★★★☆

 

ナイジェリアからやってきた医師ベネット・オマルは、NFLを引退し、心筋梗塞で亡くなったマイク・ウェブスターの変死解剖に携わる。オマルはプレイ中の頭部への激しいタックルが原因である脳の病気「CTE(慢性外傷性脳症)」を発見し、論文を発表するが、NFLサイドはオマルの見解を全面否定。権力を使い、オマルと彼の周囲に圧力をかけていく。アメリカの夢「NFL」の裏に隠された“真実”にメスをいれる衝撃の実話。.

 

ウィル・スミス主演なので鑑賞。周囲の目や圧力に屈せず、自腹を割いてまで真実を追究する・・・こんな人物は、今の日本にはいない。国のトップさえ、「決して、本当のことを言わない人」と評論家に言われるような国だから。せめて、それを告発するような映画ができないものだろうか。

激しいスポーツはもちろんだが、住環境や特殊な仕事、生活をしている人にも、その反動は確実に近寄ってくる。要はその知識があるかどうかということ。原発にしても、「直ちに健康を害することはない」という知識ではなく、どういう影響が出る可能性があるかが重要なのである。口紅やハイヒールなどがなくならないのは、それらを知った上で“健康より美”を優先する女性が多いからだし、σ( ̄O ̄)含め喫煙者がなくならないのも、その害を知った上でのことである。政府や企業、各種団体はいつまで問題を隠し続けるのだろうか?