★★★
 
大学院に通う25歳の珠は、19歳のときに遭遇したある出来事をきっかけに長い間絶望のふちをさまよっていたが、最近ようやくその苦悩から解放された。彼女は一緒に住んでいる恋人卓也と、なるべくもめ事にならないよう、気を使いながら生活していた。あるとき、珠は恩師の篠原から修士論文の題材を提示され、ひとりの対象を追いかけて生活や行動を記録する「哲学的尾行」を実践することとなる。最初は尾行という行為に戸惑いを感じる珠だったが、たまたま近所に住む石坂の姿を目にし、石坂の姿を追う。一軒家に美しい妻と娘と暮らす石坂を、珠が尾行する日々が始まった。直木賞作家・小池真理子の同名小説を映画化。(劇場公開日 2016年6月25日)
 
原作はどうかわからないが、映画は終盤の篠原(リリー・フランキー)の真実に至るまで退屈。★2つかなと思っていた終盤、初老の篠原が女子高生のように毎回弁当の写メを撮っていた理由が判明する。出番は決して多くはないが、本当の主役は確実に篠原だ。ということで、★1つ追加。とびだすうさぎ1