に変わって、バリーは、子ども時代に、一家の母親役となったという。
また、青年になっても157cmほどの小柄で、セックスへの興味を抱けなかった。
女優であったメアリ・アンセルと結婚するが、夫妻は子供に恵まれず、
妻は、愛情を愛犬に傾け、バリは周囲の他人の子どもと仲良くするようになっていった。
ケンジントン公園で偶然に知り合ったディヴィス一家との交流が作品の源泉ともなった。
後に、妻メアリは、弁護士との不倫に走り結婚生活は破たんし、離婚する。

       **************

ポーさんも、バリーさんも・・

彼らは、二人とも

大切なものを、LOSTしてしまった子供だったんですね。

バリーさんは、「LOST BOY」のお話を書き、

ポーさんは、たぶん「LOST LADY」のお話を書いたんですよね。

そして、マイケルジャクソンは、「LOST CHILD」の歌を。。。




Have you seen my Childhood?
I'm searching for the world that I come from
'Cause I've been looking around
In the lost and found of my heart...

僕の子ども時代を見ませんでしたか?
自分がやって来た世界を僕は探しているんです。
というのも、僕の心の「落し物預かり所」の中を
ずっと探し回ってきたんです・・・ ――from「Childhood」by MJ



So pray for all the lost children
Let's pray for all the lost children
Just think of all the lost children, wishing them well
This is for all the lost children
This one's for all the lost children
Just think of all the lost children
Wishing them well, and wishing them home

だからすべての迷子の魂のために祈っておくれ
すべての迷子の魂に祈ろう
ただ、すべての迷子の魂のことを考えておくれ
彼らの無事を願いながら
これは、すべての迷子の魂に捧げるんだ
この歌は、すべての迷子の魂の為の歌だ
ただ、すべての迷子の魂のことを考えておくれ
彼らの無事を願いながら
そして彼らの帰省を願って      ――from「The Lost Children」by MJ


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◆ポーの「大鴉」は、

愛する女性「Lenoreレノーア」を失ってしまった悲しみに捕らわれる語り手が、

突然の訪問者、大鴉が繰り返す「Nevermore もう二度」という

呪文のような言葉に苛まれ、大鴉の影から逃れられなくなる。。

しかし、詩中の「レノーア」とは、誰なのでしょう?

ポーは、友達の母親、Sarah Helen Whitman 夫人への思慕を綴った詩、

「To Helen」を書き残しています。 

名前の語源を調べると、Helenという名は、Lenoreと同一であることが解りました。

つまり、「レノーア」とは、「ヘレン」であり、ポーにとって、ヘレンに見る影とは、

「母なる女」なのではないかと私は想像しています。

2歳で母を失ったポー。あらかじめ失われた産みの母とは、

Nevermore・・もう二度と・・会えないラブラブ汗なのだから。

しかし、それでもポーの魂は「母なる女、LOST LADY」を追い求めるのです。

ネバーモア・・であったとしても。。


◆バリーの「ピーター・パン」は、

永遠に若く、年をとらない。つまり、死んでしまった少年。。

13歳で事故死した兄の面影が重なるのです。

そして、バリーは、悲しみに暮れ病んでしまった母の代わりに少年でありながら、

一家の母の役目をしました。そう、彼は、「ウエンディ」だったのです。

少年なのに、お母さんのようなウエンディ? ・・なぜなら、こんな逸話があるのです。

バリーが可愛がっていた友人の娘で、早世した少女が、バリのことを

「マイ・フレンディ(仲良しさん)」と呼んでおり、これが「ウェンディ」と

聞こえたことから、ウェンディというキャラクターが生まれたというのですから。。

バリーは、ピーター・パンに、溢れる性のエネルギーを象徴する「牧神パン」の名を

与え、お前は誰だ?という問いに「僕は若さだ!喜びだ!」と名乗らせます。

そして、永遠の少年として、永遠の夢の世界に住まわせたのです。

ピーターパンは、ウエンディと兄弟たちを、夢の国ネヴァーランドに招待し、

彼らは大冒険をしますが・・・ふと、ウエンディは、「お母さんが心配して待っている」

ことを思い出し、帰らなければならないことをピーターに告げます。

けれど、、そこは、Never Never Land・・

・・「どうしても、どうしても、去りがたいところ」
なのですラブラブ汗


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Nevermore・・でも、、、

Never Never Land きらきらキラキラ

どうしても、どうしても、魂から溢れてしまう愛の欲求。。

切なくて、美しい。。



でも、ところで・・MJの「Threatened」の鴉の話ですけど。。

♬♪カ~ラス、なぜ鳴くの?

いや、、大鴉も、鳴きたいように「カァ~~~!」と鳴いたんじゃないでしょうか?

マイケルも、マイケルが望むように自分の道をひたすら進んでいるだけなのです。

ところが、マイケルを危険人物として、こちらを「脅かす存在」という妄想に

駆りたてられる者がいるのです。

大鴉の鳴き声を「ネバーモア―」と聞いて、怯える「大鴉」の語り手のように。。

いや、語り手の部屋にやって来た大鴉の存在さえ、幻なのかもしれないのです。

「Threatened」とは、そういう悪夢を見る者の心理を歌った歌なのではないでしょうか。

「未知のもの」こそ、恐怖のレシピの重要な要素。

思いのままに生きようとするマイケルは、恐ろしいでしょうか?

子供たちは、彼と、すぐさま「友達」になれるのです。

マイケルの自由な魂は、未知どころか、彼らには、お馴染みですから。

けれど、何かに縛られ不自由な魂にとっては、不吉な憎むべき大鴉なんですね。


マイケル・・初対面の人に、「へび」や「蜘蛛」をみせて、

怖がらない人は信用したっていうエピソードが、

坂崎ニーナ眞由美さんのご本に書いてありましたが・・あせる

なんつー悪戯っ子でしょうか~~~!!ジャック



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※Neverの語源を調べていると、こうありました。
Never Never Land is first attested in Australia as a name for the uninhabited northern part of Queensland (1884), perhaps so called because anyone who had gone there once never wished to return.
Meaning "imaginary, illusory or utopian place" first attested 1900 in American English

※バリのピーターパンを主人公とするは、3冊あります。
 『ケンジントン公園のピーター・パン』
 『ピーターとウェンディ』
 『ピーター・パン』
 ピーター・パンというキャラクターは『小さな白い鳥』という作品の中の一部の、
 主人公の一人でした。